小4前半は「計算力の土台作り」が勝負です
~わり算、とくに「小数÷小数」をスラスラ解けるように~
新年度が始まり、いよいよ4年生。
この時期の学習で最も大切なテーマのひとつが、計算力の強化です。
なかでも、これからお子さまが算数を得意になれるかどうかの分かれ道となるのが、
「わり算」、とくに「小数のわり算」です。
✅ 計算が苦手で算数が得意になる子はいない
これまで多くの子どもたちの成長を見守ってきましたが、はっきり言えることがあります。
「計算が苦手なのに、算数は得意」という子には、出会ったことがありません。
算数という教科は、「計算がスムーズにできること」を土台に、図形や文章題、割合、速さといった応用力へとつながっていきます。
この土台がしっかりしていなければ、どんなに授業を聞いても、思考に余裕が生まれず、つまずいてしまいます。
✅ 小数のわり算、「感覚」で理解する力がカギ
たとえば、次のような問題:
4.2 ÷ 0.6
多くの子は、「小数点をずらして 42 ÷ 6 にすればいい」と習い、それだけで済ませてしまいがちです。
でも実は、この問題を通して一番大切なのは、
「4.2の中に、0.6は何回あるか?」という感覚で理解できること。
ということです。
0.6が1つ…2つ…と、4.2の中に何回入るかを想像できることが、「算数の本当の理解」につながります。
📌 感覚が鈍い、または“考えずに計算だけする”という子は、このような視点を持っていないことが多いのです。
だからこそ、「4.2の中に0.6はいくつある?」という問いかけを、ぜひ日々の練習の中で意識づけてください。
✅ おすすめは「毎日5題」だけ。量より習慣。
たくさんやる必要はありません。大切なのは、「毎日少しずつ、正しい感覚で練習すること」です。
たとえば、「今日の計算は5題だけね!」と決めてしまう。
これは、続けやすく、お子さんにとっても取り組みやすい方法です。
📘 続けるうちに、次のような力が自然と身につきます。
- 小数のわり算で迷わない
- 割り算を暗算に近い感覚で処理できる
- 応用問題の理解が速くなる
✅ ご家庭での声かけ例
「わり算に自信がない」「小数の計算で手が止まる」というお子さんには、次のような声かけが効果的です。
- 「今日はたった5問。すぐ終わるよ!」
- 「この問題、0.6が何回入るか考えてみようか」
- 「昨日より速くなってるよ!すごい!」
「できた!」の経験を積むことで、お子さんの表情や意欲がどんどん変わっていきます。
🎯 まとめ:小4前半は“伸びる準備”の時期
4年生の前半で、「わり算」「小数の計算」にしっかり向き合うことで、
このあとに続く算数の学習が、スムーズに、楽しく、そして深くなっていきます。
そして何より、
「4.2の中に0.6が何回ある?」と、考える力を育てること。
それが、算数の土台となる「数量感覚」を育て、算数を「得意科目」に変える第一歩です。
Maxでは、一人ひとりの進度や理解のクセを丁寧に見ながら、確実に力をつけていきます。
ご家庭でも、5分だけでも「毎日のわり算」タイムを作ってみてください。

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