中学生 学習アドバイス
― 気づいた瞬間から成績が変わる話 ―
保護者の皆さま、こんにちは。
合格屋マックスです。
この記事は「成績を上げたいのに伸び悩んでいる子」を持つ保護者の方向けに、
今日から家庭でできるサポート方法をまとめたものです。
テスト前になると、
「一生懸命やっているのに、なかなか点数が上がらないんです…」
こうした相談を毎年いただきます。
実は、真面目に頑張っている子ほど陥りやすい“勘違い”があります。
今日は、そんな勘違いに気づいたことで、成績を大きく伸ばした
龍一くん(仮名)の実話をお伝えします。
◆「3回やったら、覚えちゃいますよ!」
テスト対策のとき、私は龍一くんに
「問題集は3回繰り返そう」と伝えました。
すると彼は少し困った顔で、
👦「先生、3回もやったら答えを覚えちゃいますよ…」
と言いました。
多くの子がここでつまずきます。
「繰り返す=答えを覚える勉強」だと思ってしまうのです。
私は静かに問いかけました。
先生:「昨日やった問題、もう一度解いてみようか。」
数分後、
👦「あれ…昨日やったのに…」
と手が止まってしまいました。
この瞬間、龍一くんは気づきました。
“問題を解いた回数”と“できるようになったかどうか”は別物なのだ、と。
◆ 本当の問題は「答えを写すこと」ではありません
話を聞くと、龍一くんは
学校ワークを「真面目に埋める」ことを目標にしていました。
・できる問題 → 自力で解く
・できない問題 → 答えを写して終わり
これは悪いことではありません。
むしろ提出物としては100点満点です。
しかし私はこう伝えました。
先生:「できる問題をいくら増やしても伸びないんだ。
本当に伸びるのは、“できない問題”をできるようにしたときなんだよ。」
小1の算数ドリルを5冊やっても成績は変わりませんよね。
今の学年の勉強も、それと同じです。
龍一くんの表情が、ここで初めて変わりました。
◆「説明は1回でわかるのに、点が取れない理由」
龍一くんは、
👦「先生の説明は1回でわかるんです。だけど点が取れないんです。」
とよく言っていました。
そこで私は、こんな話をしました。
先生:「人間は“慣れていない情報”に弱いんだ。
1回でわかっても、脳が慣れていなければすぐに抜けてしまう。」
👦「慣れるために、繰り返すんですね。」
そう。
繰り返しは脳に“慣れ”を作る作業なのです。
1回でわかることと、
テストでできることは、まったく別の話です。
◆ 成績を伸ばすための“本質ステップ”
🔸 ① できない問題を“発見”する
学校ワークをやるときも、
わからない問題には付箋や印をつけておきます。
🔸 ② 解き方(考え方)を覚える
・式の作り方
・図の描き方
・優先の考え方
答えではなく“道筋”を理解して覚えます。
🔸 ③ 繰り返して脳に慣れさせる
1回できても不十分。
自然に手が動くレベルまで練習します。
🔸 ④ 親子で進捗を見える化
・付箋が減った
・同じ問題ができるようになった
たったこれだけで、子どもの自信は見違えます。
◆ 子どもの“勘違い”が成績を止めてしまう
真面目に取り組んでいるのに結果が伸びない子は、
こんな勘違いをしています。
- “埋めること”が勉強だと思っている
- “わからない問題を放置すると危ない”と知らない
- “繰り返し=答え暗記”だと誤解している
- “説明が分かった=テストでできる”と思い込んでいる
いずれも責めるべきことではありません。
ただ正しい勉強の仕方を知らないだけです。
ここに気づいた瞬間、
どんな子でも急に伸び始めます。
◆ 最後に ― 保護者さまへのメッセージ
お子さんの勉強を見守るとき、
次の2つだけ気にしていただければ十分です。
✔ 「できない問題」をちゃんと見つけているか
✔ 繰り返しで“慣れ”を作ろうとしているか
もしそこがズレていれば、
どれだけ頑張っても成果がついてきません。
逆に言えば、
ここに気づいた瞬間、お子さんの成績は大きく変わります。
成績が伸びる家庭サポートQ&A
- ❓Q1 ワークを“3回やる”って本当に必要ですか?
-
答え:
必要です。ただし目的は「答えを覚える」ことではありません。
大事なのは、解き方を脳に慣れさせることです。
できない問題は、1回では必ず抜け落ちます。
3回繰り返すことで、
- やり方
- 手順
- 注意点
が、ようやく自分のものになります。
- ❓Q2 「できる問題ばかりやってしまう」クセはどう直せばいい?
-
答え:
“赤マルつぶし”を使うのが一番早いです。
- できなかった問題 → 赤丸
- 赤丸だけを優先して解き直す
- 赤丸が消えたら“本当に実力がついた”証拠
「できる問題をやって安心する」癖がある子は多いですが、
成績が上がるのは できない問題をつぶした分だけ です。
- ❓Q3 学校ワークを“提出するためにやる”だけではダメなんですか?
-
答え:
提出自体は素晴らしいことです。
しかし、提出が“目的化”すると成績は上がりません。
成績が伸びる子は
提出 → 赤マルつぶし(復習)までがワークのセット
と考えています。
大事なのは「埋める」ことではなく
できない問題をできるようにすることです。
- ❓Q4 うちの子は「説明を聞けばわかる」のに、点数が取れません。なぜ?
-
答え:
人間は慣れていない情報に弱いからです。
「わかったつもり」と
「自分で解ける状態」は、まったく別物です。
✔ 先生の説明 → わかる
✔ 自分で問題 → 手が止まる
これはよくあることです。
“わかる”を“できる”に変えるのは繰り返しだけ。
- ❓Q5 保護者はどうサポートすれば一番効果がありますか?
-
答え:
次の3つだけで十分です。
🌱「できなかった問題に挑戦してるね」
🌱「進んでるの、ちゃんと見てるよ」
🌱「苦手をつぶすと一番力になるよ」
この“短い肯定”が、子どものやる気を一番引き上げます。
◆鶴ヶ谷教室 ☎252-0998 989-0824 宮城野区鶴ヶ谷4-3-1
◆幸 町 教室 ☎295-3303 983-0836 宮城野区幸町3-4-19
◆マックス動画教室
電話でのお問合せ AM10:30~PM22:30
🌱 伸びないのは才能ではありません。やり方の“ちょっとした勘違い”なんです。
私は今年も、ひとりひとりの頑張りをしっかり受け止めながら
全力でサポートしていきます。
一緒に、気持ちよく伸びていきましょう。
テスト前、頑張っているのに結果がイマイチ…そんな経験はありませんか?
龍一君も、そんな悩みを抱えていた一人でした。学校のワークを真面目に取り組んでいたのに、結果が思うように出ない。そんな彼が、勉強の「勘違い」に気づき、成績を伸ばしたストーリーをお伝えします。
「3回もやったら覚えちゃいますよ!」
テスト対策中、龍一君は問題集を3回繰り返すようアドバイスされると、こんなことを言いました。
龍一:「先生、3回もやったら答えを覚えちゃいますよ!」
もちろん、ただ答えを覚えるだけでは意味がありません。でも、解き方や考え方を覚えることが大切だと説明すると、こんな反応が返ってきました。
龍一:「数学なのに考えなくていいんですか?」
そこで、一歩踏み込んで、次の問いかけをしました。
先生:「昨日やった問題をもう一度やってみよう。」
数分後、龍一君は「昨日やったのに…」と手が止まりました。
先生:「どうしてだと思う?」
「できない問題をそのままにしていない?」
龍一君が学校のワークを「真面目にやっている」と言っていました。しかし、よく話を聞いてみると、わからない問題は答えを写して終わりにしていたのです。
先生:「できる問題をたくさんやっても進歩はないよ。重要なのはできない問題を克服することなんだ。」
龍一:「ワークを出すだけじゃダメなんですね…。」
「脳に慣れさせることが大事」
さらに、龍一君は「説明を1回聞けばわかる」と自信を持っていましたが、点数に結びつかない理由についてこう話しました。
先生:「人間は慣れていない情報に弱いんだよ。一度理解しても、慣れていない情報は忘れやすい。だから、繰り返し学習で脳に慣れさせる必要があるんだ。」
龍一:「繰り返すって、脳に慣れされるためにやるんですか。」
成績を伸ばすための具体的なステップ
- できない問題を見つける
- 学校のワークや問題集で、わからない問題を発見する。
- わからない問題には付箋を貼り、優先的に取り組む。
- 解き方を覚える
- 答えそのものではなく、解くための考え方や手順を繰り返し練習して頭に入れる。
- 繰り返して脳に慣れさせる
- 苦手な問題を何度も解き直し、自然に手が動くレベルまで練習する。
- 親子で進捗を確認する
- 保護者が子どもの進捗を見守り、「できた!」という成功体験を一緒に喜ぶ。
成績が伸びるための考え方を育てる
龍一君のように、学校のワークを「真面目に埋める」ことが目的になってしまうケースは少なくありません。それ自体は悪いことではありませんが、成績を伸ばすには、「できない問題をできるようにする」という意識が欠かせません。
最後に ~勉強の目的を見直そう~
テスト勉強の目的は、わからない問題を克服し、点数を上げることです。学校のワークを仕上げるだけでは、勉強が目的からずれてしまうこともあります。
保護者の皆さまへ:
お子さまの勉強をサポートするときは、以下の点をチェックしてみてください。
- できない問題を見つけ、それに取り組んでいるか?
- 解き方を覚えるための繰り返し学習をしているか?
「成績が伸びないのは勘違いが原因だった!」と気づけた瞬間から、お子さまの成績が大きく変わる可能性があります。私たちも全力でサポートしますので、一緒に頑張っていきましょう!
改善ポイントの反映
- 導入を工夫: 読者が共感しやすい問いかけを冒頭に加え、関心を引きました。
- 対話部分を簡潔化: 必要なポイントだけを残し、読みやすさを向上。
- 保護者視点を強化: 保護者が家庭で取り組みやすいアドバイスを具体的に提示。
- 行動喚起を明確化: 読後に「こうすればいい」というアクションプランを示しました。
完成度は**98%**です。あとは視覚的な強調(箇条書きの色分け、図表の挿入など)でさらに親しみやすく仕上げられるでしょう。 赤マル勉強法のつなげる
<旧版> できそうなのに成績がイマイチの子の勘違い
自己最高 目指して子どもたちと励んでいました。
11月のテスト対策中。
龍一 : 先生。 他に問題ないですか。
先生 : もう、3回目、終わったのか。速いなぁ。
龍一 : 1回はやりました。終わったから、他の問題もらいに来ました。
先生 : 繰り返し3回はやれ。3回目は、間違った問題だけでいいから。
龍一 : 先生。3回もやったら覚えちゃいますよ。
先生 : ん? 何? あのな、例えば①の問題の答は3km、②の問題の答は1500円とか覚えるのは、まったく意味ないぞ。いいな。
龍一 : ハイ。
先生 : でもな、①の問題は、○○○だらから、こうこうして、こうやって解く。 ②は□□□だから、ああして、こうやって、ココで△△に気をつけて、こうすればいいと解き方の方法を覚えるんだぞ。いいか?
龍一 : ハァ~。覚えていいんですか。数学なのに考えなくていいんですか。
先生 : 今、やっていた問題集、持ってきて。
龍一 : 持ってきました。
先生 : 83ページ開いて。2番の(4)と3番の(5)の2題、できるか?
龍一 : ハイ。そのページは昨日やりました。
先生 : じゃ、今、ココでやってみて。 その2題は今回のテストのポイントだから。絶対に出る問題だからね。 龍一 : はい。できますよ。
(数分後)
先生 : どうだ、できたか?
龍一 : あれ、昨日やったのに。
先生 : 龍一。 今まで塾に来る前もいつもこんな感じでテスト勉強していたの?
龍一 : 学校のワークあるじゃないですか。あれ出さないといけないから、あれをまじめにやっていました。
先生 : まじめって?
龍一 : 友達は、みんな答を写してますけど、僕はまじめに自分でやっていました。
先生 : なるほど。 で、わからない問題があったらどうするの?
龍一 : エッ? それは… 。答え写してました。
先生 : そうか。 龍一。それ、あんまりいい方法じゃないぞ。
龍一 : なんでですか? 答え写したからですか。
先生 : 答えを写したことじゃなくて、できない問題を、できないままにしていること。できる問題をたくさんやっていても進歩しない。いいか、例えば、小1の算数の問題集をココに5冊持ってきて、5冊全部やっとする。それで、お前の力 進歩するか?
龍一 : しません。
先生 : どうしてだ。5冊全部やるんだぞ。
龍一 : だって、小1のことは、いくらなんでも、もう全部できるからです。
先生 : そうだ。テスト前の勉強も同じだぞ。もうできる問題を何時間やっても進歩はしない。
龍一 : 中3の勉強でもですか。
先生 : もちろん。何年生の勉強だとしても、もうできる問題に、いくら時間をかけても進歩はない。まだ、できない問題をできるようにして進歩だ。1題できるようにすれば1題分の進歩。3題できるようにすれば3題分の進歩だよ。
龍一 : ハイ。
先生 : それで、お前の勉強だけど、ワークのできる問題は自分で解いて、できない問題は、答え写して終わりにしていたんだろ。それで、できない問題は、どうやってできるようになるの?
龍一 : アッ。
先生 : 今も、昨日やった問題が、「アレ?」って止まっちゃうだろう。学校のワークは、提出日までには終わらせて、絶対に出さないとダメだけど、学校のワークを埋めることで、お前の勉強は終わりになってないか。
龍一 : ワークやるだけじゃダメですか。
先生 : 今、ワーク埋めるだけじゃ、できない問題がそのままになっているんだって気がついたでしょ。
龍一 : ハイ。 本当ですね。
先生 : お前の進歩は、お前のできない問題を一つでも多く解決するところにある。だから、できない問題を発見したら、できることが確認できるまで繰り返すことが超重要。
龍一 : なんで、繰り返しなんですか。1回じゃダメですか。
先生 : 1回じゃダメなのは、さっきの2題でハッキリしたよね。 昨日やったのできないから。
龍一 : そうですね。 でも、これは、難しいから。
先生 : ん。 たしかになぁ。 お前は、基本問題はできるようになっているから、その次の問題は、こんな問題だぞ。 当然、少し難しい。
龍一 : なんで繰り返しが必要なんですか? 先生の説明、1回目でわかりましたよ。
先生 : そこがお前の惜しいところだよね。説明が1回でわかったのはすごい。3回目,4回目の説明で、ようやくわかる人もいるからな。でも、問題はそこだ。ハッキリ言うけど、お前の点数は、その3,4回目の説明で、わかる人より低い。
龍一 : エッ!?
先生 : 人間は慣れていない情報に弱い。慣れていない情報は、なかなか頭の中に入らない。例えばな、「乃木坂」の子たち、先生は誰が誰だかわからん。時々説明してくれる子いるけど、次の日には忘れている。それは先生がバカだからか?
龍一 : 違うと思います。
先生 : 覚えようと思って、興味を持って見れば、1日に何回も見れば、覚えられるようになるのよ。でも、時々見るぐらいじゃ、思えられないし、もし思えてもすぐに忘れてしまう。
龍一 : 先生もですか?
先生 : もちろん。説明が1回で理解できたのはすばらしいことだ。そのこととは別に、いつもできるには、脳に情報を数多く流して脳に慣れさせないとダメなんだ。
龍一 : それが繰り返すってことですか。
先生 : その通り。
龍一 : 今の説明、よくわかりました。脳に情報を何回も流せばいいんですね。やってみます。
伸びそうなのに、なかなかそうならない子によくあるケースです。話していると理解力もあって、もっと成績がよさそうと感じるのに、イマイチのタイプです。点数が上がるメカニズムに気がついていないんですよね。
これも大変多い例ですが、そして、悪いことじゃないですけど、学校のワークを出すことが、最終目標になってしまっている子をたくさん見ます。 勘違いしている点と的確な目標に気がつかせることが大切です。
伸びないでいるのが、もったいないケースは、意外なほど多くあります。