小学生も中学生も同じ問題で間違える。 「割合」問題のスッキリ解決策

こんにちは!

先日、小学6年生の子が困った顔で私のところにやってきました。
「先生、この問題変です!」
問題にはこう書いてありました。

「原価の20%増しの定価をつけた商品を、20%引きで売ったら12円損しました。原価はいくらでしょう。」

「20%増やして、20%減らしたら…元に戻るはずなのに、なんで損するの??」

彼の疑問はもっともです。 実はこれ、小学6年生だけでなく、中学3年生でも多くの子がつまづくポイントなんです。

例えばこんな問題。

「8月の水道の使用量は、7月より25%増えました。9月の使用量を7月と同じにするには、9月は、8月より何%減らせばいいでしょうか」

「25%増えたんだから、25%減らせばいいんじゃないの?」

そう考えた人はいませんか?

実は、小学生も中学生も同じところでつまずいているんですね。 つまり、小学校の時点でつまずいたまま、中学生になってしまっているケースが多いんです。

目次

「割合」は、人生を変える?!

小学校で習う「割合」や「単位量」。 今、小学5年生をお持ちの親御さんは、ここは焦らずじっくり時間をかけてあげてください。

「本当に理解できた!」という状態まで高めてあげることが、お子さんの将来を大きく左右すると言っても過言ではありません。

なぜなら、ほとんどの子が「割合」をきちんと理解しないまま中学生になってしまうからです。

学校の授業の落とし穴

学校の授業って、本当に不思議なもので、大切なところほどあっという間に終わってしまいますよね。

私の経験上、「割合」や「単位量」をきちんとマスターするには、通常2ヶ月から6ヶ月はかかります。

しかし、小学校の授業では、たった1ヶ月弱で次の単元に進んでしまうことが多いのが現実です。

消化不良のまま、置いていかれてしまうのも無理はありません。

中学校でも、時間をかけないことが増えています。中2の連立方程式の文章問題が終了するまでの中1~中2の夏までは「割合」「速さ」「単位量」が、数学の最大ポイントなのに、文章問題はほとんどやらずに、1週間程度で次に単元に進んでいってしまいます。

その結果でしょうか、消費税を計算できない子を多く見るようになっています。

10%になって計算しやすくなりましたが、食料品は8%なので大丈夫でしょうか。

以前こんなことがありました。中学3年生の修学旅行で、生徒たちが買い物をしていた時、店員さんが間違えた金額を請求したそうです。子どもたちは言われるがままにお金を払ってしまったそうです (この子たちは消費税を含めてだいたいいくらになるか考えていなかったのでしょう)。

後日、お店から中学校に多くもらった分が返金されてきたそうです。「日本はいい国ですね」なんて呑気に笑っている場合でしょうか?

「割合」はもう怖くない!

さて、最初の2つの問題、あなたは「?」マークでしたか?

もし「?」なら、あなたは「割合」を完全に理解できていません。

でも、恥ずかしがることはありません!

今からでも遅くありません。一緒に「割合」マスターを目指しましょう!

「割合」「%」「速さ」は、みんなが思っているほど難しくありません。 むしろ、今まで難しく習いすぎたと私は考えています。 これから先、生きていく上で「割合」「%」「速さ」を使う場面はたくさんあります。

マックスが、「割合」「%」「速さ」で困るのを終わりにします。次回はこの「割合」を簡単に解決する方法をご紹介します。お楽しみに!

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