小5の6月に育てたい「考え続ける力」

〜すぐに答えを出せなくても、前に進める子に〜

こんにちは、合格屋Maxです。

5年生になって、少しずつ新しい学年の生活にも慣れてくる時期になりました。

クラス替えがあった子、新しい先生になった子、委員会や係の仕事が増えた子。
4年生までとは少し違う毎日の中で、子どもたちは少しずつ「高学年らしさ」を身につけていきます。

一方で、勉強面ではこの時期から、少しずつ変化が出てきます。

「前より問題文が長くなった」
「計算はできるのに、何を聞かれているのかわからない」
「答えは出したけど、自信がない」
「説明しなさい、と言われると困る」

小5になると、こうした声が増えてきます。

ただ、これは決して悪いことではありません。
むしろ、学びが次の段階に進んでいるサインです。

小5の勉強で大切なのは、ただ答えを早く出すことだけではありません。

わからない問題に出会ったときに、すぐあきらめず、何か一つ手を動かしてみること。
答えが出るまでの考え方を、少しずつ自分のものにしていくこと。

この力が、これからの学習を支える大きな土台になります。

小5からは「答えが合った」だけでは足りなくなってくる

低学年や中学年のうちは、計算の答えが合っていること、漢字を正しく書けること、覚えた言葉を答えられることが、大きな自信になります。

もちろん、小5でもそれは大切です。

ただ、小5になると、それに加えて、

「なぜその式にしたのか」
「どこを見てそう考えたのか」
「別の考え方はできないか」
「間違えたとき、どこを直せばよいのか」

といった力が少しずつ必要になります。

算数では、文章題や割合、図形などで、ただ計算するだけでは解けない問題が増えていきます。
国語でも、ただ本文から言葉を抜き出すだけでなく、理由や気持ちの変化を考える問題が増えていきます。

つまり、小5は、
「答えを出す勉強」から、「考え方を育てる勉強」へ移っていく時期
なのです。

この変化にうまく乗れるかどうかで、これからの学習への向き合い方が変わっていきます。

ある小5の子のひと言

「先生、これって何を聞かれているんですか?」

以前、小5の子が、算数の文章題を前にして手が止まっていました。

問題文を読んではいる。
数字にも線を引いている。
でも、式が作れない。

しばらくして、その子が少し困った顔で言いました。

「先生、これって何を聞かれているんですか?」

とても大事な質問です。

なぜなら、この子は「わからない」と言って投げ出したのではなく、
自分がどこで止まっているのかを言葉にできたからです。

私はその子に言いました。

「いい質問だね。じゃあ、まず聞かれているところに線を引いてみよう」

一緒に問題文を読み直し、聞かれていることに線を引きました。
次に、わかっている数字を丸で囲みました。
そして、その数字が何を表しているのかを横に小さく書いてもらいました。

すると、その子が言いました。

「あ、これ、全部使うわけじゃないんですね」

そうです。

文章題では、出てきた数字を何となく全部使えばよいわけではありません。
何を聞かれているのか。
どの数字が必要なのか。
どんな順番で考えればよいのか。

そこを整理することが大切です。

その子は、最初は式を作れませんでした。
でも、問題文を整理することで、少しずつ前に進むことができました。

最後に答えが出たとき、その子は少しほっとした顔で、

「最初、全然わからないと思ったけど、分けたらわかりました」

と言いました。

この一言は、とても大きいです。

小5で育てたいのは、まさにこの力です。

わからない問題を、わかるところまで分けていく力。
止まったところを、自分で見つけていく力。

これが、これからの勉強で大きな武器になります。

「わからない」は、悪いことではありません

勉強をしていると、子どもたちはどうしても「わからない」を嫌がります。

「わからない」と言うのが恥ずかしい。
「できない」と思われたくない。
「間違えたらイヤだ」

そんな気持ちが出てくることもあります。

でも、私たちは授業の中で、子どもたちにこう伝えています。

「わからない」は、スタート地点です。
そこからどう動くかが大切です。

わからない問題に出会ったときに、

問題文をもう一度読む。
聞かれていることに線を引く。
わかっている数字を整理する。
図や表を書いてみる。
似た問題を思い出す。
どこまでできたかを伝える。

こうした動きができるようになると、子どもは少しずつ強くなります。

反対に、すぐに答えだけを聞いてしまうと、その場では楽かもしれません。
しかし、次に似た問題が出たときに、また同じところで止まってしまいます。

Maxでは、答えを急ぎすぎず、
「どう考えたら前に進めるか」
を大切にしています。

小5の今こそ、ノートの使い方が大切です

小5になると、ノートの使い方にも差が出始めます。

答えだけを書いて終わり。
式だけを書いて、途中は頭の中。
間違えた問題は赤で答えを写して終わり。

これでは、あとから見直したときに、自分が何を考えたのかがわかりません。

Maxでは、子どもたちに次のようなことを少しずつ伝えています。

問題文の大事なところに線を引く。
式だけでなく、途中の考えも残す。
間違えたところには、なぜ間違えたのかを一言書く。
直したあとに、もう一度自分で解いてみる。

最初から完璧なノートを作る必要はありません。

大切なのは、
あとで自分が見てわかるノートにすること
です。

ノートは、ただ先生に見せるためのものではありません。
自分の考えを残し、見直し、次に生かすためのものです。

この意識が育つと、勉強の仕方が少しずつ変わっていきます。

「考えたあと」が、いちばん伸びる時間です

子どもたちは、答えが合ったときにはうれしそうな顔をします。

もちろん、それはとても大切なことです。
「できた」という気持ちは、次のやる気につながります。

ただ、実は大きく伸びるのは、答えが合った瞬間だけではありません。

間違えたあと。
止まったあと。
もう一度考え直したあと。

ここに、大きな成長のチャンスがあります。

ある子が、計算問題で何度も同じようなミスをしていました。

最初は、丸つけをすると少し不満そうな顔をしていました。

「また間違えた」
「ちゃんとやったのに」

そんな表情です。

でも、こちらがすぐに答えを教えるのではなく、

「どこまでは合っている?」
「この行と次の行で、何が変わった?」
「前にも似た間違いをしていなかった?」

と一緒に見ていくと、その子が自分で気づきました。

「あ、ここで計算の順番間違えた」

そのあと、同じタイプの問題をもう一問出すと、今度は慎重に途中式を書きながら解きました。

そして正解したとき、少し得意そうに、

「今度はちゃんと見ました」

と言いました。

このような変化は、点数だけでは見えにくいものです。

でも、こういう瞬間こそ、子どもが本当に伸びている場面です。

保護者の皆さまへ

小5は、勉強の「質」が変わり始める時期です

小5の5月は、まだ新学年が始まって間もない時期です。

そのため、保護者の方から見ると、

「まだ本格的に心配するほどではないかな」
「そのうち慣れるかな」
「今は学校生活に慣れるだけでも大変かな」

と思うこともあるかもしれません。

もちろん、焦る必要はありません。

ただ、小5は、勉強の質が少しずつ変わり始める時期です。

単に覚える。
単に計算する。
単に答えを書く。

そこから、

読んで考える。
整理して考える。
間違いを見直す。
自分の言葉で説明する。

という学び方へ、少しずつ移っていきます。

この時期に、勉強のやり方を少しずつ整えておくことは、これからの学習に大きくつながります。

ご家庭では「できた?」だけでなく「どう考えた?」を

ご家庭でお子さんの勉強を見るとき、どうしても結果に目が向きやすくなります。

「宿題終わった?」
「何点だった?」
「全部できた?」

もちろん、それも大切です。

ただ、小5のこの時期には、ぜひもう一つだけ声をかけてみてください。

「どう考えたの?」
「どこが難しかった?」
「どこまで自分でできた?」
「直したところはどこ?」

こうした声かけは、子どもにとって大きな支えになります。

点数だけを見られているのではなく、
考えた過程も見てもらえている。

そう感じることで、子どもは少しずつ安心して考えられるようになります。

特に小5は、まだ素直に話してくれる時期でもあります。
これから思春期に入っていく前の今だからこそ、子どもの考え方やつまずき方を知っておくことは、とても大切です。

Maxは、子どもの「考え始めた瞬間」を大切にしています

Maxでは、勉強ができる・できないだけを見ているわけではありません。

私たちが大切にしているのは、子どもが考え始めた瞬間です。

問題文を読み直した。
線を引いて整理しようとした。
途中式を書き残した。
間違えたところを自分で探そうとした。
「ここまではわかりました」と言えた。

こうした小さな行動は、すぐに大きな点数として表れないこともあります。

でも、ここにこそ、これから伸びる力があります。

子どもたちは、急に変わるわけではありません。

小さな気づき。
小さな成功。
小さなやり直し。

その積み重ねで、少しずつ変わっていきます。

だからこそ、授業の中で一人ひとりの様子を見ながら、
「今、何につまずいているのか」
「どう声をかければ前に進めるのか」
「次に自分でできるようになるには何が必要か」
を大切にしています。

小5の今の一歩が、これからの自信につながります

小5の勉強は、ここから少しずつ本格的になっていきます。

でも、必要以上に不安になる必要はありません。

大切なのは、今のうちから、
わからない問題にどう向き合うか
を少しずつ身につけていくことです。

すぐに答えが出なくても大丈夫です。
最初から説明が上手でなくても大丈夫です。
間違えることがあっても大丈夫です。

小5の今は、できないことを責める時期ではありません。
考え方を整え、わからない問題に向き合う力を育てていく時期です。

そこから、
読み直す。
整理する。
考え直す。
直してみる。
もう一度やってみる。

この流れを身につけていけば、子どもは確実に強くなっていきます。

合格屋Maxは、お子さんが
「わからない問題でも、少しずつ考えれば進める」
「間違えても、直せば力になる」
「自分にもできるかもしれない」
と思えるように、日々の授業で丁寧に支えていきます。

これからも、お子さんの小さな変化を見逃さず、一緒に成長を支えていきます。

2025年版の記事もあわせてご覧ください

2025年版の記事では、小5になってから「急にわからないが増えた」と感じる理由や、勉強のやり方を見直す大切さについて紹介しています。

2026年版では、そこから少し視点を変えて、「わからない問題にどう向き合うか」「考え続ける力をどう育てるか」に焦点を当てました。

あわせて読むことで、小5のこの時期にどんな力を育てていくことが大切なのか、より具体的にイメージしやすくなると思います。

👉 2025年版|小5で急に“わからない”が増える理由と、勉強のやり方の見直しについてはこちら

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