こんにちは、マックスの山口です。今日は、”見える化”という方法でお子さんの学力を伸ばすお話をお届けします!
私たちは授業中に、多くの子どもたちの「考えている」という言葉に出会います。
A君の場合
先生:「どうしたの?」 A君:「考えてる。」 先生:「どれ?」 A君:「これ。」 先生:「図は書いた?」 A君:「エッ?書くんですか?」
A君は漠然と問題に向き合っています。どこがネックなのか不明確なままなので、この状態からなかなか次に進めない状態です。しかし、少しの工夫で大きく改善することができます。
B君の場合
先生:「どうしたの?」 B君:「考えてる。」 先生:「どれ?」 B君:「これです。図を書いたんだけど、ココがわからないんです。」 先生:「なるほど。じゃあ、この図でここの大きさ出せるかな?」 B君:「あっ、わかった!」
B君は、どこが問題なのか明確になっています。だからちょっとしたヒントで、次のステップに進めます。
見える化とは何か?
「見える化」とは、問題の内容を図や表に整理することで、理解を深め、答えにたどり着く方法です。単に答えを求めるのではなく、問題の構造を目で見える形にして整理することで、解答までのプロセスが明確になります。
例えば、次の問題を考えてみましょう。
遊園地の入園料の問題
大人1人と子ども3人で710円、大人1人と子ども4人で830円かかります。大人1人と子ども1人の入園料はいくらですか? (小4)
図にして「見える化」します。
「大人と子ども」「人数」「料金」の関係を図で表すことで、120円の違いが子ども1人分の料金であることが簡単に理解できます。一方で、図や表を作らない子は、ただ頭の中だけで解こうとします。
中2の連立方程式の文章問題
少しレベルを上げて、中2の連立方程式の文章問題から問題を持ってきました。 1個200円の桃と1個150円の梨をそれぞれ何個が買い2050円 払った。買った桃の個数は、梨の個数より2個少なかった。桃と梨を それぞれ何個買ったか。 中2の連立方程式の問題ですが、図を書く力を持っている子なら、
絵を描くことで簡単に解けてしまいます。 小5の後半以降は、学年なんか関係ない。できる子はできるという現象がここでも見られます。
いつ習ったの?
「問題を絵や図にする力」はいつ習ったのかと言えば、そんな単元はどこにもありません。あえて答えれば、小4後半あたりからズ~とです。
この間に、「問題の内容を図や絵にできれば、できるんだ!」と気がついた子は、自分で真似して絵や図を描こうという発想に至ります。この力(技術)が、学年が上がり問題が複雑になるほど、より大きな役割を果たします。
家庭でのサポートをお願いします
多くの子は、問題を読んでいきなり答えを出そうとします。出ればいいのですが、出なかった時にどうするか?
そこが、勉強の一番大切な部分です。この点をお子さんに強調して下さい。 多くの人から同じことを何回も言われる。異口同音は子どもには効果があります。
こんなノート(中学生)を見たら注意が必要です。
答えしかありません。途中の式もなければ、考えるための絵や図がありません。A君タイプです。
何を考えたのか、何をしようとしているのか、その流れがわかるノート。
こんなノートだと、もし間違っていても、何をどう間違ったのか一目瞭然です。 だから、こちらも1発で最適なアドバイスができます。効率のよい学習になります。
一方、答だけのノートでは、こちらも○と×しか付けようがありません。どの段階まで理解しているのか直接本人に確認しながらでないと、アドバイスもできないので時間がたくさん必要です。
お子さんが問題で困っている時、まず図を描かせてみてください。何をしたいのかを書いてもらってもOKです。これだけでも、塾に来たときの内容が高密度になります。当然、本人の理解も深まる可能性が高くなります。
最後に
お子さんが「見える化」力(技術)を習得することで、成績アップにつながり、勉強の楽しさや成長を感じるようになります。授業でのサポートを強化し、よりわかりやすい教材を用意していきますので、ご家庭でもぜひサポートをお願いします。お子さん一人ひとりが成長できるよう、お子さんと一緒に、この大切な時期を一緒に支え、喜びを共有しましょう。
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