こんにちは、合格屋マックスです。
10月になりました。
小学校5年生の算数も、ここから少しずつ「今までとは違う難しさ」が出てきます。
分数、小数、割合、速さ。
このあたりになると、
「前までは普通にできていたのに、最近ちょっと怪しくなってきた」
「計算はできるのに、文章題になると急に止まる」
そんな様子が見られることがあります。
でも、これは決して珍しいことではありません。
むしろ小5の秋は、
算数が「計算する教科」から「関係を考える教科」へ変わっていく時期
だと私は思っています。
ここをどう越えるかで、その後の算数、そして中学数学への入り方がかなり変わってきます。
小5になると、「公式を覚えればできる」では足りなくなる
低学年のころは、
「たし算だから足す」
「わり算だから割る」
というように、問題を見て計算方法を決めることが比較的多くあります。
ところが小5になると、
「どの数字と、どの数字が、どういう関係なのか」
を考えなければ解けない問題が増えてきます。
たとえば割合。
「20%だから0.2をかける」
だけ覚えても、少し問題の形が変わると止まってしまいます。
速さも同じです。
「み・は・じ」だけ覚えても、
「今回は何を求めるの?」
「この数字は何を表しているの?」
が分からなければ、結局使えません。
だから、この時期の子どもたちには、
公式を覚える前に、まず関係を見る
ことを大切にしています。
「先生、これ掛けるの? 割るの?」
授業では、こんなやり取りもあります。
「先生、これ掛けるの? 割るの?」
「その前に、この二つの数字は何の関係?」
「え?」
「掛けるか割るかを決める前に、まず関係を見てみよう。」
少し考えてから、
「あ、そっから考えるのか。」
この「あ、そっから考えるのか」は、かなり大事です。
子どもはつい、
「何算をすればいいか」
を最初に知りたがります。
でも、本当に身につけてほしいのは、
数字どうしの関係を見て、自分で計算方法を決める力
です。
少し遠回りに見えるかもしれません。
でも、中学生、高校生まで子どもたちを見ていると、
関係を理解している子の方が、あとから圧倒的に強い。
これは本当によく感じます。

「何を求めるの?」より先に、「何と何が対応しているの?」
たとえば速さなら、
「2時間で120km進む」
という関係が見えれば、
1時間ではどのくらい進むのか。
3時間ならどうなるのか。
ということが見えてきます。
割合なら、
「100に対して20」
という関係が見えれば、
20%が何を意味しているのかが少しずつ分かってきます。
こういうところを飛ばさずにやりたいと思っています。
公式を覚えさせる方が、その場では早いこともあります。
でも、
その問題だけ解ける方法ではなく、次の問題にも使える考え方を身につける。
小5では、こちらの方がずっと大切です。
「分からない」の正体は、計算ではないことが多い
小5の子を見ていると、
「この子、計算が苦手なのかな」
と思われる場面でも、実際には計算そのものではなく、
問題の中の情報を整理できていない
ことがあります。
数字が3つ、4つ出てくる。
何を求めるか分からない。
すると、子どもはとりあえず数字を掛けたり、割ったりし始めます。
いわゆる、
「なんとなく計算」
です。
こういうときは、
「ちょっと待って。まず整理しよう」
と止めます。
そして、必要なら表を書きます。
たとえば速さなら、
- 時間
- 道のり
- 速さ
を並べる。
割合なら、
- もとにする量
- 割合
- 比べる量
を並べる。
すると、
「あ、ここが分からなかったんだ」
と本人が気づくことがあります。
この瞬間が大事です。
分からない問題をただ教えてもらうのではなく、
自分がどこで止まっていたのかが分かる。
ここまでいくと、次から少しずつ自分で進めるようになります。

おうちでは、無理に教えなくて大丈夫です
保護者の方から、
「家でどう教えたらいいですか?」
と聞かれることがあります。
私は、全部教えなくて大丈夫だと思っています。
むしろ、ご家庭では、
「これ、何を求める問題なの?」
「この数字は何を表しているの?」
「どの数字とどの数字が関係しているの?」
と聞いてあげるだけでも十分です。
答えを教えるのではなく、
子どもが自分で考えるきっかけを作る。
これだけでかなり違います。
そして、
「分からない」
「説明を読んでもピンとこない」
「何度やっても同じところで止まる」
そういうところは、こちらで一緒にほどいていきます。
そこは塾の仕事です。
ご家庭で全部抱えていただく必要はありません。
小5の秋に「苦手」と決めつけないでほしい
この時期、割合や速さでつまずくと、
「うちの子、算数が苦手なのかな」
と思ってしまうことがあります。
でも、私はかなり慎重に見ています。
小5の割合や速さは、今までの算数より一段抽象的です。
ですから、
少し時間がかかるのは当たり前です。
むしろ大切なのは、
「すぐできたか」ではなく、
分からないところから、どうやって分かるところまで戻れたか。
こちらです。
一度で分からなくても、
表にする。
図にする。
簡単な数字に変える。
日常の例に置き換える。
そうやって理解できれば十分です。
こうした経験を重ねると、
「分からない問題が出ても、何とかできる」
という感覚が育ってきます。
この感覚を小学生のうちに持ってほしいと思っています。
今、育てたいのは「この先も伸びる力」
小5の算数は、その単元だけできれば終わりではありません。
割合は、中学の数学でも理科でも使います。
速さも、関数やグラフにつながります。
分数や小数も、この先ずっと使います。
だからこそ、
今だけ正解できるやり方ではなく、この先も使える考え方を身につける。
ここを大切にしたいと思っています。
小5の秋は、確かに少し難しくなります。
でも見方を変えれば、
ここから「考える力」がぐっと育つ時期
でもあります。
分からなかった問題が、
「あ、そういうことか」
に変わる。
その積み重ねが、
半年後、一年後の大きな力になります。
焦らず、一つずつ。
10月も、子どもたちの様子をよく見ながら、
「分からない」で止まらず、「分かった」「できた」まで連れていく。
そこを大切に授業していきます。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。


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