中1生 2月アドバイス お子さんに望む最優先事項は何ですか? 

子どもを甘やかすと、よくない

面談でお話していると、「子どもを甘やかすと、よくない」と多くの方がお考えのようです。実は、私も以前は、そう思っていました。

でも、成績のいい子の親は、どうも「子どもに甘い」方が多いようです。「エッ、そんなことまで・・・」って思うこともあります。

一般的には、「子どもを甘やかすと、よくない」と言われているのに。どうしてでしょう?

成績がいい子の親は、どう甘いのか?

たとえば、

□ 勉強の計画は親が立てる。
□ 勉強の準備は親がする。
□ プリントの管理も親がする。
□ 夏休みの宿題(工作の作品)は親がする。(小学生の場合)

成績がいい子の親の多くは、こんなことまでしているのです。甘いでしょ、これって。

普通だったら、こうじゃないですか。「テスト前だから自分で計画を立てなさい!」と計画をつくらせる。「この通りに頑張りなさい!」「自分でやるって作ったんでしょ。なんで守らないの」「そんなことでどうするの?」とイライラするわけです。計画だけでなく、勉強の準備ぐらい自分でするのが当たり前。もらったプリントを管理するのも当然、子ども本人。

でも、このへんが少し違うようなんです。子どもに何を望んでいるのか? 何をさせたいか?  それは、「勉強すること」「成績アップ」です。だから、「勉強」の前後にある作業(準備・計画・管理)は、「親が手を貸す」「親がする」わけです。

子どもに何をさせたいか。その優先順位の第1位「子どもに勉強させる」を徹底するわけです。

お子さんに何を望みますか? お子さんにさせたい優先順位の第1位は何ですか?  「自分のことは自分でする子どもになって欲しいの」との声が聞こえます。 それがご希望の方は、それを優先順位の第1位にすればいいのです。

「勉強は子どもの仕事。やるのが当然。勉強の計画や準備をするのは、当たり前じゃないか」って声も聞こえます。

確かにその通りです。最終的にはそうなってほしいのです。でも、最終目標を、いきなり求めていませんか。 幼少の頃から、「計画や準備は自分でする」を優先順位の第1位にして練習してきたなら話は別です。それなら、小学生の高学年くらいになれば、ちゃんとできる子になっています。

しかし、何の練習もしないで、できるようになる子はいません。優先順位をつけて、1つ1つできるようにしていくことです。「勉強」させたいなら、勉強をする環境は、整えてやる。自分のことを自分でしてほしいのなら、そうなるように仕向ける。

「勉強」も「準備」も「計画」も「管理」も「計画チェック」も「早寝早起き」も、「成績」や「テストの点数」までも「全部やれ」と望むと、かえって何も達成できなくしてしまいます。

何も練習して来なかったのに、中学生になったからといって、いきなりできるはずないんです。「中学生だから、できて当然でしょ」って言われても・・・ 子どもの声を代弁するとそんな感じです。

「勉強する」を最優先に考えるなら、子どもが、まだ自分でできない勉強する前の「準備」や「計画」「管理」に親が手を貸しているわけです。 この点は、とっても甘いのです。

お子さんに望む最優先事項は何ですか? そこからスタートするのが、目標達成の確実な方法です。こんな言い方もできます。成績のいい子は、うちの親は言い出したら聞かないと言い。成績不振の子の親は、うちの子は言い出したら聞かないとこぼします。

何回言えばわかるの!

「いったい、何回言えばわかるの」「何度叱っても、効き目がない」

よく耳にします。言うことを、聞かないだけならともかく、叱られるたびに、いっそう反抗的な態度になっていく。でも、別に驚くことではありません。それが普通です。私たちも同じです。子どもを叱って、言うことを聞かせるのは難しい。

でも、上手な先生もいるんです。今回はそんな先生のコツをお伝えしましょう。

その前に「失敗する叱り方」を3つ紹介します。

① 思い出したかのように叱る叱り方
子どもからすれば、「いつもは同じことをしていても、何も言わないくせに、今日はなぜ?」と疑問を持つわけですね。「ふざけんなよ」って、倍返しの反感を持つことになります。

ご家庭では、お父さんが、お母さんに頼まれて叱ったときなどに、よく起こるのではないでしょうか。

② 意味不明な叱り方
「勉強しないなら、ご飯食べさせない」「勉強しないなら、学校やめさす」とか。子どもに、「ハぁ~、何それ。意味わかんね」と逆に強い反感を持たせてしまう叱り方。

「勉強しなさい」と言うのはいいですが、「何をすればいいの?」と子どもに質問されて、具体的な指示ができずに、親が詰まってしまったら、そんな親の態度も、子どもから見れば、「意味不明」。

選択を迫る叱り方は、本当に実行する覚悟をした上でないと効果はありません。逆に、開き直られて、本当に家出なんかされたら、親の方がおろおろして、怖くて何も言えなくなる。もう完全に親の負けです。

③ 妙に丁寧な叱り方
声のトーンは低めに、バカ丁寧に子どもを叱るのがこれ。

叱る側としては、冷静に叱ろうと心がけているのでしょうが、言われる側からすれば、嫌味に聞こえてしまう。もっともタチが悪く、強い反感を持たせてしまう叱り方です。

「ママはあなたの頃は○○○だったわよ」という叱り方や、子どもに気を使って叱るタイプもここに入ります。こうした叱り方の積み重ねにより、子どもたちは、ますます反抗的な態度をとるようになります。

叱り方の上手な先生の「叱り方」はどうか?

叱られた子どもは、こんな感じです。「あっ、それ。やっぱり言われたか」って顔をする叱り方をします。

そう思わせるには、3つの条件が必要です。
☆理由が明快で、子どもが納得できる。
☆本気でストレート。
☆次の指示を明快にする。

1つ目 叱る理由が明快。子どもも納得。このためには、前々からのルールが必要です。

2つ目 本気でストレートとは、感情的にドカ~ンでも大丈夫。まさに雷が落ちたよう。でも長時間、引きずらない。

重要なのは3つ目。 「次の指示を明快にする」 これをしっかりすれば、反抗的な態度はぐっと減ります。

内緒話:
実はここまで準備してから叱るのがコツです。だから、感情的にドカ~ンってやるのもお芝居のうち。叱った時、そのままの状態に長くいることは、双方にとって非常に危険です。

だから、こちらから、急に展開を変えるのです。「すぐに、これをやれ」とルールに沿った次の指示を具体的に明快に出すのです。そして、できるまで見守り、「よくやった! やればできるじゃないか」と評価してやる。この部分は、時間がかかっても付き合わないといけません。だから、叱るときは十分に時間があるときです。

ポイントは、2つ。

① 自分の感情もキチッと転換すること。
② 指示した内容が、できる時間的な余裕があること(双方に)。

ここは本当に大事なポイントです。このポイントをはずすと、叱る意味がなくなります。 怒る → 具体的に指示 →
→ 実際にやる → 確認して評価   
子どもを良くしたくて叱るんですから、子どもが次にやるべきことを準備して叱ります。子どもの方も、叱られても、救われる道があることがわかってきます。 

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