Unit 6 What does it mean to be a global citizen?
P78
① “I wish I could go to school.”
スラッシュ訳
I /wish / I /could go / to school.
(私は願います / ~できたらいいのにと / 行くことを / 学校へ。)
訳
「学校へ行けたらいいのに」と私は願いました。
重要表現・文法のポイント
- I wish ~:「~だったらいいのに」現在の現実とは違う願いを表す仮定法。
- could:「~できたら」。“can” の過去形だが、ここでは「もしできるなら」という仮定の意味。
- go to school:「学校に行く」日常的な表現。
理解のコツ
“I wish” は「本当はそうではないけれど、そうなってほしい」という気持ちを表す表現。
この文では「今は学校に行けないけれど、行けたらいいな」という子どもの切実な願いを優しく伝えている。
② “I wish I had pens and notebooks.”
スラッシュ訳
I wish / I had / pens and notebooks.
(私は願います / ~があったらいいのにと / ペンとノートが。)
訳
「ペンとノートがあったらいいのに」と私は思いました。
重要表現・文法のポイント
- I wish I had ~:「~があればいいのに」=現実には持っていない。
- had は過去形だが、「今の事実とちがう」ことを表す仮定法過去。
- pens and notebooks:複数形で「いくつかのペンとノート」。
理解のコツ
「I wish + 過去形」は、“現実とは違う願い”を表す。
この文では、「今、学ぶための道具がない」という現状をさびしく伝えている。
③ Have you ever felt this way?
スラッシュ訳
Have /you /ever / felt / this way?
(あなたは今までに / 感じたことがありますか / このように?)
訳
あなたは今までに、このように感じたことがありますか?
重要表現・文法のポイント
- Have you ever ~?:「今までに~したことがありますか?」(現在完了の経験)
- felt:feel の過去分詞。
- this way:「このように」「こんなふうに」。
理解のコツ
質問で読者に語りかけ、気持ちを共有させる表現。
“ever” は「これまでに一度でも」という意味で、経験をたずねるときに使う。
④ Children in some parts of the world cannot study at school.
スラッシュ訳
Children / in some parts of the world / cannot study / at school.
(子どもたちは / 世界のいくつかの地域では / 勉強することができません / 学校で。)
訳
世界のいくつかの地域で子どもたちは学校で勉強することができません。
重要表現・文法のポイント
- in some parts of the world:「世界の一部の地域では」
- cannot study:「勉強できない」=物理的・経済的な理由で。
- at school:「学校で」。
理解のコツ
“in some parts of the world” は国際問題を語るときの定番フレーズ。
“cannot study” の「学ぶことができない」には、貧困・環境など背景が含まれている。
⑤ We are running a campaign to help them.
スラッシュ訳
We /are running / a campaign / to help / them.
(私たちは / 行っています / キャンペーンを / 助けるための / 彼らを。)
訳
私たちは彼らを助けるためのキャンペーンを行っています。
重要表現・文法のポイント
- be running:「進行中である」「実施している」
- campaign:「運動・キャンペーン」
- to help them:目的を表す不定詞「~するために」
理解のコツ
“run a campaign” は「活動を展開する」という意味。
行動を起こしている姿勢を明るく伝える表現。
⑥ Send us unused school supplies, and we will send them to children abroad.
スラッシュ訳
Send /us / unused school supplies, / and / we /will send /them / to children / abroad.
(送ってください / 私たちに / 使っていない学用品を、/ そうすれば / 私たちは/送りますそれらを / 子どもたちへ / 海外の。)
訳
使っていない学用品を私たちに送ってください。そうすれば私たちが海外の子どもたちにそれを届けます。
重要表現・文法のポイント
- unused:「使われていない」
- school supplies:「学用品」 supplyの複数形
- and we will ~:「そうすれば私たちは~します」=命令文+and構文
- abroad:「海外に」
理解のコツ
命令文+andは「~しなさい、そうすれば…」という提案・呼びかけ表現。
実際のボランティアやポスターでよく使われる自然な構文。
⑦ You can also donate your old school backpack.
スラッシュ訳
You /can also donate / your old school backpack.
(あなたは / 寄付するもできます / あなたの古いランドセルを。)
訳
あなたは、あなたの古いランドセルも寄付できます。
重要表現・文法のポイント
- can:「~できる」可能を表す助動詞。
- donate:「寄付する」=giveよりも公式でフォーマル。
- also:「~もまた」。
理解のコツ
“also” は追加の提案。
「ペンやノートだけでなく、ランドセルも役立つんだ」と呼びかけるやさしい言い方。
⑧ It can have a new life overseas.
スラッシュ訳
It / can have / a new life / overseas.
(それは / ~を持つことができます / 新しい命を / 海外で。)
訳
それ(あなたの古いランドセル)は海外で新しい命を得ることができます。
重要表現・文法のポイント
- can have:「~を持つことができる」
- a new life:「新しい命・新しい役割」比喩的表現。
- overseas:「海外で」=abroadと同義。
理解のコツ
ランドセルに“a new life”を与えるというのは比喩的表現。
モノにも「再び活かされる命」があるという温かいメッセージ。
P79
① Have you ever heard of groups that collect Japanese school backpacks?
スラッシュ訳
Have / you ever / heard /of groups / that /collect / Japanese school backpacks?
(ありますか / あなたは / 今までに聞いたことが / 団体のことを / 集める / 日本のランドセルを。)
訳
あなたは 今までに日本のランドセルを集めている団体を聞いたことがありますか?
重要表現・文法のポイント
- Have you ever heard of ~?:「~を聞いたことがありますか」現在完了(経験)。
- that collect ~:関係代名詞 that が「~を集める」という説明を後ろからつける。
- heard of ~:「~のことを耳にした」=人や団体の存在を知っているかどうか尋ねる。
理解のコツ
「ever」は「今までに一度でも」という意味。
自分が知らないことをやさしくたずねるときの表現で、会話の導入にぴったり。
② They send them overseas.
スラッシュ訳
They / send / them / overseas.
(彼らは / 送ります / それらを / 海外へ。)
訳
彼らはそれらを海外に送っています。
重要表現・文法のポイント
- send ~ overseas:「~を海外に送る」
- them:「それら(=ランドセル)」
- overseas:副詞で「海外へ」。
理解のコツ
「overseas」は「外国に」という動きを表す言葉。
“send them overseas” はシンプルながら国際支援の行動を表す自然な表現。
③ I’ve never heard of them, but it’s a great idea.
スラッシュ訳
I’/ve never / heard /of them, / but / it’/s / a great idea.
(私は / 一度も聞いたことがありません / それについて、/ でも / それは / すばらしい考えです。)
訳
私はそれについて一度も聞いたことはない。しかしすばらしい考えだね。
重要表現・文法のポイント
- I’ve never heard of ~:「~のことを聞いたことがない」=経験の否定。
- but:「でも」対比をつなぐ接続詞。
- it’s a great idea:「それはすばらしい考えだ」感想表現。
理解のコツ
「never」は“ever”の反対で「一度も~ない」。
前向きなリアクション(but以下)で会話が温かく続く。
④ Japanese school backpacks are cool.
スラッシュ訳
Japanese school backpacks / are / cool.
(日本のランドセルは / かっこいいです。)
訳
日本のランドセルはかっこいいね。
重要表現・文法のポイント
- be cool:「かっこいい」「すてきだ」などポジティブな意味。
- school backpacks:「ランドセル」英語では“randoseru”より自然。
理解のコツ
“cool” は服・音楽・文化などに幅広く使える日常語。
簡単なbe動詞文で意見を表す基本パターン。
⑤ They send them to children in Afghanistan.
スラッシュ訳
They / send / them / to children / in Afghanistan.
(彼らは / 送ります / それらを / 子どもたちに / アフガニスタンの。)
訳
彼らはアフガニスタンの子どもたちにそれらを送ります。
重要表現・文法のポイント
- send ~ to ~:「~を~に送る」
- in Afghanistan:「アフガニスタンで/の」
理解のコツ
この文では、送られた先が明確に示されている。
“to” は「方向」を表す重要な前置詞。
⑥ So far, more than 260,000 backpacks have been sent.
スラッシュ訳
So far, / more than 260,000 backpacks / have been sent.
(これまでに / 26万個以上のランドセルが / 送られています。)
訳
これまでに26万個以上のランドセルが送られています。
重要表現・文法のポイント
- so far:「これまでに」現在完了とよく使う。
- have been sent:「送られてきた」=現在完了の受け身。
- more than ~:「~より多く」。
理解のコツ
“have been sent” は「今もその状態が続いている」ことを表す。
現実に続く活動の広がりを感じさせる表現。
⑦ I’ve already sent mine.
スラッシュ訳
I’/ve already sent / mine.
(私は / すでに送りました / 自分のものを。)
訳
私はもう自分のランドセルを送りました。
重要表現・文法のポイント
- already:「もうすでに」現在完了とともに使う。
- mine:「私のもの」=所有代名詞。
理解のコツ
“mine” は名詞の代わりに使える便利な語。
「私もやったよ」と言うことで話に一体感が出る。
⑧ Wow. If I were a Japanese student, I would send my old backpack.
スラッシュ訳
Wow. / If / I / were / a Japanese student, / I would send / my old backpack.
(わあ。もし / 私が / 日本の学生だったら、/ 私は / 送るだろう / 自分の古いランドセルを。)
訳
わあ。もし私が日本の学生だったら、自分の古いランドセルを送るだろうな。
重要表現・文法のポイント
- If I were ~, I would ~:「もし~なら、~するだろう」仮定法過去。
- were は仮定法で“was”ではなく“were”を使う。
理解のコツ
現実とは違う想像を話すときの表現。
やさしい共感を示す自然な英語の言い方。
⑨ Actually, you can help them by donating other things, like pencils and notebooks.
スラッシュ訳
Actually, / you /can help / them / by donating / other things, / like pencils and notebooks.
(実は / あなたは / 助けることができます / 彼らを / 寄付することによって / 他の物を / 鉛筆やノートのような。)
訳
実は、あなたは鉛筆やノートのような他の物を寄付することで、手助けできるんです。
重要表現・文法のポイント
- by ~ing:「~することによって」
- like ~:「~のような」例を示す表現。
- donate:「寄付する」フォーマルな語。
理解のコツ
“Actually” は話を補足するときに使える便利な語。
“by ~ing” は中学生が使える高レベル構文で作文にも役立つ
⑩ Really?
Really?
(本当ですか?)
訳
本当?
重要表現・文法のポイント
- シンプルな会話リアクション。
- 疑問詞ではなく、驚きや確認を表す。
理解のコツ
口調を上げて話すと自然。
日本語の「えっ?」「ほんと?」に相当する。
⑪ That’s great.
スラッシュ訳
That’s / great.
(それは / すばらしいです。)
訳
それはすばらしいね。
重要表現・文法のポイント
- That’s great.=「いいね!」ポジティブ反応。
- That’s nice. / That’s wonderful. と言い換え可能。
理解のコツ
相手の話をほめるときの万能フレーズ。
声のトーンで気持ちを伝えるとより自然。
⑫ I’ll definitely do that.
スラッシュ訳
I’/ll definitely do / that.
(私は / きっとします / それを 。)
訳
私は絶対にやってみるよ。
重要表現・文法のポイント
- will:「~するつもり」未来の意志。
- definitely:「必ず・きっと・絶対」強意副詞。
理解のコツ
“definitely” は前向きで強い決意を表す。
会話の締めとして自然な流れ。
P80
① Imagine your life without school.
スラッシュ訳
Imagine / your life / without school.
(想像してみてください / あなたの生活を / 学校のない。)
訳
学校のない生活を想像してみましょう。
重要表現・文法のポイント
- Imagine ~:「~を想像してみてください」命令文。
- without ~:「~なしで」
- your life without school:「学校のないあなたの生活」=抽象的な想像を促す表現。
理解のコツ
最初の“Imagine”で読み手に考えさせる導入。
学ぶことの価値を考える導入フレーズとしてよく使われる。
② If you didn’t study, you couldn’t read or write.
スラッシュ訳
If / you /didn’t study, / you /couldn’t read / or write.
(もし / あなたが / 勉強しなかったら、/ あなたは / ~できないでしょう / 読むことも / 書くことも。)
訳
もし勉強しなかったら、読むことも書くこともできないでしょう。
重要表現・文法のポイント
- If + 過去形, would/could + 動詞の原形:仮定法過去(現実とは違う想像)。
- read or write:「読む・書く」という基本動作の並列。
理解のコツ
「もし~ならば、~できないだろう」は、現実とは違う想像をする練習。
仮定法は“今とは違う世界”を描く文法。
③ If you were illiterate, you couldn’t get information through books or websites.
スラッシュ訳
If / you /were / illiterate, / you /couldn’t get /information / through books / or websites.
(もし / あなたが / 読み書きできなかったら、/ あなたは / 得ることができないでしょう / 情報を / 本や / ウェブサイトを通して。)
訳
もしあなたが読み書きができなかったら、あなたは本やインターネットから情報を得ることができません。
重要表現・文法のポイント
- illiterate:「読み書きができない」
- through ~:「~を通して」=情報の手段を表す。
- couldn’t get information:「情報を得ることができない」
理解のコツ
“illiterate” は “literate(読み書きできる)” の反対語。
勉強の大切さを、現実と対比して考えさせる文。
④ In some parts of the world, there are children living like this.
スラッシュ訳
In some parts / of the world, / there /are / children / living like this.
( いくつかの地域では / 世界の、/ ×/~がいます / 子どもたちが、/ 暮らしているこのように。)
訳
世界のいくつかの地域には、このように暮らしている子どもたちがいます。
重要表現・文法のポイント
- In some parts of the world:「世界の一部の地域では」
- there are ~:「~がある/いる」存在を表す文。there is構文
- living like this:「このように暮らしている」現在分詞で説明。
理解のコツ
“there are” は存在を紹介する基本文型。
世界に目を向けるきっかけになる表現。
⑤ Children like these in Afghanistan receive school backpacks from Japan.
スラッシュ訳
Children /like these / in Afghanistan / receive / school backpacks / from Japan.
(子どもたち / このような / アフガニスタンの / 受け取ります / ランドセルを / 日本から。)
訳
アフガニスタンのこのような子どもたちは、日本からランドセルを受け取る。
重要表現・文法のポイント
- like these:「このような」例を示す表現。
- receive A from B:「BからAを受け取る」。
- school backpacks:「ランドセル」。
理解のコツ
“receive ~ from ~” は寄付・贈り物の話でよく使う。
「送り手と受け手」の関係を意識して読むと理解が深まる。
⑥ It makes them happy.
スラッシュ訳
It / makes / them / happy.
(それは / します / 彼らを / 幸せに。)
訳
それは子どもたちを幸せにします。
重要表現・文法のポイント
- make + 人 + 形容詞:「人を~の状態にする」
- happy:形容詞で「うれしい・幸せな」。
理解のコツ
この “make” 構文は感情を表す基本表現。
シンプルだけど感動的な英文。
⑦ It also encourages their parents to send their sons and daughters to school.
スラッシュ訳
It also / encourages / their parents / to send / their sons and daughters / to school.
(それはまた / 励まします / 彼らの親を / ~送るように / 息子や娘を / 学校へ。)
訳
それはまた、子どもを学校へ行かせるよに親たちを励ましています。
重要表現・文法のポイント
- encourage 人 to ~:「人に~するよう励ます」
- also:「~もまた」追加の意味を表す。
理解のコツ
社会的な影響を表すときによく使われる構文。
「ランドセルが親の意識まで変える」ことを伝える文。
⑧ Most of the backpacks come with pens and notebooks.
スラッシュ訳
Most /of the backpacks / come / with pens and notebooks.
(ほとんど / ランドセルの / 来る / ペンやノートと一緒に。)
訳
ほとんどのランドセルには、ペンやノートがついています。
重要表現・文法のポイント
- come with ~:「~が付いている」
- pens and notebooks:具体例を並列で表現。
理解のコツ
“come with” は商品の説明でもよく出る表現。
「おまけ・付属」のイメージで覚えるとよい。
⑨ So, students will be ready for school.
スラッシュ訳
So, / students / will be / ready / for school.
(だから / 生徒たちは / ~の準備ができています / 学校へ行く。)
訳
だから、生徒たちは学校に行く準備ができるのです。
重要表現・文法のポイント
- be ready for ~:「~の準備ができている」
- will be:未来の状態を表す。
理解のコツ
「だから~できる」という因果関係の流れを自然に表現している。
⑩ In areas with no school buildings, children can use the backpacks as desks in the open air.
スラッシュ訳
In areas / with no school buildings, / children / can use / the backpacks / as desks / in the open air.
(地域では / 学校の建物がない、/ 子どもたちは / 使うことができます / ランドセルを / 机として / 外で。)
訳
学校の建物がない地域では、子どもたちは外で机としてランドセルを使います。
重要表現・文法のポイント
- with no ~:「~がない状態で」
- as ~:「~として」
- in the open air:「屋外で」。
理解のコツ
「ランドセル=机になる」という発見のある文。
“as” は役割を表す便利な前置詞。
⑪ In these ways, school backpacks from Japan have been changing children’s lives.
スラッシュ訳
In these ways, / school backpacks / from Japan / have been changing / children’s lives.
(このような方法で、/ ランドセルは / 日本からの / 変え続けています / 子どもたちの生活を。)
訳
このようにして、日本からのランドセルは子どもたちの生活を変え続けています。
重要表現・文法のポイント
- have been ~ing:「ずっと~し続けている」現在完了進行形。
- change 人’s life/lives:「人の人生を変える」。
理解のコツ
長く続く支援の成果を強調する文。
“have been changing” は「今も続いている」温かい響きがある。
⑫ School backpacks from Japan travel to Afghanistan.
スラッシュ訳
School backpacks / from Japan / travel / to Afghanistan.
(ランドセルは / 日本から / 旅します / アフガニスタンへ 。)
訳
日本からランドセルはアフガニスタンへと旅をします。
重要表現・文法のポイント
- travel to ~:「~へ移動する/旅をする」。
- モノにも“travel”を使える(比喩的表現)。
理解のコツ
「ランドセルが旅する」という表現で、モノにも“命”を与えている
⑬ They help the school children there.
スラッシュ訳
They / help / the school children / there.
(それらは / 助けます / 学校の子どもたちを / そこで。)
訳
それらは、そこで学校の子どもたちを(学校に通う子どもたちを)助けています。
重要表現・文法のポイント
- help 人:「人を助ける」
- there:「そこで」。
理解のコツ
短いけれど力強い一文。
主語“They”が“ランドセル”であることに注目。
⑭ Other goods and services travel from one country to another all around the globe.
スラッシュ訳
Other goods and services / travel / from one country / to another / all around the globe.
(ほかの品物やサービスは / 旅行します / ある国から / 別の国へ / 世界中で。)
訳
他の品物やサービスも、世界中である国から別の国へと 旅行します(運ばれます)。
重要表現・文法のポイント
- goods and services:「物とサービス」
- from one ~ to another:「一つの~から別の~へ」
- the globe:「地球」
理解のコツ
国際的なつながりを広く表す文章。
“travel”を「動く・広がる」の比喩で使う。
⑮ These exchanges connect and help us all.
スラッシュ訳
These exchanges / connect / and help / us all.
(これらのやり取りは / つなぎます / そして助けます / 私たちみんなを。)
訳
これらの交流は、私たちみんなをつなぎ、助けてくれます。
重要表現・文法のポイント
- exchange:「交換・交流」
- connect A and B:「AとBをつなぐ」
- us all:「私たち全員を」。
理解のコツ
「国際協力=おたがいにつながること」というメッセージを端的に伝える一文。
⑯ Our borders are only lines on a map.
スラッシュ訳
Our borders / are / only lines / on a map.
(私たちの国境は / ただの / 線です / 地図の上の。)
訳
私たちの国境は、地図の上の線にすぎません。
重要表現・文法のポイント
- border:「国境」
- only:「ただの・~にすぎない」。
- 比喩的表現で、「人と人を分ける境界は本当はない」という意味を含む。
理解のコツ
この文が結びのメッセージ。
「国のちがいを越えて助け合う」ことを静かに訴える印象的な締めくくり。
P81
① Like most countries, Japan depends on foreign trade for its survival.
スラッシュ訳
Like most countries, / Japan / depends on / foreign trade / for its survival.
(ほとんどの国々のように、/ 日本は / ~に頼っています / 外国との貿易に / 生き残るために。)
訳
日本は多くの国と同じように、生き残るために外国との貿易に頼っています。
重要表現・文法のポイント
- Like most countries, ~:「ほとんどの国と同じように、~」話の入り口によく使う表現。
- depend on ~:「~に頼る」※on を忘れない。
- foreign trade:「外国との貿易」。
- for its survival:「生き残るために/存続のために」“for+名詞” で目的を表す。
理解のコツ
「日本だけでなく、ほかの国も同じだよ」という入り方で、読み手に納得感を与える導入文。
“depend on” は「~がないと困る」というイメージで理解するとよい。
② Many things that we see every day come from overseas, such as food and clothes.
スラッシュ訳
Many things / that we / see / every day / come from / overseas, / such as / food and clothes.
(多くのものは / 私たちが / 見る / 毎日 / ~から来ています / 海外から、/ たとえば / 食べ物や服のような。)
訳
私たちが毎日見る多くのものは、食べ物や服のように海外から来ています。
重要表現・文法のポイント
- come from ~:「~から来る」原産地や出どころを表す。
- that we see every day:「私たちが毎日見る」関係代名詞 that の節。
- such as ~:「~のような、たとえば~」例をあげる表現。
理解のコツ
“such as food and clothes” は「代表的な例」をあげてイメージしやすくしている。
“come from overseas” で「海外から入ってくるモノ」に視点を向けさせている。
③ For example, one-third of the chicken that we eat comes from other countries, like Brazil and Thailand.
スラッシュ訳
For example, / one-third / of the chicken / that we / eat / comes/ from other countries, / like Brazil and Thailand.
(たとえば、/ 3分の1 /の鶏肉 / 私たちが / 食べる / ~が来ています / 他の国々から、/ ブラジルやタイのような。)
訳
たとえば、私たちが食べる鶏肉の3分の1は、ブラジルやタイなどの国々から来ています。
重要表現・文法のポイント
- For example, ~:「たとえば~」例を示すときの定番。
- one-third of ~:「~の3分の1」分数+of+名詞。
- like Brazil and Thailand:「ブラジルやタイのような」=「たとえば~」に近い使い方。
理解のコツ
②の「Many things…」を、ここで具体的な数字にして説明している。
数字や国名が入ることで、内容が一気に現実的になる。
④ If we didn’t import chicken from these countries, fried chicken would be quite expensive in Japan.
スラッシュ訳
If / we /didn’t import / chicken / from these countries, / fried chicken / would be / quite expensive / in Japan.
(もし / 私たちが / 輸入しなかったら / 鶏肉を / これらの国々から、/ フライドチキンは / ~になるでしょう / かなり高価に / 日本では。)
訳
もし私たちがこれらの国々から鶏肉を輸入しなかったら、日本ではフライドチキンはかなり高くなるでしょう。
重要表現・文法のポイント
- If + 過去形, would + 動詞:仮定法過去(現実とは違う想像)。
- import:「輸入する」。
- would be quite expensive:「かなり高くなるだろう」。
理解のコツ
「もし輸入していなかったら…」という“ありえない世界”を想像させて、
輸入に頼っている現状の大切さをわかりやすく伝えている。
⑤ We depend on foreign countries even more for beef and pork.
スラッシュ訳
We / depend /on foreign countries / even more / for beef and pork.
(私たちは / ~に頼っています / 外国の国々に / さらに多く / 牛肉と豚肉に関しては。)
訳
私たちは牛肉や豚肉については、さらに多く外国の国々に頼っています。
重要表現・文法のポイント
- depend on ~:「~に頼る」。
- even more:「さらに多く、いっそう」比較を強める。
- for beef and pork:「牛肉と豚肉に関しては」。
理解のコツ
④で「鶏肉」の話をしたあと、「実は牛肉・豚肉はもっと依存している」と話を広げている。
“even more” で「依存度アップ」を簡単に表しているのがポイント。
⑥ Also, about 90 percent of our clothes, shirts, pants, and coats, for example, are imported from China and other Asian countries.
スラッシュ訳
Also, / about 90 percent / of our clothes, / shirts, pants, and coats, / for example, / are imported / from China / and other Asian countries.
(また、/ 約90% / 私たちの服の / シャツ、ズボン、コートなどは、たとえば / ~輸入されています / 中国や / 他のアジアの国々から。)
訳
また、私たちの服の約90%(シャツ・ズボン・コートなど)は、中国や他のアジアの国々から輸入されています。
重要表現・文法のポイント
- about 90 percent of ~:「~の約90%」。
- are imported from ~:「~から輸入されている」受け身表現。
- for example:「たとえば」。ここでは「shirts, pants, and coats」を例として挿入。
理解のコツ
“about 90 percent” という数字で、「ほとんど外国製」というインパクトを与えている。
“imported” は「輸入されている」=日本国内で作っていないことを示す。
⑦ In fact, many products that are sold by Japanese companies are made in other countries.
スラッシュ訳
In fact, / many products / that are sold / by Japanese companies / are made / in other countries.
(実際、/ 多くの商品は / によって売られている / 日本の会社よって / 作られています / 他の国々で。)
訳
実際、日本の会社が販売している多くの商品は、他の国々で作られています。
重要表現・文法のポイント
- In fact, ~:「実は/実際」説明を強める導入。
- that are sold by ~:「~によって売られている」関係代名詞+受け身。
- are made in ~:「~で作られている」受け身。
理解のコツ
「日本の会社の商品=日本製」とは限らない、という事実を示している。
グローバル生産(海外で作って、日本ブランドとして売る)という現代のしくみの説明。
⑧ Electronic devices are no exception.
スラッシュ訳
Electronic devices / are / no exception.
(電子機器は / 例外ではありません。)
訳
電子機器もその例外ではありません。
重要表現・文法のポイント
- Electronic devices:「電子機器(スマホ、パソコン、タブレットなど)」。
- no exception:「例外ではない」。
理解のコツ
短い一文だが、「電子機器も同じだよ」と強く印象づける文。
直前の⑦の内容を受けて「これもそうだよ」と話を広げる役目をしている
⑨ We’re surrounded by imported products in our daily lives.
スラッシュ訳
We’/re surrounded / by imported products / in our daily lives.
(私たちは / 囲まれています / 輸入された製品に / 私たちの日常生活の中で。)
訳
私たちは日常生活の中で、輸入された製品に囲まれています。
重要表現・文法のポイント
- be surrounded by ~:「~に囲まれている」受け身表現。
- imported products:「輸入された製品」。
- in our daily lives:「私たちの日常生活の中で」。
理解のコツ
「身のまわりを見渡すと、ほとんどが輸入品」というイメージを簡潔に表現している。
受け身の “We’re surrounded by ~” が状態をきれいに表す。
⑩ Our relationships with foreign countries are becoming more and more interdependent.
スラッシュ訳
Our relationships / with foreign countries / are becoming / more and more / interdependent.
(私たちの関係は / 外国との / になっています / ますます / お互いに依存する。)
訳
外国との関係は、ますますお互いに依存するものになっています。
重要表現・文法のポイント
- relationships with ~:「~との関係」。
- are becoming ~:「~になりつつある/なってきている」。
- more and more ~:「ますます~」。
- interdependent:「お互いに依存している」。
理解のコツ
「一方的に頼る」のではなく、「お互いさま」の関係になっている、ということを表している。
“more and more” は変化が続いていることを強く印象づける。
⑪ It’s necessary for us to continue helping each other — beyond our borders.
スラッシュ訳
It’/s necessary / for us / to continue / helping each other / beyond our borders.
(それは / 必要です / 私たちにとって / ~し続けることが/お互いに助け/ 国境を越えて。)
訳
私たちは、国境を越えて助け続けることが必要です。
重要表現・文法のポイント
- It’s necessary for 人 to ~:「人にとって~することが必要だ」。
- continue ~ing / to ~:「~し続ける」。
- help each other:「お互いに助け合う」。
- beyond our borders:「私たちの国境を越えて」。
理解のコツ
この文が段落全体のメッセージ。
“beyond our borders” は「国のちがいを乗り越えて」という、平和・協力の象徴的な表現になっている。
