文章問題が得意な子の共通点は「手が止まらない」ことでした
こんにちは。合格屋マックスです。
新学年が近づくこの時期、教室では毎年ある“差”がはっきり見えてきます。
それは、学力差というより――
文章問題を読んだときに「手が動くか」「手が止まるか」です。
文章問題が得意になっていく子は、問題を読みながら自然に、
- 大事な言葉に線を引く
- 数字を丸で囲む
- 関係をメモする
- 図や表をサッと描く
…こういう小さな動きを無意識に始めます。
逆に、伸び悩む子ほど「答えを書くまで手を動かさない」ことが多いです。
ノートも答えだけが並び、途中の考え方が残っていない。
ただ、これは責める話ではありません。
文章問題は、整理しないと解けないものなので、手が止まるのは普通です。
大事なのは、止まったあとにどう動き出すか。ここで差がつきます。
いちばん大きい差は「わからない」と思った瞬間の行動
文章問題でつまずく瞬間、子どもたちの反応は大きく2つに分かれます。
✅ 伸びる子
「よく分からないな…」と思っても、図・表・メモで整理しながら前に進む
✅ 伸び悩む子
「わからない」「できない」「習ってない」と感じた瞬間に、思考が止まる
これも、性格の問題ではありません。
“止まったときにどう動けばいいか”を知らないだけなんです。
※そして、ここは現場でよく見るのですが、
手が止まる子ほど、実はまじめです。
「間違えたくない」「合ってる自信がない」から止まってしまう。
だからこそ、最初の一歩は“正解を出す”より、手を動かして整理する方が効きます。
「わからない」はOK。次に“これ”をやろう
教室では、止まりそうな子にはまずこう伝えます。
① 大事な部分に線を引く(条件・聞かれていること)
② 登場する数をリストにする(単位も一緒に)
③ 関係を図にする(対応表/線分図 どっちでもOK)
④ とりあえず小さな式を1つ立てる(試しでOK)
これだけで、手が動き始めます。
そして手が動けば、思考も動き出します。
「考える力」って、実は“手を動かす技術”です
頭の中だけでも考えられることってありますよね。
でも、旅行の計画や家計の整理は、多くの人がメモを取ります。
文章問題も同じです。
情報が多いときほど、頭の中だけで整理するのは難しい。
だから私は、子どもたちにこう言っています。
「考えるときほど、手を使おう。」
図や表は、センスではなく技術です。
そして技術は、練習すれば必ず上達します。
文章問題の土台は「対応表」:まずはここが最強です
割合・速さ・人口密度・1あたりの量…。
小5の文章問題は、実は多くが対応表でスッキリ整理できます。
※もちろん、文章題が全部対応表で解けるという意味ではありません。
でも、情報を“同じ単位どうしで並べる”整理の型として、対応表は本当に強いです。
例:「6個で300円の消しゴム。1個の値段は?」
ポイントは1つだけ。
“同じ単位どうしを縦に並べる”ことです。
| 個数 | 金額 |
| 6個 | 300円 |
| ↓ ÷6 | ↓ ÷6 |
| 1個 | 300 ÷ 6 = 50円 |
6から1にするには ÷6
だから金額も ÷6
(答)300 ÷ 6 = 50円
小6以降、分数が出てきてもやることは同じです。
だから小5のうちに、対応表が“当たり前”になっている子は強いんです。
教室では春以降も(特に時間にゆとりのある週2回コース)
図の描き方・作り方・使い方をじっくり練習していきます。
次に武器になるのが「線分図」:関係が一瞬で見えるようになります
たとえば、こんな問題。
(問題)
公園で1日に集めたアルミ缶とスチール缶の合計は152個。
スチール缶は、アルミ缶の3倍より16個多い。
それぞれ何個?
ここで大事なのは、計算より先に線分図です。
- アルミ缶:□
- スチール缶:□□□ + 16
- 合計:152
すると「アルミ缶の4倍+16=152」と一発で整理できます。
152-16=136(アルミ缶の4倍)
136÷4=34(アルミ缶)
34×3+16=118(スチール缶)
✅ 答え:アルミ缶34個、スチール缶118個
そして、この問題で本当に身につけてほしいのはここです。
「人が描いた図を見て分かる」じゃなくて、
「自分で図を描いて解ける」ようになること。
ここができると、文章問題が“怖くなく”なります。
ご家庭でできる、いちばん効く声かけ(短くてOKです)
最後に、保護者の方が今日から使える声かけを3つだけ置いておきます。
長い説明はいりません。短い一言で十分です。
- 「式より先に、線引いてみようか」
- 「数字、丸つけて並べてみよう(対応表に)」
- 「図だけ描いて見せて。答えはまだ書かなくてOK」
この声かけで、子どもは“手を動かす方向”に戻れます。
文章問題が得意な子は「考える才能」より「手の動かし方」を知っている
文章問題が得意な子の共通点は、特別な才能ではありません。
- 止まったときに
- 何をすればいいかが分かっていて
- その通りに手を動かせる
ただそれだけです。
そしてそれは、練習で身につく技術です。
この春、手の動かし方を整えて、文章問題を得点源にしていきましょう。
合格屋マックスでは、対応表と線分図を軸に、
「わからない」から「動ける」へ変える練習を重ねていきます。
もしご家庭でやってみて、
「この図で合ってるのかな?」
「どこで止まっているのか分からない」
と感じることがあれば、遠慮なく教えてください。
こちらで一緒に整理して、次の一手を作ります。
昨年の記事はこちらです。

