スラスラと問題が解ける子は、何が違うのか?

できる子の頭の中

スラスラと問題が解ける子の脳の中は、いつまでたっても答えが出ない子とどう違うのか。

 

算数ができる子とできない子は何が違うのだろう。そもそも生まれつき脳に差があるのだろうか。

 

MRIによる脳画像分析のスペシャリストの加藤俊徳さんが、この問題について解説していましたので、レポートします。

 

加藤さんはまず、算数や数学の問題を解く際に、脳の中でどんなことが起こっているかを説明しています。

 

「脳には大きく分けて、前頭葉、後頭葉、頭頂葉、側頭葉があります。それぞれ、運動、視覚、聴覚、記憶など人間が生きていくうえでのさまざまな活動をつかさどっています。脳の中にも、いわゆる『役割』というものがあるのです。

しかし、算数や数学の問題を解くときには、脳のどの箇所を使っていると特定できません」

 

たとえば国語が得意なら、言語や感情をつかさどる部分を主に使う、美術が得意なら視覚をつかさどる部分を主に使うと、ある程度特定できるのに、算数や数学の場合は、そうではなく、脳の複数の箇所を使っているのだそうです。

 

「脳の損傷研究でわかっているのは、脳のどこが壊れても、ちょっとずつ算数や数学の能力が下がるということ。つまり、算数や数学の問題を解く際には、脳の複数の部分を同時に働かせていると考えられます」

加藤さんは、二つの脳の状態を図で説明してくれました。
「Aは悩んでいるとき、Bは楽に解けるときの脳のイメージです。

 

初めて問題が出されたとき、脳の中ではああでもない、こうでもないと、さまざまな箇所を巡って答えを導き出そうとします。これがAの脳」。

 

「問題が解けなくてどうしていいかわからない、 頭の中が、ゴチャゴチャして、何がなんだかわからない感じが、まさしくAの脳の状態なのです」

 

つまり、問題を解くために、どの部分を使えばいいか、悩んでいる状態です。

 

「一方で、楽に解けるときの脳は、脳のどの箇所を、どの順番で使うかが特定されています。そのルートが出来上がっているので、Bの図のようにスムーズに思考回路がつながって、解答が出せるのです」

 

Bの図は、 問題を解くために、どうすればいいのかが、はっきりわかった状態の脳です。

 

「一度解いた問題をもう一度解いたときに簡単に感じられたり、前より短時間で解けたりするのは、この回路が出来上がっているからです。」

 

少し専門的に説明します。脳は、約千億個以上の神経細胞とその神経をつなぐ連絡線維からできています。

 

脳がさまざまな情報を吸収していくと、それまで未発達だった神経細胞と連絡線維は、樹木の枝が伸びるようにつながっていき、神経細胞同士がネットワークを作っていきます。このネットワークを回路といいます。

 

「回路は、使われることで太くなり、より楽に問題を処理できるようになります」

 

ネットワークの連絡線維を太くすれば、頭がよくなれるということです。

 

どうすれば、太くなるか。

加藤さんのアドバイスです。問題を解くのは、はやい方がよさそうですが、まずは、じっくりと時間を使うことが、脳を使っている時間をふやすことが大切です。

 

せかすことは、考える時間を奪うこと。待つことこそ、脳を成長させるのです。スピードは、次第に身についていきます。最初は、脳を使っている時間をふやすことが大切です。

 

「はやく処理できるようになるまでにかかる、その「もどかしい時間」が、脳の成長には必要不可欠。

 

反応がないからと言って言葉をかけ続けたり、遅いからといってすぐ手を貸したりしてしまっては、せっかくの子どもの脳の活動を邪魔してしまいます。」

 

大人は答えがわかっていますし、時間はいくらあっても足りないというモードになっているので、ついついもどかしくなり、せかしがちです。でも子どもの頭の中は、その時間フル回転で働いており、回路を作っているところなのです。

 

さらに、加藤さんは、回路が太くなると、問題を解く際に2つのいいことが起こると説明していました。

「ひとつは、応用が利くことです。ある問題を解く回路が確立できれば、それに類似した問題が出された際に、どの回路を使えばいいかが推測できます。

基本の回路ができているので、それをちょっと利用すれ
ばいいのです。新しい問題に出合って、まったく知らない
問題を解くときに試行錯誤するのとはわけが違います」

「もうひとつが、集中力の向上です。回路がつながっていない頃や、つながりたての頃は、回路をつなぐパイプが細いので、短時間で情報を運ぶことができません。そのため、なかなか解答にたどり着けず、問題を解こうとする気持ちが散漫になりやすい。

しかし回路を繰り返し使うことでパイプが太くなると、一気に多くの情報処理が可能になり、集中して問題を解くことができます」

 

脳の回路を強化するには、何度も同じルートを通ることが重要。そのルートを何度も通らせることができるかどうかが、優秀な子とそうでない子の分かれ目です。

 

<Maxより>
勉強とは、頭の中に、この回路を作る作業のことです。そして、100点ドリルの繰り返しトレーニングは、この回路のパイプを発達させ、太くすることが目的なのです。

 

算数や数学ができるようになる脳の仕組みがわかったところで、
「回路をつくったり、強化する際にやってほしいことがある」と
加藤さんは言います。

 

「それは、手を使うことです。 答えがわからないときは、
脳がどこを使えばいいか迷っている状態。その際は、頭の中だけで考えるより、指を折って数えたり、図に描いたり、式に起こしたりすることが大事です。」

 

「解けないときには、 思考が脳の同じ箇所だけをグルグルと回っています。 そのときに手を動かせば、思考を違う箇所に動かすことができるのです」

 

算数ができる子は、わかったことをすべて書き込んだり、文章を図示化したりする。これは、脳にも刺激を与えているというわけです。

<Maxより>
だから、いつも書いて、考えろ。
図を描け・途中の式を書けと強調しているのです。

「習ってない」じゃなくて、わかっていることを図に書き込んだりしているうちに、脳が 「アッ!」ってひらめくわけです。

◆鶴ヶ谷教室  ?252-0998
989-0824 宮城野区鶴ヶ谷4-3-1

幸 町 教室  ?295-3303
983-0836 宮城野区幸町3-4-19

マックス動画教室

電話でのお問合せ AM10:30~PM22:30

信頼度抜群の先生が、君を目標地点まで連れて行きます。保護者の信頼がMqxな面白い寺子屋な塾。