ノート使えないと、成績が上がらない。
「勉強のやり方がわからない」とよく聞きます。今野君(Maxの卒業生)もそんな一人でした。塾に来たころ、数学が嫌いで嫌いで、いつも低い点でした。その頃のノートです。
きれいに答だけが並んでいますね。こんなタイプのノートの人をよく見ます。一見するときれいで、成績がよい人かなという感じもしますが、ところが、こんなノートの人で、成績が上がった人を見たことがありません。
今野君に、どんなふうにやっていたか聞いてみました。
ノートはきれいな方がいいと思うし、途中の式とか書いた方がいいと言われたことはあるけど、めんどうくさいし、わからなくなったときにやればいいと思っていました。
なんとか数学で安定していい点を取りたい。
数学でいい点が取りたい。でも、どうすれば、いいかわからなし。何をすればいいんだろう?
ある時、塾でみんなから頭がいいと言われている人のノートを見る機会がありました。「あれ? 自分のノートと全然雰囲気が違う。」
今野君の偉いところはここからでした。自分のノートと成績のいい人のノートが違うと気がついてから、やり方を変えてみようと考えたのです。
「先生。もう1回、途中の考え方や計算を書きながらやる方法を教えてください。成績のいい人は、そんな方法でやっているっていたので、自分もやってみようと思います。今度は、めんどうくさいなんて言わずにちゃんとやってみます。」
それから、しばらくすると今野君のノートは、こんな感じになってきました。
苦手な文章問題でも
今野君の話
途中のやり方や考え方を書くようにしたら、成績が上がってきた。どうしてこんなことだけで、成績が上がるのか不思議な気がした。これだったら、はじめからやっていればよかった。めんどうくさいとかいって、すごくソンしてたんだなと後悔した。
でも、実際にやってみると初めは、何を書けばいいのかわからなかった。思っていたほど、書くのは簡単じゃなかった。先生にアドバイスしてもらって、どうにかできるようになった。本当は、めんどうじゃなくて、書こうと思っても書けなかったんだと思う。
志望校の合格した今野君の感想
1科目にノートは2冊
いい勉強のためには、1科目にノートを2冊使います。一つは授業用のノート(ルーズリーフ)。もう一つは間違い直しノートです。
授業用ノート(ルーズリーフ)
◇ 先生が黒板に書いたことを書いたり、問題を解いたりするノート。
◇ 授業中に、先生が書かなかったことでも、自分で気がついたことはメモする。
◇ 後から書き込めるスペースを空けておく。
何のためにノートを取るか? 後から復習するためですよね。だったら復習のときに、新しくわかったことや気がついたことを書くスペースをはじめから空けておきましょう。
◆ 問題を解くときは、途中の考え方も書く。答えだけがきれいに並んだノート、きれいで、できそうな感じを受けますが、伸びない人の典型的なノートです。
◆ 間違った問題をやり直すときは消さない。赤ペンでやり直すか、別の所にやり直します。消さないで、間違った問題に、赤ペンで、なぜ間違ったのかを書くとよい。
間違い直しノート
間違い直しノートを作って、復習できるようになると、成績は順調に上がるようになります。上位の高校に進学しても上位でやっていけます。
■ よく間違う問題は、間違い直しノートを作る。
■ ノートの上部に、問題をコピーして貼るか書き写す。(問題があるテキストのページ数でもよい)
□ その下に、完璧な完全答案・解説を書く。
□ 自分がよく間違う点に、赤ペンで、解説を入れる。
□ 時々、このノートを復習する。
やり方 : 完全答案をまったく見ないでも、できるようになるまで何回も復習する。よく間違う所は、声を出して自分に自分で説明するとよい。