面倒くさいはバカの始まり

「面倒くさい」

子どもたちが、勉強で最初に「面倒くさい」と思うのは、小4の「大きな数のわり算」です。たしかに、わり算は、他のたし算・ひき算・かけ算とくらべると、やることが多くて手間がかかります。特に、わる数が、2けた以上になったりすると、本当に手数がかかります。

例えば、2788÷34 最初に、商の見当をつけることがまず大変。その後、かけ算して、ひき算して、また、商の見当をつけての繰り返し。途中で数回、スムーズに進まなくなると、「あぁ~面倒くさい」って感じになりますね。   この「あぁ~面倒くさい」が曲者。「できない」訳ではない。ただ、手間がかかるから「面倒くさい」だけ。

でも、しかし、

「面倒くさい」と言って練習量が減ると、残念だけどいつまでたっても、スムーズにできるようにはならない。そして、だんだん「面倒くさい」は、「嫌」に変わってくる。

勉強は積み重ねと言うけれど、実は、「できない」だって積み重ねでできている。「面倒くさい」を積み重ねて、「できない」になっていく。

覚える科目でも同じこと。例えば、英語の単語とか熟語とか、いっぱいあって覚えるのは本当に大変。「書て覚える」と言われるけれど、「書くこと」はもっと「面倒だ」。「あぁ~ 面倒くさい」

「面倒くさい」と思った時は、

しかし、手間をかけないで、できるようになることはない。

真実はその逆で、手間をかけるから進歩がある。進歩したかったら、手間をかける。「面倒くさい」と思った時は、ここで手間をかけないとバカになると自分を励ます時なんだ。

「いい仕事してますねぇ~」って言葉があるけど、あれは、細かいところまで、見えないようなところまで、手を抜かないで手間をかけたことへの称賛の言葉なんです。「いい仕事」が、できるようになってほしい。今も将来も。

こんな話もある。

うつ病を研究している大学の先生が、うつ病患者の真似をしてみた。例えば。こんな感じ。

{あ~あ、 いやだな} {おもしろくない。つまらない} {どうでもいいや。面倒くせ} と。

ある日のこと、助手の人が、「先生、もうすぐ学会です。研究発表の準備をしないと」。それに答えて、この大学の先生、何と返事したと思う。

「何?  学会? 面倒くせぇ。いいよ、どうでも。どうせ誰も真面目に聞いてないし」   この先生、いつの間にか、本当のうつ病になっちゃった。

人間の脳は、その人がよく口にする言葉を、本当のこととして、受け入れちゃうんだそうです。 みんなの中にもいるよね。「あ~あ、面倒くさい」とか、「無理、無理、無理。 絶対無理」とかよく言う人。

それって、どう言うことになるかと言うと、そう言うたび、その人の脳は、その言葉を「そうか。そんなんだ」と受け入れてしまう。つまり、自分で自分をマイナスの方向にドンドン引っ張っていることになる。

例えば、軽い気持ちで、2ぐらいの気持ちで、「あ~あ、面倒くさい」と言ったとしても、脳は、50回も聞いているうちに、それを100ぐらいの真剣な感じで、「これは面倒なことだ」「私にはムリだんだ」と思ってしまう。そしていつの間にか実際以上に「面倒」「困難」と思うようになり、その結果、本当にダメになる。

「面倒くさい」と思いそうになったら、
「ここで、手間を惜しむな」のサインが出たと認識して、
自分で自分を励ましながらやる時なのです。

「面倒臭いはバカの始まり」 用心すべし。

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