小数のかけ算とわり算
苦手にしてはいけない単元です。計算問題は、スラスラできるようになるまで繰り返し練習することで解決できます。ヨレヨレなままでは、近いうちに、算数・数学大嫌いになってしまいます。
筆算の過程で、手が止まらないスピードで進むようになるまで、練習あるのみです。
学習のポイント
かける数とかけられる数の小数点以下のけた数の和だけ、右から数えて小数点をうつ。
どうでしょうか。上記ような表現、理解できるでしょうか。このような抽象的な表現に、対応して行くことがこれから求められてきます。
これから学年が上がり、学習の対象の抽象度が上がってくると、抽象語が使えない子は、きつくなってきます。ことあるごとに ”大人扱い” して、言葉・抽象語をなるべくたくさん教えるようにしてください。
では、算数に戻ります。
小数点以下は、全部で1けただから、右から1つ目に小数点をうつ。
小数点以下の0は消しておきます。
問題:7.5×8.3を計算しなさい。
① まず、75×83を計算する。
②7.5は、小数点以下1けたの数。8.3は、小数点以下1けたの数。小数点以下は、1けた+1けたで、2けた。
③だから、6225に右から2けた目に小数点をうつ。 7.5×8.3=62.25
問題: 次の①~④で積が10より小さくなるのはどれですか。
①10×0.8 ②10×1.7
③10×4.2 ④10×0.5
実際に計算する子を多く見かけますが、NGです。本質的な理解が伴っていないからです。
10×0.8は、10が0.8回あるということ。つまり1回分より少ないから、10より小さくなると、見ただけで、判断してほしいのです。「実際に計算してできた子」と「見ただけで判断した子」の間には、見かけ以上に、理解度に差があります。
小数のわり算
面倒くさい単元ですが、スラスラできるまで練習しないと、算数の力に限界を作ってしまう単元です。
学習のポイント
●整数の時と同じように計算する。 商の小数点は、わられる数の小数点にそろえる。
●一の位に商がたたない時は、0を書く。
ビックリするぐらいに、0をかかない子がたくさんいます。
驚き!
一の位に0をたてないので、7÷17と70÷17の答えが同じになる子が、意外なほど多くいます。「7の中に、17が4回もある?」と気が付かせてください。
わり算のポイント
商の小数点は、わられる数の小数点にそろえる。
あまりの小数点は、わられる数の小数点にそろえる。
問題:6÷7.5を計算しなさい。
①わる数7.5の小数点を右に1つうつして75にする。
②わられる数6の小数点も右に1つうつして60にする。
③60÷75を計算する。恐ろしいことに中学生にも、6÷7.5の計算が怪しい子が、多くいるんです。
皆さんは、このようなことにならないように、しっかり練習です。
問題:8.7÷2.3を商は1/10 の位まで求め、あまりも出せ。
問題:7.4÷1.9の計算を、商は四捨五入して上から2けたのがい数で求めよ。
がい数を求める時は、1つ下の位で四捨五入する。上から2桁の概数にするので、上から3桁目を四捨五入する。
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