「時間がないからできなかった」

「時間がないから」という不思議な言葉

よく課題をしてこなかったとき、理由を尋ねると「時間がないからできなかった」と説明する人がいます。時間がないとできないというのは、すごく本当の理由のように聞こえますが、本当にそうなのでしょうか? この言葉に接すると、いつも何か腑に落ちないものを感じています。

もし周りの人が課題をしなかったら?

いつも学校でも塾でも課題を出されて大変ですよね。しかし、課題を抱えているのは君だけではありません。お母さんだってあります。たとえば家族のご飯を作ることです。

お母さんは毎日、洗濯や掃除など、いろいろな家事の合間にみんなのご飯を作ってくれています。ではもしもお母さんが「お仕事もして、家事もして、外に出ていく用事もあって時間がなかったからご飯は作れなかった」と言ったらどうでしょうか?

みんなご飯も食べられずおなかが空いてしまいます。腹減ってイライラしながら、「そうは言ってもご飯を作るくらいの時間はあったんじゃないの?」「お母さんの役割なのに、ご飯を作らないなんておかしい!」とお母さんにいろいろと不満が浮かぶのではないでしょうか? 

でも、実際にお母さんはそう言った理由で、ご飯を作らなかったことはないのではないでしょうか?

誰にも、やらなくてはいけないものがあります。

お母さんもお仕事や家事や自分の用事で、忙しいにも関わらず、時間を作っていつも家族のご飯を作っています。やらないといけないことがあります。それをやらないと、他の誰かに迷惑をかけています。

お母さんにとってのご飯作りと同じくらい大事なものなのに「時間がなかったからできなかった」と言って、自分が「課題」をやらないことを「しかたなかった」と考えているのではないでしょうか?

また、「時間がなかったからできなかった」といつも言っている人を観察していると、時間があった時も、課題をちゃんとやっていないようです。だから、本当は「時間がなかった」ではなくて、絶対にやらないといけないことと考えていないことに問題があるようです。課題を大事なものと思っていないので、たとえ時間があったとしても、やらないのです。

課題をきちんとこなすために必要なことは?

ではきちんと課題をこなすためにはどうしたらいいのでしょうか? 今日から意識して欲しいことを最後にまとめます。

  • ①課題はしないといけないものだという意識を持つ

 大事なことは意識を変えることです。「課題はしなくてはいけないもの」という意識を持ちましょう。考えが変われば行動も変わります。課題の優先順位が高くなるはずです。もしも「時間がないから・・・」という考えが頭によぎったら、「お母さんが時間がないからと言ってご飯を作ってくれなくなったらどうなる?」と、周りの人が課題をしなかったときのことを想像して、思い直しましょう。

  • ②スキマ時間を活用する

 本当に、時間がない時もあります。習い事があるときや、学校の課題がいつもより多いとき、大会や発表会が近づいているとき、親戚の集まりがあるときなど、本当に忙しくて塾の課題をする暇がないというときもあるでしょう。

まとまった時間が取れないそんな時は、スキマ時間を活用します。ご飯を待っている時間やお風呂から家族があがるのを待つ時間など、何もしていない少しの時間は探せばあるものです。その時間にちょこちょこ課題を進めればいつの間にか積み重なってまとまった時間に相当します。普段の自分にどのぐらいスキマ時間があるか、一度自分の生活を観察してみるのもいいことです。

 本当に意識が高くなった人は、「週末練習試合があって時間が取れないから、来週分の宿題を事前に教えてくれ」と言ってきます。これです。これ。このように考えられるようになってほしいのです。

  • まとめ

課題をしてこなかった時に「時間がないからできなかった」と言う人がいますが、課題は時間があったらやるものではなく、時間をやりくりしてもやらないといけないものなのです。課題は、理解したことを定着させるために、学力を上げるために、絶対必要なトレーニング時間なのです。今まで、「時間がない」と言い訳をしていた人は、もう一度課題の大切さを見直し、本当に時間が無いときはスキマ時間を利用しながら課題を終わらせましょう

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