「うちの子、勉強はしているのに、なかなか成績が上がらない…」
そんなとき、私はまずノートの使い方を見ます。
実は、成績が伸びる子のノートには共通点があります。
ただ答えを書くのではなく、考えた跡・間違えた理由・直し方が残っているのです。
今回は、実際に成績を伸ばしてきた子たちの共通点をもとに、成績が上がるノートの使い方をわかりやすくまとめました。
お子さんが今日から使える形で、保護者の方にも見ていただきたい内容です。
【この記事でわかること】
成績が上がる子のノートの共通点、授業用ノートの使い方、見開き式の間違い直しノートの作り方、保護者が見るべきポイントをわかりやすく解説します。子どもが実際に活用できる具体的なやり方つきです。
成績が上がる子のノートには、共通点があります
「うちの子、勉強はしているはずなのに、なかなか点数が上がらないんです」
「勉強のやり方がわからない、と本人が言っています」
こうしたご相談は、本当によくいただきます。
そのとき、私はまずノートの使い方を見ます。
なぜなら、ノートにはその子の勉強のやり方がそのまま出るからです。
実は、成績がなかなか伸びない子のノートには、ある共通点があります。
【ここが大事】
それは、「答えだけがきれいに並んでいること」です。
一見すると整っていて、しっかり勉強しているようにも見えます。
でも実際には、このタイプのノートだと、思うように成績が伸びないことがとても多いのです。
【画像①:答えだけが並んだノートの例】

きれいなのに、なぜ伸びないの?
Maxに通っていたある卒業生も、最初はまさにそのタイプでした。
数学が苦手で、
「頑張っているのに点が取れない」
と悩んでいました。
ノートを見ると、ページの中には答えがすっきり並んでいて、見た目は悪くありません。
でも、よく見ると次のような状態でした。
【伸びにくいノートの特徴】
・途中の式がない
・どう考えたのかが書いていない
・どこで迷ったのかが残っていない
・間違えた理由がわからない
本人にも聞いてみると、こんなふうに話してくれました。
「途中の式や考え方を書いたほうがいいとは聞いていました。
でも、正直だし、何を書けばいいのか……。
わからなくなったときだけ書けばいいかな、と思っていました。」
これは、実は多くの子に共通しています。
【よくある状態】
「書いたほうがいいのはわかっている。
でも、どう書けばいいのかわからないし、面倒に感じる」
「わからなくなったらやる」
この状態です。
成績のいい子のノートを見て、気づいたこと
その子に変化があったのは、成績の良い子のノートを見る機会があったときでした。
「えっ、自分のノートと全然違う……」
そう感じたそうです。
成績のいい子のノートには、次のようなものがしっかり残っていました。
その子のすごいところは、そこで終わらなかったことです。
「自分もやり方を変えてみよう」と決めたのです。
そして、途中の考え方や計算を書きながら問題を解く練習を始めました。
最初はうまくいきませんでした。
何を書けばいいのかわからず、思ったより難しかったそうです。
でも、少しずつアドバイスしながら続けていくうちに、ノートが変わっていきました。
すると、不思議なくらい数学の点数が安定し始めたのです。
本人はあとからこう話してくれました。
「途中のやり方や考え方を書くようにしたら、成績が上がってきました。
最初は『面倒なだけ』だと思っていたけど、実際はそうじゃなかったです。
書こうとしても、最初は書けなかったんだと思います。
でも、書けるようになると、苦手な問題でも前よりずっとわかるようになりました。」
この言葉は、とても大事だと思っています。
【大切なポイント】
つまり、“書かない”のではなく、“書けない”ことも多いのです。
だからこそ、ノートの使い方は、気合いではなく、
「やり方を知ること」
が大切です。
【画像②:改善後のノート例】

成績が上がるノートの使い方
ここからは、実際におすすめしているやり方を、できるだけわかりやすくまとめます。
今日から使える形で書きますので、ぜひ参考にしてください。
基本は「1科目にノート2冊」です
私がおすすめしているのは、1科目につきノートを2冊使う方法です。
・授業用ノート
・間違い直しノート
この2つを分けるだけで、勉強の質はかなり変わります。
① 授業用ノートの使い方
授業用ノートは、学校や塾で使うメインのノートです。
ルーズリーフでも普通のノートでもかまいません。
【授業用ノートで大事なこと】
① 答えだけでなく、途中も書く
数学なら途中の式、英語ならなぜその形になるか、理科・社会なら大事な理由やつながりを書きます。
「自分はどう考えて、この答えにたどりついたのか」
これが見えるノートにすることが大事です。
答えだけ書いてあるノートは、その場ではできた気になります。
でも、後で見返したときに「なぜそうなるのか」がわからず、復習に使えません。
② 先生が言った大事なことをメモする
黒板に書いてあることだけ写して終わりではもったいないです。
たとえば、
・ここはよくテストに出る
・ここで符号ミスしやすい
・このやり方のほうが速い
こういう言葉こそ、あとで役立ちます。
自分で気づいたことも、短くメモしておくとさらに良いです。
③ 後で書き足せるスペースを空けておく
ノートは、その場で完成ではありません。
復習のときに育てていくものです。
はじめから少し空白を作っておくと、
・後で気づいたこと
・解き直してわかったこと
・テスト前に見返したい注意点
を書き足せます。
このひと工夫だけでも、ノートが「ただの記録」から「使える教材」に変わります。
④ 間違えた問題は消さない
これはとても重要です。
間違えた問題を全部消して、きれいに直して終わり。
これは、かなりもったいないやり方です。
おすすめは、
・間違えた答えは残す
・赤ペンでやり直す
・なぜ間違えたかを一言書く
という方法です。
たとえば、
・計算ミス
・問題の読み違い
・単位を書き忘れた
・公式の使い方を間違えた
こうした記録が残ると、自分の弱点がはっきり見えてきます。
【画像③:授業用ノートの書き方例】

② 間違い直しノートの使い方
成績を上げたいなら、こちらが本当に大事です。
間違い直しノートがある子は、伸びやすいです。
なぜなら、点数が上がる子は、
「できた問題」ではなく、「できなかった問題をできるようにしている」
からです。
間違い直しノートは、見開き2ページで使います
このノートは、1問につき見開き2ページを基本にすると、とても使いやすくなります。
【左ページ】
・問題を書く
・または、テキスト名・ページ数・問題番号を書く
・自分が最初にどう解いたか、どこで止まったかを簡単に残してもよい
【右ページ】
・正しい解き方・解説を書く
・完全な答えを書く
・自分が間違えた理由を書く
・次に気をつけることを書く
この形にすると、**「問題」と「正しい考え方」**を見比べながら復習できるので、とても効果的です。
【画像④:見開き2ページの間違い直しノート例】
(この人は、ノートを上下に分けて使用しています。)

書くときのポイント
ただ答えを書き写すだけでは足りません。
大切なのは、未来の自分が見てわかるノートにすることです。
・どこで止まったか
・どこで間違えたか
・正しくはどう考えるか
・次は何に注意するか
つまり、
【ここがポイント】
「ミスの記録」+「正しい考え方」+「次の作戦」
この3つを残すイメージです。
特に見開きで作ると、左ページにある問題を見て考え、右ページの解説で確認する、という流れが作れます。
テスト前の復習でも、とても使いやすい形になります。
間違い直しノートの復習法
作っただけでは意味がありません。
ときどき見返して、もう一度できるか確認することが大事です。
【おすすめの復習法】
・左ページの問題だけ見て、右ページを隠して解いてみる
・できたあとに右ページを見て、考え方が合っていたか確認する
・週に1回見直す
・テスト前にもう一度確認する
特によく間違う問題は、
声に出して「なぜこうなるのか」を自分で説明する
と、かなり定着します。
「わかったつもり」を防ぐのに、とても効果があります。
【あわせて読みたい】
間違い直しノートは、作るだけでも大きな一歩です。
でも、本当に成績につなげるには、そのノートを使って家でどう復習を回していくかまでが大切です。
Maxでは、間違えた問題に赤マルをつけて、日にちをあけてもう一度できるか確かめる
「赤マル勉強法」を大事にしています。
「家で何をすればいいの?」
「宿題のあと、何をやらせればいいの?」
という方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
保護者の方へ
ノートを見るときは、「きれいさ」より中身を見てください
保護者の方がノートを見るとき、つい
「字がきれい」
「ちゃんと写してある」
に目がいきやすいと思います。
もちろんそれも大切です。
でも、本当に見ていただきたいのはそこだけではありません。
【見てほしいポイント】
・途中式が書いてあるか
・考えた跡が残っているか
・間違いを消さずに直しているか
・自分なりのメモがあるか
・間違い直しノートを作っているか
こうしたノートは、考えながら勉強している証拠です。
逆に、答えだけが並んでいると、その場で終わってしまっている可能性があります。
ご家庭では、
「字が汚い」
「もっときれいに書きなさい」
よりも、
・途中が書いてあっていいね
・どこで間違えたか残してあっていいね
・考えたことが見えるノートだね
・この直しノート、復習しやすそうだね
と声をかけてあげると、子どもはぐっと伸びやすくなります。
子どもたちへ
ノートは、“提出するため”じゃなく、“自分を助けるため”に使おう
ノートを書くとき、
「先生に見せるため」
「ちゃんとしてると思われるため」
になってしまう子がいます。
でも、本当は違います。
ノートは、
テスト前の自分を助けるため
わからなくなったときの自分を救うため
に作るものです。
だから、
・答えだけで終わらない
・間違いを消さない
・自分が迷ったところを残す
・間違い直しノートを見開きで作っておく
これが大事です。
最初から上手にはできなくて大丈夫です。
むしろ、最初はみんな難しいです。
「何を書けばいいかわからない」
そこから始まって普通です。
でも、少しずつできるようになると、ノートが変わり、勉強の中身が変わり、点数も変わっていきます。
今日からできる3つのこと
① 答えだけでなく、途中を書く
特に数学は、ここがスタートです。
② 間違えた問題を消さずに残す
赤で直して、「なぜ間違えたか」を一言書きます。
③ 間違い直しノートを、見開き2ページで1問ずつ作る
左ページに問題、右ページに解説・答え・注意点を書く形です。
この3つをやるだけでも、勉強の質はかなり変わります。
まとめ
成績が上がる子は、特別な才能があるから伸びるわけではありません。
伸びるやり方に変えているから伸びるのです。
ノートの使い方も、そのひとつです。
私はこれまで、多くの子どもたちを見てきましたが、
ノートの使い方が変わると、勉強の中身が変わり、表情まで変わっていくことが本当にあります。
「勉強のやり方がわからない」
そんな子ほど、ノートを変えることが大きなきっかけになります。
Maxでも、ただ「もっと頑張ろう」とは言いません。
どうすればできるようになるかを、一緒に具体的に考えていきます。
【最後に伝えたいこと】
ノートは、ただ書くものではありません。
成績を上げるための武器です。
ぜひ今日から、使い方を変えてみてください。

