義務教育9年間の最大の難所—小学5年生の秋から始まる学びの壁
いよいよ小学5年生の秋から、義務教育の中でも最大の難所といわれる学びの時期が本格的に始まりました。この時期の学習内容は、中学・高校の学びの土台となる基礎力を養う大切な時期です。特に次の単元は、今後の学びに大きな影響を与える重要なポイントです。
- 分数・小数の理解
- 単位量や割合の概念
- 速さや比の考え方
これらの単元は、単に知識を暗記するだけではなく、理解力や応用力を問われる内容です。そのため、しっかりと学習し、確実に理解しておくことが、今後の学力向上に大きく貢献します。
なぜ小5が「学びの最大の難所」なのか?
小5の学習内容は、抽象的な概念が多く、初めて取り組むお子さんにとっては難しく感じられることがあります。この時期にしっかりと理解できているかどうかが、中学以降の学習理解度に大きな差を生む要因となります。
また、小5から始まる「割合」や「比」の理解は、単に算数だけでなく、社会や理科などの教科の問題解決力にもつながる非常に重要な基礎です。ここで学び方のコツをしっかりと掴んでおくことが、長い目で見て大きな成長につながるのです。
ポイント:割合や比は、日常生活の中で実感させることが大切
「割合」や「比」を理解させるには、日常のさまざまな場面で実感させることが重要です。
例:
料理をするときに「お砂糖とお塩を4対1の割合で混ぜたらどんな味になるかな?」と話し合いながら、一緒に計量してみましょう。これにより、子どもたちは実際の物を使いながら割合のイメージをつかむことができます。
このように、日常生活の中でお子さんが割合や比を体感できるシーンを作り出すことで、無理なく楽しく学ばせることができます。
家庭でできる効果的な学習サポート—お子さんの学びをどう支えればよいか?
小5の学習内容を理解するために、家庭でのサポートも重要です。ここでは、家庭でできる具体的なサポート方法を3つご紹介します。
1. 学習内容を具体的な例を使って説明する
割合や比など、抽象的な概念を理解させるには、具体的な日常の例を使って説明することが効果的です。
例:
スーパーでの買い物中に、「このお菓子が20%引きってどれぐらい安くなると思う?」といった問いかけをして、一緒に計算させてみましょう。
「定価100円の20%引きなら、80円になるね!」というふうに、日常生活の中で学習内容を自然に結びつけて学べるシーンを作っていくと、理解が深まります。
また、料理の際には「このレシピは砂糖と塩を3対1で使うよ、じゃあ砂糖を6g使うとしたら、塩は何gになるかな?」といった問いかけをしてみましょう。料理を通じて、割合や比の感覚を楽しく学ぶことができます。
このような具体的な例を通じて、子どもが「学んだことが実際に役立つんだ!」と実感できる機会を増やしましょう。
2. 【対応表】を使って考える力を育てる
速さや単位量、割合などの学習では、【対応表】を使うことで公式を覚えずに問題を解くことができます。家庭でも、お子さんに【対応表】を作成させ、公式に頼らず考えさせる習慣をつけましょう。
対応表の例
時間 道のり 速さ(km/h) 5 230km
このような表を作ることで、お子さん自身がどの値を使って計算すればよいかを考えられるようになり、自然と応用力も育ちます。
家庭での取り組み方
お子さんが速さや割合を使った問題に取り組んでいるときは、「自分で対応表を作ってみようか?」と提案してみましょう。最初は一緒に作成し、その後は一人でできるようにサポートしていきます。「どの数を使って、何を求めるのかな?」と質問を投げかけて、自分で考えさせることが重要です。
3. 小さな成功体験を積み重ねる
小5の学習は難易度が上がるため、最初はつまずくこともあるかもしれません。しかし、理解できるようになるたびに「できた!」という成功体験を積み重ねることが大切です。
- 最初は簡単な問題から始め、成功するたびに「よくできたね!」「頑張ったね!」と褒めてあげましょう。
- 徐々に難しい問題にも挑戦させることで、成功体験の積み重ねとともに、「やればできる!」という自信を育てることができます。
家庭での学習の際には、お子さんの努力をしっかりと認め、温かい言葉をかけてあげてください。
保護者の声かけ例
「この問題を一緒に解いてみようか?」と問いかけ、一緒に取り組む姿勢を見せることが大切です。お子さんが解けたときには「すごいね!これで自信がついたね!」と声をかけて、学びの喜びを一緒に分かち合いましょう。
次回予告:理想的な習い事のやめ方とは?
今回のブログでは、小5の学びの重要性と家庭でできるサポート方法についてお話ししました。お子さんの学力を伸ばすためには、家庭での取り組みや声かけも非常に大切です。ぜひ参考にして、今の時期を一緒に乗り越えていきましょう。
そして次回は、「習い事のやめ方」についてお話しします。お子さんがやりたいと思って始めた習い事でも、続けることが難しくなる場合があります。そんなとき、親子でどうやって話し合い、どのようにしてやめるかを考えることも、重要な経験の一つです。
次回の内容:親子で納得のいく習い事のやめ方とは?
習い事をやめる際に親子でどのように話し合えばよいのか、具体的なポイントをお伝えしますので、ぜひお読みください!
小5の秋は学びの基礎を固める大切な時期です。家庭でのサポートを通じて、お子さんが学びの壁を乗り越え、成長していく姿を一緒に見守りましょう!また、何かご質問やご要望があれば、いつでもご連絡ください。
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