●中2夏からの大ジャンプ・成績upの秘訣
中総体もおわったある日、一輝が質問に来ました。
先生、連立方程式の文章問題がわからないんですけど・・・
お前もか。きのう阿部も質問もって来たぞ。
阿部がですか?。ぜんぜん勉強してないって言ってましたよ。
そうか。
阿部、むずかしいの持ってきましたか。
ン。まあまあのレベルだったな。
ボクの質問はこの問題なんですけど、阿部はこれできましたか。
まぁ、人のことはいいから。どれ、これか。
これです。
これね。 速さの文章問題を考える時は、
どうすればいいと授業中いつも 言っている。
まず、表を作れって。
で、お前が作った表はどれ?
エッ、やってません。
あのなア~。 「できない」とか「わからない」とか言って途中でやめないで、やれる所まで、まず、自分でやってみる。そうしないと、できるようにならないぞ。
本当ですか?
本当。いいか、この問題だって、表を作ればむずかしくないぞ。
まず、自分で表かいて、できるところまで、やってみろ。
授業ノートの考え方のポイント①のところになんて書いてある。
えーと。「表をつくって、問題に出てくる数字を表に入れる。
次に聞かれていることを文字にして表に入れる」って書いてあります。
じゃ、この紙に表を書いてやってごらん。
一輝が質問してきた問題。「 10km離れたA、B両地がある。ある人が、A地からB地へ行くのに、A地から途中のC地までは毎時2kmの速さで進み、C地からB地までは毎時3kmの速さで進み全体で4時間かかった。A地からC地までをxkm、C地からB地までをykmとして、それぞれを求めよ。」
先生。これでいいですか。
どれ? よろしい。で、ポイント②は何と書いてある。
「表の空いているところは、 を使って埋める」って書いてあります。
の使い方は、知ってるか。
ハイ。大丈夫です。
じゃ、ポイント②をやってみて。
先生。これでいいですか。
ン。いいよ。それで、AからBまで合計で何kmだ。
10kmです。
AからBまでは全部で何時間だ。
4時間です。
OK。完成した表の道のりと時間の欄を横に見るとどうなる。
エエーッ。 道のりと時間の式が、できている。
本当に、これでいいんですか?
いいよ。
前に授業中、教えてもらったときも、思ったんですが、
本当にこんなに簡単にできちゃっていいんですか。
だから、Max流でやると、点が上がると言ってるだろ。
「こんなにカンタン」と思うなら、その通りにやれよ。
成績なんか簡単に上がるから。それとも、カンタンだから、
もっと難しい問題じゃないといやなのか。
ちがいます。ちがいます。だって先生、速さの問題ですよ。
ボク、小学校の時から、ズ~~と苦手だったんですよ。
それが、こんなにカンタンって・・・
なんだ。できないほうが、いいのか。
ちがいますって。学校だともっとむずかしいんですよ。
何 言ってっかもわからないんですよ。でも、先生の説明だと
簡単にわかる。なんか本当にこれでいいのかなァーって。
だから、考え方をしっかりすれば、表を使えば、
むずかしくないって、何回も言ってるだろう。
速さの問題は全部こうやればできるんですか。
できるよ。
この表が使えるようになれば、大丈夫ですか。
心配ない。大丈夫です。試してみるか。
ここに速さの問題が5題あるからやってみろ。
今ですか?
今やる。表を書いて、式をつくるだけでいい。
その後の計算は、この次の授業の時に出せばいいから。
わかりました。
<数分後> 一輝 : 先生、一応できました。
ハイよ。自信がないのはどれだ。
そう聞かれると困るんですけど、・・・15分って時間にすると、 時間でいいですか。
いいよ。
じゃ、もしかしたら、全部あたっているかも。
オー。どれどれ。
よ—し。全部できている。
いいぞ。がんばったな。やればできるだろ。
本当ですか。先生、本当に全部あってますか。
できてるよ。
先生、本当に表を使うとカンタンですね。
やっとわかってくれた。Maxに来てるんだから、Max流でやれ。
わかりました。問題読んで、いきなり式を作ろうと思うから、難しいんですね。問題が言っていることを表にしていくと、 ひとりでに式ができるんですね。
オー。本当にわかったじゃないか。
わかりました。いつもこういう風に考えればいいんですね。
先生が、いつも言っている困った時にどうするか?
その考え方をマスターしろってこういうことですか。
その通り。
ところで、先生、阿部は何を聞いてきたんですか。
どうして?
だって、ボクには勉強してないって言ってたんですよ。
まぁ、2年生もそろそろ、賢い人は、やりはじめるからな。
でも、「オレやってる」なんて、普通、言うか?
そんなこと言うわけないだろ。
そうか。
お前も最近、質問持ってくるの増えてるじゃないか。
はい。3年生が部活、引退して、ヨーシ僕たちの番だと思っていた時に、
「実は、勉強もこれからが本番。2年の内容が一番入試に出る」って
先生言ったじゃないですか。
なんかすごくなるほどって思ったん です。それで少しやろうと思って。
それに、昔から、速さの問題、嫌いだったし・・・。
先生、何ジロジロ見てんですか。
ン。お前、どんな顔して言ってんだ~と思ってなァ。
ボクだっていつまでも、バカやってるわけじゃないですよ。
ほう。そうか。じゃ、しっかり見てるから頑張れよ。
はい、わかりました。ありがとうございました。
中2後半からの成績アップ
その後の一輝は…
勉強ってむずかしいと思っていたのに、ちょっとまじめにやってみたら思っているより簡単だった。速さの問題や食塩水の問題も先生に言われた通りに、表を書いてやると、「エッ。本当?」ってほど、カンタンにできるようになった。今まで、できないと思っていたものができるようになるとうれしいし、なんか、ボクってやれそうって思うようになりました。
やった!! 先生。 合格しましたよ。ボク。
今、思うのは、中2の夏からまじめにやってよかったなと思います。それから「算数教室」※は効きました。やはり、中2の時に「勉強も本番」って思ってやったのがよかったです。ありがとうございました。高校でもまた頑張ります。 [合格後]
Max流 速さの文章問題の解き方
10kmはなれたA、B両地がある。ある人が、A地からB地へ行くのに、A地から途中のC地までは毎時2kmの速さで進み、C地からB地までは毎時3kmの速さで進み全体で4時間かかった。A地からC地までをxkm、C地からB地までをykmとして、それぞれを求めよ。
① 表を作る。
② 問題文の数字を入れる。
③ 聞かれている所を文字にして入れる。
④ 空いている所は、 を使って入れる。
⑤ 自動的に式が完成する。
これで、式が完成しました。難しくないでしょ。
どうです。文章問題だからって怖がらないで、いつも教えているMax流方法でやれば、絶対にできるようになります。
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