中学2年生へ|英語も数学も、すでに高校入試につながっています
中学2年生になって、約4か月。
英語も数学も、中学1年生のころと比べて、内容がかなり本格的になってきました。
中学2年生の夏は、ただ学校の授業に追いつくための時期ではありません。
ここから学ぶ内容は、そのまま高校入試につながっていきます。
「受験は中学3年生になってから」
そう思っている人もいるかもしれません。
しかし、勉強の内容だけを見れば、高校入試の準備は、もう始まっています。
連立方程式の文章問題は、これまでの算数・数学の集大成です
この夏、数学では連立方程式の文章問題に取り組みます。
連立方程式の計算はできても、文章問題になると急に手が止まる子がいます。
それは、連立方程式の計算だけが難しいからではありません。
文章問題では、これまでに学んできた複数の力を同時に使わなければならないからです。
たとえば、速さの問題では、
- 時速・分速・秒速の意味
- 時間と分の単位変換
- 速さ・時間・道のりの関係
- わからない数量を文字で表す力
- 文章から等しい数量を見つける力
- 2つの式を作る力
- 連立方程式を正確に解く計算力
が必要になります。
割合の問題でも、
- 割合・比べる量・もとにする量の関係
- パーセントを小数や分数に直す力
- 「何%増えた」「何%引き」の意味
- 数量を文字で表して式を作る力
が必要です。
割合や速さは、小学校5年生ごろから繰り返し学んできました。
中学1年生では、それらの数量を文字で表し、方程式を使って問題を解きました。
そして中学2年生では、わからない数量を2つの文字で表し、2つの式を作って解きます。
つまり、連立方程式の文章問題は、これまで積み重ねてきた算数・数学の集大成なのです。
計算できるだけでは、文章問題は解けません
連立方程式の計算方法を覚えることは、もちろん大切です。
しかし、計算ができることと、文章問題が解けることは同じではありません。
文章問題では、文章を読んだあとに、
「何をとするのか」
「何をとするのか」
「どの数量とどの数量が等しいのか」
「1本目の式と2本目の式を、何から作るのか」
を自分で判断しなければなりません。
ここで手が止まる場合、原因は一人ひとり違います。
連立方程式の計算が不安定な子もいます。
割合や速さの意味が、まだ十分に身についていない子もいます。
文章に書かれている数量を整理できない子もいます。
また、考え方は合っているのに、単位をそろえるところで間違える子もいます。
間違えた問題の答えだけを直しても、この違いは見えてきません。
どこで手が止まったのか。
なぜ、その式を作ったのか。
本人は、どこまでわかっているのか。
そこを確認しながら、必要であれば中学1年生や小学校の内容まで戻ります。
戻ることは、遅れることではありません。
入試まで使い続ける土台を、今のうちに直しているのです。
連立方程式の文章問題は、すでに入試レベルまで進めます
連立方程式の文章問題を学び終えることは、高校入試数学の大きな柱を一つ学び終えることを意味します。
もちろん、入試問題のすべてを解けるようになるわけではありません。
しかし、連立方程式を使って解く問題に限れば、中学2年生の今の時点で、実際の高校入試問題に挑戦してもおかしくありません。
もう、
「これは中2の内容だから、入試はまだ先」
という段階ではないのです。
今学んでいる内容が、来年の入試でそのまま問われます。
だからこそ、定期テストが終わったら忘れてしまうような勉強ではなく、入試で使える力として仕上げていく必要があります。
夏期集中では、まず基本的な文章から式を作る練習を行います。
そのうえで、割合・速さ・代金・個数など、問題の種類が変わっても、自分で数量の関係を整理できるところまで段階的に進めていきます。
「この形の問題には、この式を使う」と丸暗記するのではありません。
初めて見る問題でも、
「この問題では、何と何が等しいのか」
を自分で見つけられる力を育てます。
この先の関数と図形も、入試の中心になります
連立方程式が終わると、その先には関数や図形が待っています。
一次関数では、式・表・グラフを関連づけて考えます。
図形では、角度を求めるだけでなく、図形の性質を使って理由を説明する問題も増えていきます。
関数も図形も、高校入試では必ずといってよいほど出題される重要分野です。
しかも、これらの問題では、中学1年生や中学2年生の計算力が土台になります。
方程式の計算に時間がかかる。
正負の数や文字式のミスが多い。
分数が入ると手が止まる。
こうした小さな不安を残したまま関数や図形に進むと、考え方はわかっていても、途中の計算で点を落とすことになります。
そのため、この夏は新しい内容を進めるだけでなく、これまでの計算も必要に応じて確認します。
これから入試問題を解くために必要な道具を、一つずつ使える状態にしていきます。
英語では、英文を長くする力を学びます
英語では、不定詞と動名詞という重要な内容に入ります。
不定詞は、
I want to play tennis.
私はテニスをしたいです。
のような文で使われます。
動名詞は、
I like playing tennis.
私はテニスをすることが好きです。
のような文で使われます。
どちらも、動詞を変形して「~すること」という内容を表せる文法です。
これまでの英語では、
「私はテニスをします」
「私は本を読みます」
という比較的短い文が中心でした。
不定詞や動名詞を使えるようになると、
「テニスをすることが好きです」
「本を読むために図書館へ行きました」
「将来、先生になりたいです」
というように、自分の目的・希望・考えを、より詳しく表せるようになります。
不定詞と動名詞は、単に次の定期テストに出る文法ではありません。
これから読む長文の中にも何度も登場します。
英作文で自分の考えを書くときにも使います。
高校入試まで英文を支え続ける、中心的な文法です。
「日本語にできる」だけで終わらせません
不定詞や動名詞は、説明を聞けば意味を理解しやすい内容です。
しかし、英文を自分で作るとなると、話は変わります。
- toの後ろを動詞の原形にできるか
- 動名詞を正しくing形にできるか
- 不定詞の3つの使い方を見分けられるか
- toの後ろに動詞が続く場合と、名詞が続く場合を区別できるか
- 動詞によって不定詞と動名詞を正しく使い分けられるか
こうしたところで間違いが出てきます。
英文を見て日本語にできる。
説明されれば文法の名前を答えられる。
それだけでは、まだ十分ではありません。
自分で英文を作れる。
長文の中でも意味をつかめる。
形が変わっても、同じ文法だと気づける。
そこまで練習して、初めて入試で使える英語になります。
夏期集中では、ルールを説明して終わるのではなく、実際に英文を作りながら、「わかる」を「使える」に変えていきます。
中学2年生は、差が広がりやすい時期です
中学2年生になると、勉強が順調な子と、少しずつ苦手が増えてきた子との差が見え始めます。
保護者の方も、
「中学1年生のころより、点数が取りにくくなった」
「勉強しているようなのに、結果につながらない」
「本人は大丈夫と言っているけれど、本当にわかっているのだろうか」
と感じることがあるかもしれません。
中学2年生の内容が難しくなっているのですから、以前と同じ勉強量、同じ勉強方法で点数を維持できないことは珍しくありません。
大切なのは、結果だけを見て、
「勉強が足りない」
「もっと問題を解きなさい」
で終わらせないことです。
計算が不安定なのか。
以前の単元に抜けがあるのか。
内容は理解しているけれど、練習量が足りないのか。
文章を式や英文に直すところで困っているのか。
原因によって、必要な勉強は違います。
問題を解く様子や間違え方を見ながら、その子に今必要なことを判断していきます。
中学2年生の夏は、受験勉強のスタート地点です
本格的な受験勉強は、中学3年生になってから始めるものだと思われがちです。
しかし、中学2年生の今学んでいる内容は、そのまま高校入試の出題範囲になります。
数学では、連立方程式の文章問題を入試で使える力にする。
英語では、不定詞や動名詞を、自分で読んだり書いたりできる力にする。
そして、その先に待っている関数・図形・長文読解へ進む準備をする。
中学2年生の夏は、今度のテスト範囲だけを勉強する時期ではありません。
入試につながる土台を、一つずつ完成させていく時期です。
もし今、抜けているところが見つかっても、まだ間に合います。
むしろ、中学2年生の今見つけられたことには、大きな意味があります。
中学3年生になってから慌ててすべてを戻るのではなく、この夏から一つずつ直していけばよいのです。
来年、入試問題に取り組んだときに、
「あのとき勉強した連立方程式だ」
「この不定詞は、自分で意味を取れる」
と思えるように。
目の前の問題を解くだけでなく、その先につながる力を、この夏に育てていきます。
入試につながる大切な夏を、一緒に頑張っていきましょう。

