できる子はココが違う! たった1つの習慣で成績UP?!
「うちの子、算数の問題になるとすぐ諦めてしまう…」
そんな悩みをお持ちの保護者の方はいらっしゃいませんか?
小学校高学年になると、算数のレベルもぐっと上がり、複雑な問題が増えてきます。そこで差が出てくるのが、 「問題解決能力」 です。
合格屋マックスでは、ただ単に問題の解き方を教えるのではなく、「なぜそうなるのか?」を考え、「自分で答えを導き出す力」を育む指導を大切にしています。
今回は、6年生の算数の授業で実際に出題した問題を例に、合格屋マックスが考える「できる子の思考回路」に迫ります。
あなたは解ける?「ちょっと試してみる」の差
まずは、こちらの問題をご覧ください。
(問題)
3㎡の壁を塗るのに98リットルのペンキを使いました。
この割合で5㎡の壁を塗るには何リットルのペンキが必要ですか。
この問題は、公立中学校で上位に入るレベルの内容です。
まず、パッとカンタンにはできないと思います。だから考える作業に入りわけですが、考える道具をもっているかどうかがまず最初のポイントです。 対応表を作って見ましょう。
「対応表」で「ちょっと試してみる」を習慣化!
合格屋マックスでは、「算数の問題を解くときは、まず対応表を作りましょう」と指導しています。
しかし、「めんどくさい。わからなくなったらやる」
と反論する子もいます。
今回の問題の「対応表」を作ってみましょう。
項目 | 壁の広さ | ペンキの量 |
与えられた量 | 3㎡ | 9/8リットル |
求める量 | 5㎡ | ? |
さて、問題はここからです。 表を見ると、3㎡を何倍すると5㎡になるのか…? 困ってしまいますね。
ここから「ちょっと試してみる」を実行できる子が、力の違いを見せてくれます。
「ちょっと試してみる」例①
「ちょっと試してみる」ことができるようになった子はこう考えます。
3が6になったとすると、6÷3=2で2倍だ。
だから、3が5になるには、5÷3=\(\frac{5}{3}\)倍だ。
ペンキの量も\(\frac{5}{3}\)倍になるから、\(\frac{9}{8} \times \frac{5}{3} = \frac{15}{8}\)リットル必要。
お見事! というしかありません。
中学校でも上位でやっていけます。
「ちょっと試してみる」例②
こんな考え方をする子もいます。
「3が5になる。それは面倒だ。…そうだ! 1回途中に1を入れよう!」
対応表はこうなります。
項目 | 壁の広さ | ペンキの量 |
与えられた量 | 3㎡ | 9/8リットル |
1㎡ | 9/8リットルを÷3して、×5する | |
求める量 | 5㎡ | (9/8)÷3×5 = 15/8 リットル |
3㎡を1㎡にするには、÷3すればいい。 その後、1㎡を5㎡にするには、×5をする。
同じように、ペンキの量も\(\frac{9}{8}\)リットルを÷3してから×5すれば、
5㎡の壁を塗るペンキの量がわかる。
\(\frac{9}{8} ÷3×5=\frac{15}{8}\)リットル必要。
この子をたいしたものです。 教えながら、「できるようになったなぁ」と感動してしまいます。
「分からなくなったらやる」ではダメな理由
「対応表は、わからなくなったら作ればいい…」
そう考えているお子様はたくさんいます。
最初から完璧を目指して手が止まってしまうよりは、まずは「やってみる」ことが大切です。
しかも、「わからなくなった時」というのは、まさに「困っている状態」です。
そんな時に、普段から使い慣れていない「対応表を作る」という行動を、スムーズに行えるでしょうか?
答えは「NO」です。
スポーツと同じように、算数も「練習」が不可欠です。
試合で実力を発揮するためには、日頃から練習で身体に覚え込ませる必要がありますよね?
算数も同じように、「対応表を作る」という作業を、普段から意識して行うことで、
いざという時に、自然と対応できるようになるのです。
「意識せずできる」が、真の実力!
プロ野球の故野村克也監督も、
一流と二流の差は、ちょっとしたところにしかない。一流はそのちょっとしたことを意識しないでやっている
という言葉を残しています。
「対応表を作る」「ちょっと試してみる」という行動を、特別意識することなく、自然とできるようになること。
それが、真の「算数力」を身につけるための近道と言えるでしょう。
合格屋マックスでは、「対応表」をはじめ、「線分図」や「面積図」など、様々な「考える道具」を、
授業の中で繰り返し使いながら、自然と「考える力」が身につく指導を心がけています。
「うちの子も、算数の問題に自信を持って取り組めるようになってほしい!」
そう願う保護者の方は、ぜひ一度、ご相談ください。