できる子のトレーニング始めていますか。 5年 7月

アッと気がつきました!

先日、温泉で、 「ボク、一人で、できたよ」と ボタンを段違いにかけて、母親に得意げに自慢している子を見かけました。「すそは、どうなってる?」とお母さん。

何ともほほえましい光景ですね。 そんなときアッと気がつきました。

お子さんにもそんな時代があったと思います。 本当に幼い時は、服を着せていましたよね。 成長につれて今度は手伝いながら、 自分で、できるように教えてきました。

ある程度、できるようになると これがまた大変。 自分でやりたがる。その成長は、嬉しいけど、朝の忙しいときに、 先の子のようにボタンを段違いにかけたり、靴下のかかとを上に向けてはいたりと、 かえって忙しい朝になったりしたものです。

それでも、そんな我が子に、 手取り足取り教えて、自分ひとりで、 できるように育ててきました。

お子さん、自分で、できるようになっているでしょうか?

さてさて、中学生の保護者の方から、 「中学生だから、自分でやるのは当然でしょ!」と よく聞きます。

確かにその通りだと思います。 中学生なら自分でやるのは普通です。 中には、小学生からとの意見もあるハズです。

ここで、先の生活習慣の話と重ねて考えてください。自分のことは自分でできるようにしてきましたよね。

アッと気がついたことは、このことです。 こと勉強になると、できるようにしたかどうかよりも、 「中学生だから~」とお考えになってしまう場合が とても多いようです。

お子さん、自分で、できるようになっているでしょうか?  勉強についても、生活習慣以上に、 自分でできるように教えて育てないと、「中学生」になったからと言って 自然にできるようにはならないのです。

よく「本人の自覚が・・・」なんて話が出ますが、 それは、少し都合よすぎでは? と思います。 だって、本人に自分ひとりで、 できる力をつけてあげていないのですから。

自分ひとりで、できる力がついている?

生活習慣と同じで、子どもは、最初からひとりで、できる力はもっていません。

その力をつける練習が必要なのです。 この練習の時には、「教える」行為はいりません。教えていたら、いつまでたっても、自分で、できるようになりません。 練習に必要な3つの条件と3つのルールを皆さんに、お伝えします。

子どもに自分でできる力をつけてあげられると、その後はかなり楽になります。 「中学生だから、自分でやるのは当然でしょ!」が、通用するようになるのですから。

『ひとり勉強』 練習の3条件

① 信頼できる大人がそばにいる。 子どもは、周りに誰もいないと何となく不安で、スッと勉強に取り組めません。

② やさしくする。 その大人が優しくしてくれることが、勉強をやろうという気持ちを育みます。叱り飛ばしたり、強要してはなりません。やる気をそぐだけでなく、勉強嫌いにします。

③ 仲間がいる。 兄弟でもいいです。友達や近所の子でも大丈夫です。まだ、ひとり勉強をする力がない子にとって友達と一緒に勉強するということは、大人が想像する以上に、とてもうれしいこと なのです。

それだけに、はしゃぎがちとなります。だから、子どもたちと3つのルールを決めておきます。

『ひとり勉強』 練習の3ルール

① しゃべらない
② うろつかない
③ 姿勢をくずさない

最初に、この3つのルールを守ることを約束します。聞きたいことがあっても、ダメです。事前に鉛筆削りやトイレは済ませておきます。横座りや頬杖もやめましょう。

今の目的は、“ひとり勉強”をできるようにすることです。わからない所は、飛ばして次に進ませます。

ルールはスポーツと同じ。

サッカーと同じく2回のイエロカードで、その日は、勉強会場から退出させます。きついようですが、スポーツのルールと同じようにします。

野球でバッターが三振したけど、まだ、やる気がありそうだから四振まで認めようなんて絶対にありません。 ここは、ルール通りにドライにやるところです。

その方が、早く勉強する時のルールをしっかり守る子になります。ココ。ポイントですよ。

「ドライ」にやるのと「怒る・叱る」はちがいますよ。「また、明日がんばろうね」と、にっこりと接してください。 下手に温情主義的にやると、全体としてだらしなくなるだけで、目的としている『ひとり勉強』が、いつまでたっても身につきません。

この3ルールをきちんと守ることによって、子どもたちは、無言で勉強に集中する能力を発達させていきます。

時間は、長くやる必要はありません。5年生なら、30分程度でOKです。長くやると生理的にも、心理的にも疲れてきて、勉強するのが疎ましくなります。

もうひとつのポイントは場所です。実は一番重要

お母さんがいる場所ならどこでもできます。 というよりお母さんがいる場所が、 勉強するところです。

子ども部屋があるって? 子ども部屋は、『ひとり勉強』ができなければ、 中学生や高校生になっても、勉強する場所にはなりません。 一番、隠れて気を抜ける安息の場所です。 ご注意ください。

キッチンでもダイニングでも、お母さんがいる場所がいいんです。

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