こんにちは。合格屋マックスです。
10月になりました。
小学6年生は、小学校生活も残り半年ほどになりました。
この時期、授業をしていて私が特に気をつけて見ていることの一つが、計算の正確さです。
「考え方は合っているのに、最後の計算で間違える」
「途中まではできているのに、小数点や数字を間違えてしまう」
「テストが返ってきてから、『あ、分かってたのに』となる」
こういうことは、小学生にはよくあります。
ただ、私はこれを単純に、
「もっと気をつければいい」
とは考えていません。
なぜなら、計算ミスには、その子なりのミスが起こりやすい原因があることが多いからです。
「注意しなさい」だけでは、計算ミスは減りません
たとえば、
途中式をほとんど書かない。
数字を小さく詰めて書く。
暗算で何段階も処理しようとする。
計算の順番が毎回違う。
見直しをするときに、同じ計算をもう一度するだけ。
こうした計算の仕方をしていると、本人が一生懸命気をつけていても、どうしてもミスは起こりやすくなります。
ですから授業では、
「間違えないように気をつけよう」
ではなく、
「どう計算すれば、間違いにくくなるのか」
を一緒に直していきます。
ここは、とても大切にしているところです。
計算ミスを見ると、その子の「考え方のクセ」が見えてきます
同じ計算ミスでも、原因は子どもによって違います。
九九や基本計算がまだ不安定な子。
途中式を飛ばしすぎている子。
問題を最後まで読まずに計算を始める子。
答えを急ぎすぎる子。
字が乱れて、自分で書いた数字を読み違えている子。
ですから、
「計算ミスが多い」という一言だけでは、本当の原因は分かりません。
私は、間違えた答えだけではなく、
その答えにたどり着くまでに、どんな計算をしていたのか
を見るようにしています。
最近の授業でも、こんなことがありました
ある子が、分数の計算を何問か続けて間違えていました。
ところが、解き方そのものは分かっています。
そこで途中式をよく見てみると、原因が見えてきました。
その子は計算をできるだけ早く終わらせようとして、
一つの式の中で、約分と掛け算を一気に頭の中で処理していたのです。
そこで、
「ちょっと待って。計算できないんじゃないよ。やることを一度にやりすぎているんだ」
と話しました。
そして、
① 約分する
② 約分した数字を書く
③ そのあと掛ける
と、計算を三つに分けてもらいました。
すると、その後の問題ではミスがかなり減りました。
本人も、
「これなら間違えにくい」
と気づいたようでした。
こういうとき、私は大事なのは、
「もっと気をつけること」ではなく、「間違えにくいやり方に変えること」
だと思っています。
そして、こうした小さなクセは、答えだけを見ていたのではなかなか分かりません。
どこで、どう考えて、どう計算しているかを見る。
そこまで見て、初めて直せることがあります。

小6の今、なぜ計算力を大切にするのか
小学6年生の算数は、もうすぐ中学数学につながっていきます。
中学生になると、
正負の数、文字式、方程式、比例・反比例、関数……
と、扱う内容は一気に増えていきます。
そのとき、
考え方は分かっているのに計算で崩れる
という状態だと、本当にもったいないのです。
逆に、小学生のうちに、
- 途中式を書く
- 計算の順番をそろえる
- 自分のミスの傾向を知る
- 見直しの仕方を身につける
という習慣ができていると、中学に入ってから非常に強くなります。
私は、小6の計算練習を、
「小学校の計算を仕上げるためだけの練習」
とは考えていません。
中学数学を伸ばすための準備
だと考えています。
計算の仕方を変えるだけで、大きく変わる子がいます
これまでにも、
考え方はしっかりしているのに、計算ミスで毎回10点、15点と失ってしまう子がいました。
こういう場合、難しい問題をたくさん解かせるより、
まず計算の仕方を一緒に見直します。
途中式の書き方。
数字の並べ方。
どこまで暗算してよいか。
見直すポイント。
そして、短い時間でもいいので、正しいやり方で繰り返す。
これを続けていくと、
少しずつミスが減ってきます。
すると子ども自身も、
「前より間違えなくなった」
「計算、ちょっと得意かも」
と感じ始めます。
私は、この感覚がとても大事だと思っています。
計算に対する苦手意識がなくなると、その先の文章題や中学数学にも入りやすくなります。
ご家庭では「もっと気をつけなさい」より、こちらを
テストで計算ミスがあると、どうしても、
「ちゃんと見直したの?」
「もっと気をつければできたでしょう」
と言いたくなります。
もちろん、その気持ちはよく分かります。
ただ、もし声をかけるなら、
「どこで間違えたんだろうね?」
と、一緒に原因を探してあげてください。

「また間違えた」ではなく、
「次はどうしたら間違えにくくなるかな」
と考える。
それだけでも、子どもの受け止め方はかなり変わります。
そして、
「何度言っても直らない」
「どこを直せばいいのか分からない」
というところは、こちらで見ます。
そこは塾で一緒に直していきますので、ご家庭で全部抱えていただかなくて大丈夫です。
小学校卒業までに、できるだけ良い状態で中学へ送り出したい
小6の残り半年は、私にとっては、
単に小学校の勉強を終わらせる期間ではありません。
中学に入ったときに、
「数学、意外といけるかも」
と思える状態を作っておく期間でもあります。
計算力。
文章を読む力。
考えたことを式にする力。
分からないときに、どこまで戻ればいいかを考える力。
こうしたものを一つずつ整えて、中学校へ送り出したいと思っています。
まだ半年あります。
今の段階で計算ミスがあっても、心配しすぎる必要はありません。
ただし、
「そのうち直るだろう」と放っておかない。
ここは大切です。
子どもたちの計算の様子をよく見ながら、
一人ひとりの「間違えやすい原因」を見つけ、
小学生のうちに直せるところは、できるだけ直していきます。
そして中学校では、
計算で苦労するのではなく、
その先の「考える数学」に力を使えるようにする。

そこまで見据えて、これからも指導していきたいと思っています。
10月も、一人ひとりの様子をよく見ながら進めてまいります。

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