「一緒に暮らせるのも、あと数ヶ月なんですね」あるお母様の言葉に、ハッとした話。

冬の面談を終えて、保護者の皆様へ

冬の三者面談、お忙しい中、足を運んでくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。

皆様とお話しさせていただく時間は、私にとって単なる学習報告の場ではありません。お子様の未来を共に描き、親御さんの想いを受け止める、何よりも大切な時間です。

今回伺ったお話を胸に、また新たな気持ちで指導にあたってまいります。何かご不安なことがあれば、いつでも遠慮なくご連絡くださいね。


「あと3ヶ月しかない」という気づき

さて、今回の面談の中で、あるお母様の一言が、私の胸に深く突き刺さりました。
高3と中2のお子さんを持つお母様です。

「上の子が東京に行くと……あの子と一緒に暮らすのも、あと数ヶ月しかないんですね」

上の子は志望校合格に向けて順調に進んでおり、春には東京へ進学、そしておそらくそのまま首都圏で就職することになるでしょう。
その未来予想図が現実味を帯びてきたとき、ふと漏れた言葉でした。

「まだまだ子どもだと思っていた」「今の騒がしい毎日が、ずっと続くと思っていた」

けれど、指折り数えてみれば、一緒にご飯を食べ、同じ屋根の下で眠れるのは、あとたった3ヶ月ほど。

「親としてまだ何も教えていないのに」「下の子ばかり甘やかしてしまって」……。
しみじみと、そして少し寂しげに語られるその横顔に、私は「親であること」の尊さと切なさを痛感させられました。


15歳で親元を離れた、ある少年の話

そんなお話を伺いながら、以前、この塾を巣立っていったある男の子のことを思い出しました。

彼は15歳で親元を離れ、横須賀にある自衛隊の学校(工科高等学校)へと進学しました。
給料を得ながら学び、幹部候補生を目指す全寮制の学校です。

今の立派な姿からは想像もつかないかもしれませんが、中学生の頃の彼は、それはもう「やんちゃ」でした。
親御さんと喧嘩をして家出騒ぎを起こしたり、学校では先生をなぐったり、校長室の常連でした(笑)。
私自身、彼と向き合いながら「どうすれば響くだろうか」と頭を悩ませたことも一度や二度ではありません。

しかし、15歳で親元を離れ、厳しい規律の中に身を投じた彼は、休暇で仙台に帰ってくるたびに、別人のように成長していました。

中3の時のあの尖っていた彼が、高2になる頃には、こちらが背筋を正してしまうほど礼儀正しく、逞しい青年に変貌していたのです。

まさに「三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」。
親元から通う普通の高校生活では、これほどの急激な成長はなかったかもしれません。

「最初の年は、毎晩泣いていました」

卒業後、彼が挨拶に来てくれた時に、こっそり聞いてみたことがあります。
「寮生活、どうだった?」と。

彼は照れくさそうに笑って教えてくれました。

「先生、最初の年は毎晩泣いてましたよ。脱走したやつもいました」

そして、真剣な眼差しでこう続けたのです。

「もし、俺の中学時代みたいなガキがいたら教えてやってください。『親と一緒にいられることが、どれだけ楽で、どれだけ幸せなことか』って」

その言葉は、今でも私の心に強烈に残っています。


巣立ちまでの「滑走路」を作る時間

「かわいい子には旅をさせろ」と言いますが、旅立つ子供にとっても、送り出す親にとっても、その一歩は決して平坦ではありません。
けれど、離れるからこそわかる「ありがたみ」があり、離れるからこそ育つ「自立の心」があります。

高3のお子さんを持つお母様が感じた寂しさは、お子さんが立派に巣立とうとしている証です。

そして今、まだ手元にお子さんがいらっしゃる保護者の皆様。
これから訪れる「その時」まで、どうかお子さんとの何気ない日常を大切に味わってください。

時に喧嘩もし、小言も言いたくなる毎日だと思います。
でも、私たち塾の人間から見れば、

その騒がしい日々こそが、お子さんが羽ばたくための滑走路を作っている、かけがえのない時間なのです。

春の別れや新たな旅立ちに向けて、お子さんが自信を持って一歩を踏み出せるよう、私たちは全力で背中を押し続けます。
そして、保護者の皆様がふと寂しさを感じた時、安心して弱音を吐ける場所でもありたいと思っています。

残りの冬も、そして来る春も、一緒にお子様の成長を見守らせてください。

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