中2・5月号|英語が読める子は、英文を“かたまり”で見ている

こんにちは!合格屋マックスです。

中2の生活が本格的に始まって、1ヶ月ほど経ちました。

新しいクラス、新しい先生、新しい教科書。
部活では後輩も入ってきて、少しずつ「先輩」としての立場も出てきます。

そんな中で、毎年この時期に少しずつ増えてくる相談があります。

「先生、英語がちょっと難しくなってきました」

という相談です。

中1の最初のころは、単語も短く、文もシンプルでした。
ところが中2になると、文が長くなります。
習う文法も増えます。
教科書本文も、だんだん読みごたえが出てきます。

ここで大切なのは、
英語が苦手になってから慌てるのではなく、難しくなる前に読み方を整えること
です。

今回は、英語が苦手になり始める前に身につけておきたい、
英文の読み方についてお伝えします。

テーマは、
スラッシュリーディングです。

ご家庭で英語を全部教える必要はありません。
むしろ、保護者の方には、
「どこで区切る?」
「前から意味を言える?」
と声をかけていただくだけでも十分です。

教室でやっている読み方と、ご家庭での声かけがつながると、子どもたちの英語の見え方は少しずつ変わっていきます。


「単語はわかるのに、文になると読めない」

中2生からよく聞く言葉があります。

「単語はなんとなくわかります」
「でも、文になると意味が取れません」
「長い英文を見ると、読む気がなくなります」

これは、英語が苦手な子によくある状態です。

単語をまったく知らないわけではない。
文法も、授業では聞いたことがある。
でも、英文として出てくると読めない。

なぜでしょうか。

それは、英文を
最初から最後まで、全部一気に読もうとしている
からです。

長い英文を一気に読もうとすると、途中で迷子になります。

主語はどれか。
動詞はどれか。
何が、どこに、いつ、どうしたのか。

これがごちゃごちゃになって、
「なんとなく単語を拾って、なんとなく訳す」(つまり、作文している)
という読み方になってしまいます。

でも、それでは点数にはなかなかつながりません。


英語が読める子は、英文を“かたまり”で読んでいる

英語が得意な子は、英文を一語ずつバラバラに見ているわけではありません。

英文を、意味のあるかたまりに分けて読んでいます。

たとえば、

I went to the park with my friends after school.

この文を、一語ずつ追いかけると少し大変です。

でも、かたまりで見ると、こうなります。

I / went / to the park / with my friends / after school.

意味は、

私は / 行きました / 公園へ / 友だちと / 放課後に

となります。

これなら、かなり読みやすくなります。

このように、英文を意味のかたまりごとに区切って読む方法が、
スラッシュリーディング
です。


スラッシュリーディングは、英語の地図を作ること

スラッシュリーディングは、ただ英文に線を入れるだけの作業ではありません。

英文の中に、
ここまでがひとかたまり
ここで意味が切れる
ここから説明が足される
という目印をつけることです。

私はよく、子どもたちにこう話します。

英文にスラッシュを入れることは、英語の地図を作ることだよ。

地図がないまま知らない道を歩くと、不安になります。
どこに向かっているのか、今どこにいるのか、わからなくなります。

英語も同じです。

長い英文を、何も区切らずに読もうとすると迷子になります。
でも、意味のかたまりごとに区切ると、道筋が見えてきます。

「ここまで読めた」
「次はこのかたまり」
「最後にこの説明がついている」

こうやって読めるようになると、英文への苦手意識が少しずつ減っていきます。


塾でも、中2から授業中に練習を始めています

実は、中2生には、授業中にもこのスラッシュリーディングを少しずつ教え始めています。

英文を読むときに、ただ日本語訳を聞いて終わりにするのではありません。

どこで区切るのか。
主語はどこなのか。
動詞はどれなのか。
前から読むと、どんな意味の流れになるのか。

こういうことを、授業の中で確認しています。

なぜなら、中2の今のうちに読み方を整えておくと、中3になってからの英語長文が大きく変わるからです。

毎年、中3になってから英語長文で苦しむ子を見ています。

でも、その子たちの多くは、急に英語ができなくなったわけではありません。

中1・中2のどこかで、
「英文をどう読むか」
があいまいなまま進んできただけです。

だから、中2のスタート時期に、読み方を整えてほしいと思っています。

塾でスラッシュリーディングを練習する。
家では、短い英文で同じ読み方を確認する。

この流れができると、英語の勉強がただの丸暗記ではなくなっていきます。


中2の今こそ、読み方を変えるチャンス

中2は、英語の差が広がり始める時期です。

中1のうちは、単語を覚えて、基本文を暗記して、何とか点数が取れていた子もいます。

でも、中2になると、それだけでは少しずつ苦しくなります。

文が長くなる。
不定詞や動名詞、比較、接続詞など、文法が増える。
教科書本文も、ただの短い会話文ではなくなってくる。

そのときに必要になるのが、
英文を読む力
です。

そして、読む力をつけるための第一歩が、
英文をかたまりで見ること
です。

中3になってから、いきなり長文を読めるようにするのは大変です。

だからこそ、中2の今、短い文のうちから、
区切って読む
前から意味を取る
という練習を始めておくことが大切です。


たとえば、こんなふうに読む

実際に見てみましょう。

My brother plays soccer in the park every Sunday.

これを区切ると、

My brother / plays soccer / in the park / every Sunday.

意味は、

私の兄は / サッカーをします / 公園で / 毎週日曜日に

となります。

ポイントは、いきなりきれいな日本語にしようとしないことです。

最初から、

「私の兄は毎週日曜日に公園でサッカーをします」

と完璧な日本語にしようとすると、英語の順番が見えにくくなります。

まずは英語の順番のまま、

私の兄は / サッカーをします / 公園で / 毎週日曜日に

と読めばいいのです。

これができるようになると、英文を前から読む力がついてきます。


後ろからきれいに訳す前に、前から意味をつかむ

英語が苦手な子ほど、知っている単語をつなげようとします。まあまあの子は、英文を後ろから後ろから訳そうとします。

もちろん、日本語として自然にするときには、後ろの部分を先に訳すこともあります。

でも、長文を読むときに毎回後ろから戻っていると、時間がかかります。
そして、文が長くなるほど混乱します。

だから、まず大切なのは、

英語の順番で、前から意味をつかむこと

です。

たとえば、

I want to visit Kyoto with my family next month.

これを、

I / want to visit / Kyoto / with my family / next month.

と分ける。

そして、

私は / 訪れたい / 京都を / 家族と / 来月

と前から意味を取る。

少し日本語としては不自然でも大丈夫です。

大切なのは、
英文を止まらずに前から読んでいく感覚
を育てることです。

この感覚がついてくると、長文を読むスピードも、理解の正確さも変わってきます。


「読める」と「訳せる」は、少し違う

ここは大事なところです。

英語の勉強で、子どもたちはよく「訳せるかどうか」にこだわります。

もちろん、訳せることは大切です。

でも、本当の意味で英語が読める子は、
一文一文を日本語にきれいに直す前に、
英語のまま大まかな意味をつかんでいます。

最初からきれいな日本語に直そうとすると、英文の流れが見えにくくなります。

まずは、英語の順番のまま、前から大まかな意味をつかむこと。

完璧な和訳は、そのあとで大丈夫です。

長文で大切なのは、一文一文を止まって訳すことより、
話の流れを前から追えること
です。


家でできるスラッシュリーディング練習

保護者の方にとっても、ここはとても大事です。

英語が苦手になってきたとき、ご家庭でできることはあります。

ただし、英語を教え込もうとしなくて大丈夫です。

むしろ大切なのは、
教室でやっている読み方を、家でも少し思い出せる形にしてあげること
です。

おすすめは、次のような流れです。

まず、教科書本文や塾で扱った英文を1文選びます。

次に、子どもに意味のかたまりでスラッシュを入れさせます。

そして、スラッシュごとに前から日本語で意味を言わせます。

最後に、音読します。

たとえば、

I / went / to the park / with my friends.
私は / 行きました / 公園へ / 友だちと

このように、完璧な日本語でなくて大丈夫です。

保護者の方は、細かい文法を全部説明しようとしなくていいです。

見るポイントは、次の3つです。

主語がわかっているか。
動詞がわかっているか。
意味のかたまりで読めているか。

これだけでも十分です。

教室で習ったことを、家で1文だけ確認する。
それだけでも、子どもにとっては大きな復習になります。


声かけは「訳して」より「どこで区切る?」

ご家庭での声かけも大切です。

いきなり、

「これ、訳してみて」

と言うと、子どもは身構えます。

特に英語が苦手な子は、
「間違えたら嫌だ」
「どうせできない」
という気持ちになりやすいです。

そこで、声かけを少し変えてみてください。

「この文、どこで区切れそう?」
「主語はどこかな?」
「動詞はどれかな?」
「ここまでで、何となく何を言っている?」
「きれいな日本語じゃなくていいから、前から言ってみよう」
「教室でやった読み方で読むと、どうなる?」

この声かけなら、子どもは答えやすくなります。

英語を教えるというより、
教室で練習している読み方を、家でも軽く確認する
というイメージです。

それだけで、ご家庭での関わり方はかなり変わります。


中2生へ

英語は、読めるようになるとおもしろくなる

英語は、最初から得意じゃなくても大丈夫です。

単語を覚えるのが苦手。
文法がよくわからない。
長い文を見ると嫌になる。

そういう人でも、読み方を変えると、少しずつ変わっていきます。

大切なのは、
英文を一気に読もうとしないこと
です。

短く区切る。
前から意味を取る。
声に出して読む。
わからないところに印をつける。
そして、質問する。

教室でも、その読み方を練習しています。

だから、授業中にスラッシュを入れた文や、先生と一緒に区切って読んだ文は、そのままにしないでください。

家でもう一度読んでみる。
スラッシュごとに意味を言ってみる。
声に出して読んでみる。

これだけで、英語は少しずつ見え方が変わってきます。

読めるようになると、英語はただのテスト科目ではなくなります。

教科書の英文から、新しいことを知る。
長文の中で、知らなかった世界に出会う。
英語を使って、内容を理解できる。

その瞬間、英語は少しおもしろくなります。


保護者の皆さまへ

中2英語は、早めに読み方を整えることが大切です

中学2年生は、英語の得意・不得意が少しずつ分かれ始める時期です。

ただし、この時期の英語のつまずきは、
「能力がない」
ということではありません。

多くの場合、
読み方がまだ身についていない
単語を見ているだけで、声に出していない
書く練習が足りない
英文をかたまりで見る習慣がない
ということが原因です。

ですから、必要以上に焦る必要はありません。

ただし、放っておくのは危険です。

中2で読み方があいまいなまま進むと、中3の長文読解で苦しくなります。

だからこそ、今のうちに、

音読する
書く
かたまりで読む
前から意味を取る

この基本を整えていきましょう。

ご家庭では、完璧な文法説明をする必要はありません。

「今日は塾でどんな英文を読んだの?」
「どこで区切ったの?」
「前から意味を言える?」
「読めるようになった文を聞かせて」

このくらいで十分です。

親が横で全部教えるより、
子どもが自分で読めたことを一緒に喜んであげることの方が、ずっと力になります。

音読・シャドーイングについてはこちら

英文を声に出して読む練習は、英語のリズムや語順に慣れるうえでとても大切です。
シャドーイングのやり方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

▼関連記事
英語が苦手な子ほど試してほしい、シャドーイングの練習法


5月の中2英語チェックリスト

この時期は、次のことを確認してみてください。

✅ 教科書本文を声に出して読んでいる?
✅ 単語を「見るだけ」で終わらせていない?
✅ 読みながら書く練習をしている?
✅ 英文を意味のかたまりで区切れている?
✅ 主語と動詞を見つける習慣がある?
✅ 前から意味を取る練習をしている?
✅ 塾で区切った英文を、家でもう一度読んでいる?
✅ わからない文をそのままにしていない?
✅ 「面倒だから書かない」が習慣になっていない?

全部できていなくても大丈夫です。

まずは、1日1文でもいいです。

英文を区切る。
前から読む。
声に出す。

この小さな練習が、中3の英語長文につながっていきます。


最後に

英語は、正しい読み方を知ると変わります

中2の英語は、これから本格的に難しくなっていきます。

でも、怖がる必要はありません。

英語が読める子は、特別な才能だけで読んでいるわけではありません。
英文の見方を知っているのです。

長い英文を一気に読もうとしない。
意味のかたまりで区切る。
前から意味を取る。
声に出して読む。
わからないところを質問する。

この積み重ねで、英語は変わります。

合格屋マックスでは、中2になってから、授業の中でもスラッシュリーディングを少しずつ取り入れています。

授業でやった読み方を、家で1文だけ思い出す。
その小さな復習が、やがて大きな力になります。

中2の5月。
英語が本格的に難しくなる、その前に。

まずは、1文を区切って読むところから始めていきましょう。

2025年版の中2・5月号もあわせてどうぞ

2026年版では、英語を“かたまり”で読むスラッシュリーディングをテーマに、英文の読み方についてお伝えしました。

2025年版では、
中2から英語が本格的に難しくなる前に、語順を意識することや、読みながら書くことの大切さ
について書いています。

スラッシュリーディングとあわせて読むと、英語の基本的な勉強の形がより見えやすくなります。

▼2025年版はこちら
中2・5月号|本格的に難しくなる、その前に

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