教科書の音読とシャドーイングで「まず読める」を作る方法
中学生のお子さんの英語で、こんなお悩みはありませんか。
- 英語の教科書がうまく読めない
- 単語を書いているのに、テストの点が伸びない
- 英語がだんだん嫌いになっている
- 家庭学習で何をやらせればいいのかわからない
こうしたお子さんに、私はまず教科書の音読とシャドーイングをおすすめしています。
なぜなら、英語が苦手になる子の多くは、
英語を読めないまま勉強しているからです。
読めない。
だから書けない。
書けないから、わからない。
わからないから、嫌いになる。
この流れにはまってしまうお子さんは、少なくありません。
英語は、テストのための教科である前に、まずことばです。
だから本来は、聞く・読む・言うことが先です。
まだ読めない英語を、いきなり紙に書いて練習しても、なかなか身につきません。
もちろん、書く練習も必要です。
ただ、それはある程度読めるようになってからのほうが効果的です。
英語が苦手なお子さんほど、最初に大切なのは、
まず英語を読めるようにすることです。
そのための家庭学習として、とても効果的なのが、
教科書を使った音読とシャドーイングです。
英語が苦手な子は、なぜ「読めない」と苦しくなるのか
英語が苦手なお子さんを見ていると、
「単語は覚えているのに、本文になると読めない」
ということがよくあります。
そして、読めないまま問題を解こうとすると、手が止まります。
書けません。
自信もなくなります。
すると、英語そのものが嫌になってしまいます。
でも、ここで順番を変えると、流れは変わります。
まず、教科書の英文が読めるようになる。
すると、授業で音が耳に入りやすくなります。
文の形にも見覚えが出てきます。
その結果、書くことやテストにも少しずつつながっていきます。
英語が苦手な子ほど、
書く前に、まず読むことが大切です。
恥ずかしい話ですが、うちの息子も最初は英語が読めませんでした
恥ずかしい話ですが、うちの息子も、中1が終わったころは、英語の成績がかなり厳しい状態でした。
さすがにこれはまずいと思い、妻にも背中を押されて、私が英語を見ることになりました。
そこで最初にやったのは、とても簡単なことです。
教科書の適当なページを開いて、
「ここ、ちょっと読んでみて」
と読ませてみました。
すると、驚くほど読めないのです。
単語で止まる。
文になると、さらに読めない。
これでは、書けないのも当然ですし、英語が嫌になるのも無理はないと思いました。
そこで最初にやらせたのが、シャドーイングでした。
これは家庭学習でも続けやすい方法です。
私がその場にいなくても、妻がいれば、声を出して読んでいるかどうかはすぐわかります。
そういう意味でも、家で続けやすい勉強法でした。
それから中2の夏ごろまで、教科書の音読とシャドーイングを毎日続けさせました。
私は時々、教科書の任意のページを開いて、
「ここ読んでみて」
と確認するだけです。
スラスラ読めるかどうか、それを見ていました。
やったことは、ほぼこれだけです。
すると、中2の9月の期末テストでは、それなりの点を取るようになりました。
点数が上がると、子どもは自然にやる気が出ます。
そこから少しずつ、英語が回り始めました。
この経験からも、
中学生の英語は、まず読めるようにすることが出発点だと強く感じています。
シャドーイングとは?中学生の英語の家庭学習に向いている理由
シャドーイングとは、音声を聞きながら、その少し後を追いかけるように声に出して読む練習です。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、やることはシンプルです。
聞く。
まねする。
声に出す。
これだけです。
学校の英語の教科書には、QRコードがついています。それを開くとネイティブの音声が聞けます。
まずはその音声を使えば十分です。
特別な教材を増やさなくても、学校の教科書だけで家庭学習ができます。
シャドーイングがよいのは、英語が苦手なお子さんに必要な力を、まとめて育てやすいからです。
- 英語の音とつづりが結びつく
- 教科書の英文を読むことに慣れる
- 英語の語順やリズムが体に入りやすい
- 授業中に英文が頭に入りやすくなる
- 定期テストでも教科書本文が強みになる
つまりシャドーイングは、
「英語が読めない子」を「教科書の英文が読める子」に変えていくための練習です。
中学生の英語の家庭学習でできるシャドーイングのやり方
ここからは、ご家庭でできる具体的なやり方をご紹介します。
英語が苦手なお子さんでも取り組みやすい方法です。
1.教科書と音声を準備する
学校の英語の教科書を用意します。
音声は、教科書のQRコードから再生します。
使う教材は、まずこれだけで十分です。
大切なのは、新しい問題集を増やすことではなく、教科書の英文を読めるようにすることです。
2.教科書を見ながら、音声に合わせて音読する
最初は、教科書の本文を見ながらで大丈夫です。
1行聞いたら止めて、そのあと同じところを3回、声に出して読みます。
これを1行ずつ進めていきます。
最初から上手に読めなくても心配いりません。
ここでは、英語の音と文字を一致させることが大切です。
3.少し慣れたら、聞こえた音をまねして読む
次は、できる範囲で教科書を見ずに、聞こえた英語をまねして言ってみます。
これがシャドーイングです。
全部できなくても大丈夫です。
最初は少しずつで十分です。
毎日続けるうちに、口が慣れ、読むスピードも上がってきます。
4.最後にもう一度、教科書を見て通して読む
仕上げに、教科書を見ながら本文を通して音読します。
最初より読みやすくなっていれば、それで十分成果が出ています。
1回の家庭学習は、10分から15分程度で大丈夫です。この時間で、1ページを10回程度繰り返せます。
これなら、中学生でも毎日続けやすいと思います。
教科書音読とシャドーイングをするときの3つのポイント
1.小さすぎる声ではなく、普段の声で読む
ぼそぼそ読むのではなく、普段話すくらいの声で読みましょう。
声に出すことで、英語の語順やリズムが体に入りやすくなります。
2.意味を思い浮かべながら読む
ただ音だけを追うのではなく、できるだけ意味を思い浮かべながら読みます。
英語は記号ではなく、ことばです。
意味が少しでも頭に浮かぶと、英文が入りやすくなります。
3.完璧を目指しすぎず、まずまねをする
発音を完璧にしようとしすぎなくて大丈夫です。
まずは、音声のリズムや言い方をまねすることを優先してください。
英語が苦手な子ほど、最初は「正しく言う」より「口を動かす」ことが大切です。
英語が苦手な中学生ほど「書く前に読む」が大切です
ここは、ぜひ保護者の方にも知っていただきたいところです。
英語はことばです。
だから、紙に書いて練習するのは、ある程度読めるようになってからのほうが効果的です。
読めない英語を書こうとしても、苦しいだけです。
逆に、教科書の英文が読めるようになると、単語の並びや文の形が頭に入りやすくなります。
その結果、書くことも少しずつ楽になります。
英語が嫌いになる子、できなくなる子の多くは、
読めない、だから書けない、そして嫌いになる
という道をたどります。
ですから、英語が苦手なお子さんの家庭学習では、
まずは問題集を増やすことよりも、
教科書の英文を読めるようにすることを優先してあげてください。
この順番を間違えないことが、とても大切です。
保護者は何を見ればいい?家庭学習でまず見てほしいポイント
家庭学習というと、親が横について教えないといけないと思う方もいらっしゃいます。
でも、英語の音読やシャドーイングは、そこまで難しく考えなくて大丈夫です。
保護者の方がまず見てあげたいのは、
毎日、声を出して読んでいるかどうかです。
- 小さい声でごまかしていないか
- 教科書を見ながらでもいいので、声に出しているか
- 1日10分でも続けているか
まずは、ここを見てあげるだけで十分です。
英語が苦手なお子さんに必要なのは、最初から完璧な理解ではありません。
英語を読むことに慣れることです。
その積み重ねが、授業の理解や定期テストの点数につながっていきます。
中学生の英語の家庭学習は、まず教科書音読から始めてください
英語が苦手なお子さんを見ると、つい単語練習や書く練習をたくさんやらせたくなることがあります。
けれども、苦手な子ほど、最初に必要なのはそこではありません。
まず必要なのは、
教科書の英文を読めるようにすることです。
そのための方法として、教科書のQRコード音声を使った音読とシャドーイングは、とてもおすすめです。
特別な教材がいらず、家庭学習で続けやすく、英語の土台を作りやすいからです。
もし今、お子さんが
- 英語が苦手
- 教科書が読めない
- 家庭学習で何をすればいいかわからない
- 定期テストの点数が伸びない
という状態なら、まずは毎日10分の教科書音読とシャドーイングから始めてみてください。
派手な方法ではありません。
でも、英語が苦手な中学生にとっては、とても効果の出やすい家庭学習です。
英語の最初の一歩は、
書けることではなく、読めることです。
まずは今日、教科書1ページだけでも、声に出して読んでみてください。
そこから、英語は少しずつ変わっていきます。

◆鶴ヶ谷教室 ☎252-0998 989-0824 宮城野区鶴ヶ谷4-3-1
◆幸 町 教室 ☎295-3303 983-0836 宮城野区幸町3-4-19
電話でのお問合せ AM10:30~PM22:30
