本気になるタイミングは、いま準備しておく。〜101回目のひとことが、子どもを動かす〜
こんにちは。合格屋マックスです。
先日、中学1年生のお母さまとお話をする機会がありました。
「理科や社会も、今のうちからやらせた方がいいですよね?」
「もっと頑張ってほしいんです」――
そんなお気持ち、よくわかります。
でも実は今だからこそ、あえて急がず、“ある準備”に力を注いでおくと、
後半の伸びが驚くほど違ってくることがあります。
今やるべきことは、「心のエンジンの土づくり」
中学1年生のこの時期に大事なのは、2つの土台です。
① 算数の考え方を“数学”に組み替える(〜秋まで)
② 英語の“本当の基礎”を固める(春~秋)
特に②は、「英語に対する考え方・姿勢」を含む重要な期間です。
この“基礎の徹底”こそが、英語のスタートでゴールです。英語が苦手な子は、ちゃんとスタートできていないのです。
「しょうがない」が子どもを止めるとき
数年前、中学3年生の女の子がいました。
お姉ちゃんと同じ高校に行きたい――その気持ちが本気だったので、偏差値+6でも挑戦することに決めました。ご家族と何度も面談を重ね、「よし、勝負しよう」と決まった数日後。
お姉ちゃんの就職が決まり、最後の家族旅行へ行くことに。
「1日ぐらい、大丈夫だろう」とご両親は思われたそうです。
でも、彼女はずっと旅行のことで頭がいっぱい。調べ物、準備、サプライズ…。
気持ちが戻るのに、実質1週間以上ロスしてしまったのです。
本当に「しょうがない」ことは、そう多くない
この出来事が私に残したのは、
“タイミングのずれ”が、どれだけ大きな差になるかという教訓でした。
もちろん、家族旅行が悪いわけではありません。
でも、彼女が「今は受験が最優先」と心から思えていたら、
旅行を“楽しむ自分”と“勉強する自分”の切り替えが、きっとできていたはず。
つまり、これは優先順位の問題なんです。
価値観は、日々の対話で育つ
「土曜は法事で塾を休むけど、今日はその分多めにやっていきます」
そんな子がいます。
この差は、能力ではなく「考え方の育ち方」です。
そしてそれは、いきなり中3で育つものではありません。
「なぜ勉強するのか?」に、本人なりの答えを
理由はなんでもいいんです。
- 制服がかわいいから
- 校舎がきれいだから
- 部活の雰囲気が良かったから
- 織田信長と誕生日が同じと知って(実話です。本当にこんな子がいました。)
それでも、本人が“その理由”に納得しているなら、それは立派な動機です。
今は“価値観の種まき”にちょうどいい時期
まだ中1だからこそ、できることがあります。
今は目先の成績より、“考えるきっかけ”を与える時期です。
おすすめは、親子で「ニュース」を見ながら考えてみること。
- これってどう思う?
- お母さんはこう感じたけど、○○は?
- もし自分だったら、どうする?
その問いかけが、子どもの中に“自分の軸”を育てていきます。
「うちはこう思う」が、いちばんの家庭教育
世の中の正解とは違ってもいいんです。
「○○家ではこう考える」があれば、子どもは迷いにくくなります。
そして、その家庭の考え方に親の思いが乗っていれば、
それが子どもに伝わる時がきっと来ます。
100回言ってもダメだった。でも、101回目で届いた
子どもは、目に見えてすぐに変わるわけではありません。
でも、たったひとつの言葉が、突然心に響く日があるんです。
「今日も響かなかったな…」
「またスルーされたな…」
そんな日が続いても、やめないこと。
だって、次の101回目が、未来を変えるきっかけになるかもしれないから。
最後に――
お子さんが中3になった時に“本気”になれるよう、
今は焦らず、土を耕し、種をまき、ゆっくり水をやる時期です。
急がなくて大丈夫です。
でも、
✅ ニュースで一緒に考えてみる
✅ 家族の中の価値観を言葉にしてみる
✅ 何気ない言葉を、繰り返し届けてみる
その積み重ねが、きっと大きな芽を育てます。
合格屋マックスは、いつでもそのお手伝いをしていきます。

◆鶴ヶ谷教室 ☎252-0998
989-0824 宮城野区鶴ヶ谷4-3-1
◆幸 町 教室 ☎295-3303
983-0836 宮城野区幸町3-4-19
電話でのお問合せ AM10:30~PM22:30