「続かない」「すぐ飽きる」が“できる子スイッチ”に変わる魔法の声かけ
—— 小5の冬が、お子さんの成長の分岐点です ——
「最近、勉強を始めるまでが長くなってきた…」
「前より集中力が続かない気がする…」
「高学年になって、急にムラが出てきた…」
小5の保護者の方から、
この3つの悩みは本当に毎日のように届きます。
お母さんお父さんは決して悪くありません。
お子さんが悪いわけでもありません。
実は、小学5年生は
“心の成長のスピード”と“勉強の難しさ”が、ちょうどズレ始める学年です。
内容は難しくなるのに、
気持ちはまだ揺れやすい年齢。
だからこそ、お子さんは
<やる気がないのではなく、気持ちの扱いが難しい>
というだけなんですね。
そして――
この時期の声かけと環境づくりが、中学での伸びを決めるほど大きな影響を持つ
ということを、私は毎年痛感しています。
ここから先は、その「伸びる子になるための仕掛け」を、
保護者の方がすぐに実践できる形でまとめました。
◆ 「できる子のサイクル」とは?
成績が伸びる子には共通の流れがあります。
- 行動する(まず取りかかる)
- 小さな成功が生まれる
- 成功が自信につながる
- 自信が次の行動を生む
このサイクルに乗った子は、
小6・中学でぐんと伸びます。
ポイントは、
“最初の小さな行動”に親が光を当てること。
頭の良さではありません。
最初の「動きやすい環境」と「行動への承認」がすべての始まりになります。

◆ 【改善①】“行動が変わる”声かけ10選
成果ではなく「行動」を褒めると、子どもは動けるようになります。
今日から使える声かけを10個まとめました。
✔いますぐ使える“行動褒め”10選
- 「今、始めたね!いいスタート!」
- 「お、座るの早いじゃない!」
- 「ノート開くのがスムーズだったよ」
- 「昨日より集中してるね」
- 「今日は机に向かうまでの時間が短い!」
- 「一回休んでも、また戻ってきたね」
- 「この5分、すごくがんばったね」
- 「できない問題でも挑戦してるのがいいね」
- 「あと少しやってみようとする姿勢、すごくいい」
- 「自分で動いたね!これが高学年の力だよ」
これだけで、お子さんの表情が変わるご家庭を私は何度も見てきました。
◆ 【エピソード】小5女子・3ヶ月で“大逆転”した話
昨年、小5の女の子Aさん。
お母さんのお悩みは…
- 「やる気スイッチがわからない」
- 「机に向かってもすぐ飽きる」
- 「集中力がどうしても続かない」
そこでお願いしたのは、
“結果ではなく、行動そのものを褒めることだけ”。
すると――
📍1週間後
「机に座るまでの時間」が短くなる。
📍2週間後
ノートを開くまでが自然に。
📍1ヶ月後
「あと5分だけやってみる」
と自分から口にするように。
📍3ヶ月後
学力テストで自己最高点を更新。
お母さんは涙ぐみながら
「先生、本当にびっくりです…」と話してくださいました。
子どもが変わった理由は一つ。
“行動を認める声かけ”が習慣になったからです。
小5は変化が最も出やすい学年なんです。
◆ 小5の成長を加速させる“2つの技”
技①:行動しやすい環境をつくる(環境がやる気をつくる)
- 机の上は最低限
- 勉強道具は「手を伸ばせば届く場所」に
- スマホは“物理的に遠ざける”
- 学習タスクは小さく区切る
(例:まず3分だけ、まず1ページだけ)
環境は“やる気”に勝ちます。
技②:行動を続けられる“声の栄養”を毎日一口
- 「3分でもやったね」
- 「昨日より始める時間が早い!」
- 「続けられてるよ」
行動を認めるたびに、
お子さんは“自分はやればできる”という感覚を取り戻します。
◆【改善②】Before→After
🔹Before
- 勉強を始めるのに時間がかかる
- 少し難しいとすぐ諦める
- 自信がないため慎重になりすぎる
- 気分のムラが激しい
🔹After(3ヶ月後の姿)
- まず座る習慣が自然につく
- 「ここまでやる」と自分で決められる
- 間違いを怖がらず挑戦する姿勢が出てくる
- テストの点や提出物が安定する
- そして何より「自分を認められるようになる」
小5でこの変化を作っておくと、
小6・中学での伸びが本当に違います。
◆ 最後に —— 小5は“成功体験の仕込み時”です
小5は、
中学で伸びる土台を作るための“黄金期” です。
行動 → 褒められる → 自信 → また行動
この流れが一度回り出せば、
お子さんは本当に変わります。
お子さんには、
すでに“伸びる力”が十分備わっています。
あとは、
そのスイッチを入れる小さな後押しだけ。
いつでもご相談ください。
今年も、最後まで全力でサポートいたします。
◆ よくあるご質問 Q&A(小5の保護者の方へ)
- Q1:小5の冬からでも、間に合いますか?
-
A:はい、十分間に合います。むしろ小5の冬は「ここから伸びる子」と「止まってしまう子」が分かれやすいタイミングです。この時期に、行動を認めてあげる声かけや、少しずつ続ける習慣が身につくと、小6・中学での伸び方が大きく変わってきます。
- Q2:すぐに飽きてしまう子に、家では何をしてあげればいいですか?
-
A:まずは「長くやらせよう」と考えないことがポイントです。最初は3分・5分でかまいませんので、「今、始めたね」「今日はいつもより早く座れたね」といった“行動自体”を認める声かけを続けてみてください。時間よりも「自分で動けた感覚」を育てることが大切です。
- Q3:勉強時間はどれくらいを目安にすればいいでしょうか?
-
A:小5の段階では、「長くやること」より「毎日少しでも続けること」を優先してください。目安としては、平日は20〜30分でも十分です。週末に少しプラスできればなお良いですが、無理に増やしすぎると続かなくなるので、“続けられるライン”を一緒に探していきましょう。
- Q4:ゲームやスマホとの付き合い方が心配です…
-
A:完全に禁止にするよりも、「時間や順番のルール」を一緒に決める方がうまくいくことが多いです。
例)
・「宿題が終わってから〇分だけ」
・「21時以降はリビングに置く」
そして、約束を守れたときには「ちゃんと決めた通りにできたね」と行動を認めてあげると、自己管理の力も一緒に育っていきます。 - Q5:行動を褒めても、子どもの反応が薄いときはどうすれば?
-
A:その場では照れたり、素っ気ない返事をすることも多いですが、心の中にはちゃんと届いています。すぐに大きな変化が見えなくても、「始めたね」「続いてるね」という言葉をしつこくない程度に積み重ねていくことが大切です。不安なときは、いつでも具体的な様子を教えていただければ、一緒に声かけの工夫を考えていきます。

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