【国語第3弾】記述問題で「白紙」になる本当の原因と、家庭でできる一番やさしい対策

テストで、白紙のまま提出した答案を見て、
胸がギュッとなったことはありませんか?

国語の記述問題では、
多くのご家庭で、こんな声が聞こえてきます。

・「何を書けばいいか分からない」
・「頭の中にはあるけど、文章にできない」
・「書いても、全然点がもらえない」

このタイプの子は、
決して「考えていない」わけではありません。

これは、能力の問題でも、やる気の問題でもありません。

むしろ、真面目に考えすぎて固まっていることが多いのです。

多くの場合、原因はシンプルです。

「書き方(調理)」ではなく
「書く前の整理(材料集め)」ができていない

それだけです。

ここを勘違いしたまま練習すると、努力が空回りしてしまいます。

記述問題は「作文」ではありません

ここが、多くのご家庭が誤解しているポイントです。

記述問題は、

× 上手な文章を書くコンクール
× 感動的な表現を使う場所

ではありません。

記述問題とは、

◎ 設問で聞かれた「材料(要素)」をそろえて出す場所

です。

記述が書けない子の多くは、
文章が書けないのではなく、
頭の中で場面や出来事が整理されないまま、書こうとしているだけなのです。

イメージとしては、「料理」と同じです。

・要素(何を書くか)= 食材
・文章(どう書くか)= 調理

記述が書けない子は、
「食材(要素)」を準備しないまま、
いきなりフライパン(解答用紙)を振ろうとしている状態です。

食材がなければ、
どんなに料理が上手でも何も作れません。

逆に言えば、
「食材(要素)」さえ決まれば、文章は自然と出来上がるのです。


家庭でできる対策①

いきなり「解答欄」に書かせない

ご家庭で記述の練習をするとき、
ぜひ試してほしいことがあります。

それは、
「いきなり解答欄に書かせない」ことです。

代わりにやるべきなのが、
メモ作り(頭の中の見える化)」です。

Step① 要素を箇条書きにする(材料集め)

文章にしなくてOKです。
余白や裏紙に、必要なパーツを書き出させます。

(例)

問:
筆者がこの出来事から感じたことを、理由とともに答えなさい。

【メモ】
・感じたこと:うれしかった
・理由:ずっと欲しかった時計を買ってもらえたから

Step② それをつなげる(調理)

メモができたら、あとはつなぐだけです。

【解答】
ずっと欲しかった時計を買ってもらえたから(理由)、
うれしかった(感じたこと)。


家庭でできる対策②

「文末(ゴール)」を先に決める

「書き出し」で悩んで止まってしまう子には、
この魔法の言葉をかけてあげてください。

「最後をどう終わるか、先に決めちゃおう」

記述問題には、
実は決まった「終わり方」があります。

・「なぜですか」→ 「〜から。」
・「どういうことですか」→ 「〜こと。」
・「どう思いましたか」→ 「〜気持ち。」

ゴールが決まれば、迷子になりません。

「とりあえず『〜から。』って書いておこうか」

この一言で、
鉛筆が動き出す子は本当にたくさんいます。


どうしても書けない時は、親が「代筆」してもOKです

「口では答えられるのに、
書くのが面倒で白紙にする」

そんなお子様の場合は、
最初は親御さんがメモしてあげても構いません。


「理由は〇〇だからだよ」


「OK、じゃあお母さんがメモしとくね」


「これをそのまま解答欄に写してごらん」

これは甘やかしではありません。
自転車の「補助輪」と同じです。

自分の言葉が文字になり、
それが「正解」になる体験をすると、

「あ、これでいいんだ」

という安心感が生まれ、
次第に自分で書けるようになります。


「満点」はいらない。「部分点」をもぎ取る戦略

合格屋マックスでは、
記述問題に対してこう伝えています。

「満点なんて狙わなくていい。部分点を拾いにいこう」

テストや入試では、

・白紙 → 0点
・要素が半分入っている → 3〜5点

この差は、想像以上に大きいです。

文章が多少不格好でも、
誤字があっても構いません。

「メモした要素(材料)」が入っていれば、点数は入ります。

「完璧じゃなくていいから、
材料だけ置いておこう」

この声かけだけで、
子どもの手は動き出します。


合格屋マックスとしての考え方

合格屋マックスでは、

・「記述は才能」
・「センスがないと無理」

とは考えていません。

記述は、

整理(メモ) → 文章化

この順番さえ守れば、
誰でも身につけられる「技術」です。

もし、お子様が白紙の答案を持って帰ってきたら、

「なんで書かなかったの!」
ではなく、

「まずはメモから練習してみようか」

そう声をかけてあげてください。

「うちの子は、
メモの作り方が分かっていないのかも?」

そう感じたら、
一緒に練習することもできます。
お気軽にご相談ください。


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