新しい学年が始まりました。お子さんの新しい教科書を見ながら、「この1年、うまくやっていけるかな…」と、少しだけ不安になった方もいらっしゃるかもしれません。そんな今だからこそ、【成績が上がる子】に共通する「勉強のやり方」を、改めて一緒に確認してみませんか?
✅ よくあるシーン1:「“書く”ことで記憶も理解も深まる」
授業中に説明を始めると、「先生、それ書くんですか?」と聞かれることがあります。最近では、こちらも慣れて「これは書きますよ」と先に伝えるようにしていますが、それでも「えっ、書くの?」と驚かれることがあります。
これは一見小さなことのようですが、実は勉強の姿勢に大きく関わっています。
勉強は、まず“自分の手を動かす”ことから始まります。 何を学んだのか、何が大切なのかを自分で書き留めて、自分のノートとして残す。それが「自分の勉強」になるのです。
📌 ご家庭でできること
- 授業後、「今日はどんなことをノートに書いたの?」と聞いてみましょう。
- ノートに自分の言葉でまとめる練習をサポートしてあげましょう。
✅ よくあるシーン2:「“やった証拠”が自信に変わる」
Maxでは、宿題や間違い直しはルーズリーフで提出してもらっています。添削後、ただの提出物として終わらせるのではなく、そこから「自分専用の復習ノート」を作るよう指導しています。
受験前、入試に向かって努力を重ねた子どもたちは、これまで使ってきたルーズリーフを積み重ねて写真を撮ります。
📘「これだけやったんだ!」という“見える自信”になります。
ところが、教室のゴミ箱に、間違い直しのルーズリーフごと捨てられていることもあります。中には、質問を受けて説明した時の大切なノートまで。
そして次の授業で「その問題もう一度やってみようか」と言うと…「できません」「復習してません」「ノート捨てました」
こんなやり取り、残念ながら本当に多いのです。
📌 ご家庭でできること
- ルーズリーフやノートの保管場所を決めて「宝物ファイル」にしてみましょう。
- 週末に一度「一週間の振り返りタイム」をつくって、一緒に見る時間を持つと、やる気につながります。
✅ よくあるシーン3:「“わからない”を“できる”に変える力」
採点で×(バツ)がつくと、「何で!」と叫ぶ子どもがいます。
よく観察してみると、その「何で!」は、“正しい理由を知りたい”ではなく、
“間違ったことが悔しい・納得できない” という気持ちから出ているだけ。
例えば、英語のbe動詞。「Mike and I」で「is」にした理由を聞くと、「前回はamで間違ったから」という答え。これは、ルールを理解したとは言えません。
勉強は“当たればいい”ではありません。
「なぜそうなるのか?」を理解し、それを自分で説明できるようになる。 それが「勉強する」ということです。
📌 ご家庭でできること
- 間違えた問題を一緒に見て、「なぜ間違えたのか」を本人の言葉で説明させてみましょう。
- 正しい答えより、考え方に注目してあげましょう。
✅ 「勉強のやり方がわからない」は本当の課題に
「勉強のやり方がわからない」はただの言い訳として使われることが多いですが、中には言葉の通りの子もいます。板書を書かない、ノートを整理しない、復習をしない。本当にやり方自体を知らない子どもが多くなっています。
私たちはその現実をしっかり受け止め、
「間違い直しノート」を作り、理解できるまで繰り返す。
これを勉強の基本=【勉強の形】として指導しています。
📘 すぐに成果が出なくても、「正しいやり方」を積み重ねていくことが、成績向上の王道です。
✅ 【勉強の形】は、一緒にやって初めて身につく
しかし、「こうやってやりなさい」だけでは定着しません。
これは、自転車の乗り方や泳ぎ方と同じです。やり方を聞いただけではできるようにならず、
一緒に取り組んで、励まし、見守り、叱咤し、成功体験を積ませる。
時間も手間もかかりますが、だからこそ私たちは「その場に共にいる」ことを大切にしています。Maxの授業が、時間きっかりで終わらない一つの理由でもあります。
特にテスト前や受験期は、どんなに時間がかかっても、「やり方を変えるチャンス」として徹底的に向き合います。
✅ 成績が伸びた子のノートに見る共通点
たとえば、こんなノートがあります。
- 図は大きく見やすく描く
- 計算は途中式も丁寧に書く
- 自分でまとめた「やり方メモ」がある
例:「平行四辺形の面積を半分にするには?」 → 対角線の交点を通る線

こうしたノートを繰り返し眺めるだけで、知識が定着していきます。
📎 先輩の声:「前に先生に言われた“ノートに自分でまとめる”をやってたら、苦手な数学が得意になりました」
📎 保護者の声:「“お母さん見て!”と、自分からノートを見せてくるようになりました」
📌 ご家庭でできること
- 「このノート、どこがポイントだったと思う?」と一緒に話し合ってみましょう。
- 成長の記録として、ノートを写真に撮ってみるのもおすすめです。
✨ 最後に:今年度も、共に前へ!
勉強の本質は、「やり方を身につけ、自分の力で考えられるようになる」ことです。
それは簡単ではないけれど、ひとつずつ身につければ、必ず大きな成長につながります。
今年度も私たちは、子どもたちと同じ時間を過ごしながら、 しっかりと“勉強の形”を育てていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

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