勉強したくない君へ。昔、勉強前に腕立て伏せをする子がいました。「めんどくさい」に勝つ子が最後に伸びる理由


昔、こういう子がいました。

勉強に気持ちが乗らない。
集中が切れる。
「めんどくさい」が出てくる。

そうすると、その子は、腕立て伏せを始めるんです。

教室でも、家でも、勉強に入れなくなると、まず体を動かす。
そして少しすると、何事もなかったように机に戻っていく。

当時は「変わった子だな」と思っていました。
でも今なら、その意味がよくわかります。

あの子は、自分が“めんどくさい”に飲まれそうなとき、どうやって自分を立て直せばいいかを感覚で知っていたんです。

中学生のみんなに、今日まず伝えたいことは一つです。
自分で自分をバカにするな。

「どうせ無理」
「めんどくさい」
「やりたくない」

そういう言葉を何度も口にするのは、自分の可能性を自分で踏みつけるのと同じです。


「めんどくさい」は、ただの感想ではない

「あー、めんどくさい」
「無理」
「どうせできない」

こういう言葉、つい出てしまうことがありますよね。

でも、ここははっきり言います。
その言葉は、ただの感想ではありません。

人間の脳は、自分が何度も口にする言葉の影響を強く受けます。
だから「めんどくさい」と言うたびに、脳は少しずつ動かない方向に傾いていきます。

「無理」と言えば、できる方法を探すより先に、できない理由を探し始める。
「どうせ」と言えば、やる前からブレーキがかかる。

最初はただの口ぐせかもしれません。
でも、その口ぐせを毎日続けていると、だんだん本当にそうなっていく。
ここが怖いところです。


ネガティブな言葉は、自分が思っている以上に自分に効く

昔、うつ状態の人の思考を研究していた大学の先生が、わざとネガティブな言葉を繰り返して生活した、という話があります。

「いやだな」
「つまらない」
「どうでもいい」
「面倒くさい」

研究のつもりで始めたのに、続けていくうちに、気力が落ち、本当に心身の調子まで悪くなっていったそうです。

この話を聞くと、少し怖いですよね。
でも同時に、すごく大事なこともわかります。

それは、人は、自分の言葉に引っ張られるということです。

宿題を見て「めんどくさい」と言う。
数学を見て「無理」と言う。
英語を見て「覚えられるわけない」と言う。

そのたびに脳は、

「そうか、これは嫌なことなんだな」
「そうか、これはできないことなんだな」

と受け取っていきます。

だから私は、生徒たちによく言います。
口ぐせは、放っておくと自分をつくってしまう。


でも、「めんどくさい」と思うこと自体は悪くない

ここは誤解してほしくありません。

「面倒くさいと思ってしまう自分はダメなんだ」
そう考えてしまう子がいます。
でも、それは違います。

“めんどくさい”と思うこと自体は普通です。

私だってあります。
大人だってあります。

やらなきゃいけないことがあるのに、最初の一歩が重い。
始めればいいだけなのに、それがなかなかできない。

そんなことは誰にでもあります。

大切なのは、
“めんどくさい”と思わない人になることではありません。

そうではなく、
“めんどくさい”と思ったときに、そこで終わらないことです。

「はいはい、今そう思ってるんだな」
「じゃあ1分だけやるか」
「全部じゃなくて最初だけやろう」

こうやって、自分を少し前に動かせる人は強いです。


やる気は、待っていてもなかなか来ない

「やる気が出たらやる」
そう思っている子は多いです。
気持ちはよくわかります。

でも、たいていやる気は待っていても来ません。

逆なんです。
やり始めると、少しずつやる気が出てくる。

勉強ができる子は、毎日やる気満々だから机に向かっているわけではありません。
やる気がなくても、とりあえず始めるんです。

例えば、

  • ノートを開く
  • 1問だけ解く
  • 5分だけタイマーをかける
  • 立って音読する
  • 英単語を5個だけ見る

これで十分です。

多くの子が失敗するのは、最初から

  • 2時間しっかりやらなきゃ
  • 全部終わらせなきゃ

と考えることです。

それは重すぎます。
重いから始められない。

だから、最初は軽くする。
これが本当に大事です。


勉強が始められないのは、根性がないからではない

私はたくさんの子を見てきました。
その中でよく思うのは、成績が伸びない子の中には、能力が足りない子より、始め方が下手な子が多いということです。

やる前に考えすぎる。
完璧にやろうとする。
気分が乗るのを待つ。
条件が整うまで始めない。

これでは、なかなか前に進みません。

一方で伸びる子は、

  • とりあえず始める
  • 短い時間でも使う
  • 完璧じゃなくてもやる
  • 少しやれば流れに乗ることを知っている

こういうことができます。

これは才能ではありません。
習慣です。
そして習慣は変えられます。


「めんどくさい」を切る方法がある

冒頭で、勉強前に腕立て伏せをする子の話をしました。
あの子はたぶん、感覚的に知っていたのです。

体を動かすと、頭のモードが切り替わることを。

実際、「めんどくさい」を引きずっているときは、頭の中だけで何とかしようとしても難しいことがあります。
そんなときは、体を使って脳の流れを変えるのが有効です。

例えば、こういう方法があります。

目をつぶって、片足立ちで、30秒声に出して数える。

やってみるとわかりますが、意外と大変です。

  • バランスを取る
  • 数を数える
  • 声を出す

脳は一気にいくつもの働きを使います。
すると、「めんどくさい」「やりたくない」と考え続ける余裕が減るんです。

つまり、脳を別の仕事で忙しくして、ネガティブな流れを切るわけです。

これは腕立て伏せでもいいです。
その場で軽くジャンプでもいい。
立って音読でもいい。
少し歩くだけでもいい。

大切なのは、
“めんどくさい”を座ったまま考え続けないことです。


完璧な環境を待っていると、いつまでも始まらない

「静かな部屋じゃないと勉強できない」
「時間がたっぷりないと始められない」

そう思っている子は多いです。

でも、条件が完璧になるのを待っているうちに、何も進まないことがあります。

少し生活音がある。
時間が30分しかない。
机の上が完璧ではない。

そんな中でも、

「じゃあこの30分で何をやるか」

と考えられる子は強いです。

大人の世界はもっとそうです。
仕事も、家事も、子育ても、理想通りの環境なんてほとんどありません。

だから中学生のうちに、
完璧じゃなくてもやれる力
をつけておくことは、本当に価値があります。


「時間がない」は便利だけど危険な言葉

「時間がなくてできませんでした」

これも本当によく聞きます。
でも少し厳しく言うと、時間がないのではなく、優先順位がはっきりしていないことが多いです。

誰でも1日は24時間です。
部活もある。
習い事もある。
友達との時間もある。
もちろん忙しい。

でも、その中で結果を出す子もいます。

違いは何か。
時間の量ではなく、限られた時間をどう使うかです。

何かをやるということは、何かをやらないということです。
1時間スマホを見たら、その1時間はもう戻ってこない。
ダラダラしているうちに、できたはずのことが消えていく。

これは大人も同じです。

だからこそ、中学生のうちから

  • 先に大事なことをやる
  • すき間時間を使う
  • 「あとで」を減らす
  • 短くても始める

この感覚を身につけることが大切なんです。


今、鍛えているのは、学力だけではない

勉強は点数を取るためだけのものではありません。

もちろん、学力は大切です。
でもそれだけではありません。

本当に鍛えているのは、

  • 気分が乗らなくても動く力
  • 期限を守る力
  • 優先順位を決める力
  • 面倒なことから逃げすぎない力
  • 忙しい中でも少しずつ進む力

こういう力です。

これは社会に出たら全部必要になります。
仕事でも、家事でも、人間関係でも、毎日役に立ちます。

だから勉強がしんどいときほど思い出してほしい。
今やっているのは、ただ問題を解くことではない。

自分を動かす力を鍛える練習なんだと。


保護者の方へ

保護者の方からすると、子どもの

「めんどくさい」
「無理」
「あとでやる」

は、とても気になる言葉だと思います。

ただ、その言葉の奥には、

  • 何から始めたらいいかわからない
  • 失敗が怖い
  • 量を見ただけで気持ちが折れる
  • 気分の切り替え方がわからない

こうした状態が隠れていることがあります。

ですから、ただ
「早くやりなさい」
と押すだけでは動けないこともあります。

そんなときは、

  • 最初の1問だけ決めようか
  • 5分だけ一緒にやってみる?
  • 「無理」の代わりに何て言おうか
  • 今やることを一つにしよう

こうした声かけのほうが、前に進みやすいことがあります。

子どもはまだ、自分の動かし方を練習している途中です。
そこを支えていけると、家庭の雰囲気も変わってきます。


最後に、中学生のみんなへ

大事なのは、
“めんどくさい”を感じない人になることではありません。

めんどくさいと思っても、そこで終わらない人になることです。

「無理」
「どうせ」
「めんどくさい」

そんな言葉で、自分を自分で押し下げるのは、もうやめよう。

自分で自分をバカにするな。

君は、そんな言葉を毎日浴びせていいほど、軽い存在じゃない。

「1分だけやる」
「最初だけやる」
「少しでも進める」

その言葉で、自分を前に動かしていこう。

今年も、一緒に頑張っていこう。

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