4月からはいよいよ5年生。5年生と言えば、義務教育9年間の最大最長の急激な上り坂がやってくる最重要な学年です。そんな時期、一番大切なことは何かというと…。
成績がよい中学生・高校生に聞くと、小学校の後半ごろ、「自分はみんなよりできる」と思うようになっていたと言います。それは、勉強で誉められたこと・テストの点がよかったこと・友達にできると言われたことなどプラス評価の経験の多さを通して培われていくようです。
自我に目覚めるこの時期に、『自分はできる』と感じられる経験は、強力なエンジンを持つことなのです。では、この時期に、「自分はできる」という経験 は何でしょうか?
言うまでもなく算数ですね。できる・できないが本人にも周りにもわかりやすい。だから算数ができると、先生や友達からも「頭いい」と言われる。
『自分はできる』と一番感じやすい科目
こんな科目を上手に利用しない手はないんですね。算数ができる子は、勉強面でプラスの思いを積み重ねるのに圧倒的に有利!!
『できる子』への第1歩
では、算数を得意にするにはどうするか?
今までに、計算はさっぱりできないのに、文章問題になると「すごい!!」 そんな子を見たことありません。 計算が速く正確にでき、理解力がついてきた子は、ちょっとしたヒントを与えるだけで、問題をスラスラ解いていくようになります。
一方、計算が遅く不正確な子や、簡単な暗算すら頼りない子は、段々、算数が嫌いになります。そして、最悪な結果 ⇒「自分はできない」と思い込むようになります。こうなると長期低迷は決定的。そこからの脱出は困難になります。
ありがたいことに、計算力はトレーニングで必ずアップする能力です。計算が速く正確に、スラスラできるようになるためには、5つの重要ポイントがあります(すべて小学3年生までに習いました)。このポイントを何の障害もなくスラスラできるまで練習することが、「できる子」への登竜門!!
今なら、小5の夏以前なら、義務教育9年間の最大最長の上り坂が始まる前なら、しんどい文章問題は出てきませんから話は簡単なのです。
この時期に、「算数が得意!!」→「あの子できる」→「自分はできる」というゴールデンルートを歩めるようにしてください。将来が変わります。
「できるね」って褒めてもらえるために
計算の5大重要ポイントで、躓かなければ、計算力に問題なし。友達に、先生に、「できるね」「頭いい」って言ってもらえます。
計算5大重要ポイント
①5までの合成,分解
②10までの合成,分解
③くり上がり、くり下がりの計算 6+8,7+6,11-2,15-8
④かけ算九九
⑤わり算 特に余りを出すときくり下がりのある引き算をするわり算
32÷7,22÷8 (最後のわり算は、小5の夏に特集を組みます)
家でやる方法
ご家族では、百マス計算を利用するのがいいでしょう。競争でやるのもおもしろいですよ。単純計算なら、お父さんお母さんより早くなる子が出てきます。それを目標にして下さい。
① 左上隅に×、+、-の記号を入れる。
② 左端列と最上行に任意の数を書き入れる。
③ 両者の数の交錯したマス目に答を書く。
④ 時間の記録を取りながらやる。
⑤ 50マスが大変な場合は、25マスから始める。 (市販品でもOKです。PCのフリーソフトでもOKです。)
ではすっかり有名になった100マス計算です。100マスにこだわる必要はありません。
この練習は、あくまでも計算力のアップのためのものです。算数のすべての力がUPするかのような取り上げ方をしたテレビ番組もありましたが、それはちょっと・・・・という感じです。
しかし、本文でも説明しましたが、計算ができる子は、先生からもお友達からも「できる」と認められます。そのことが本人にプラスの影響をもたらした結果と見るべきです。
直方体と立方体
まずは、形の名前をしっかり覚える。
直方体 :長方形と正方形で囲まれた立体
立方体 :正方形だけで囲まれた立体
見取図と展開図を徹底して描いて、立体の感覚をつかみとることが大切です。ここでも、書くことをサ
ボるとダメです。
見取図を描く問題や展開図を描く問題をたくさんやってください。見取図では、奥行きを斜めに書きますが、これに引きずられて、全体がいびつになる子が多く見られます。奥行きが斜めになっても、各辺の平行関係は変わらないことを理解させます。
展開図は、複数あるので、1種類だけで終わりにしないことが大切です。
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