記憶力を上げる

今回は、記憶力をよくするお話です。

 

記憶力がもっと良ければなあって思ったことがある人は多いはずです。

「世界記憶力選手権」って知っていますか? 1991年からイギリスで始まり、とても記憶力のいい人たちが世界中から集まって、毎年1回行われています。

この大会では数字や単語を順番どおり記憶したり、トランプ52枚の順番を早く覚えたりといった10種目を争います。世界チャンピオンは、トランプ52枚の順番を、数字もマークも間違えずに、たった30秒くらいで覚えてしまいます。すごいよね。

ですが、記憶力は、練習すれば誰でもよくなるそうです。早くたくさん覚えるには、いくつかのコツがあります。世界大会に出場するほとんどの選手が、「ジャーニー法」と呼ばれる方法を使っています。これは、「記憶したいもの」と「場所」を結びつける方法です。

どういうふうにするかというと

1 自分の家から学校までなどよく知っている道を選び、その道の上で目印を決めておく。 例えば自分の家の玄関、ポスト、最初の看板など。
2 記憶したいもののイメージを頭の中で目印のところに置いていく。例えば「白鳥」「勇気」「目」「ねずみ」・・といった言葉を覚えるときは、「白鳥」や「目」のイメージを玄関やポストのところに置いていきます。「勇気」のようにはっきりした形を持っていないものの時は、自分でイメージを考える。「勇気=勇敢なライオン」とイメージし、ライオンが目印の最初の看板のまわりをぐるぐる廻っているところを考える。
3 思い出すときは、その道を頭の中で順番にたどって思い出す。
コツはイメージするものを、
「できるだけおおげさに」「細かいところまではっきりと」 「思わず笑ってしまったり怖くなったりするように」 思い浮かべるということ。脳は面白いと思ったことを記憶しやすいからです。こうした記憶のコツは「記憶術」と呼ばれ、2000年以上前からあるそうです。

よくある質問とその回答
Q: 目印とかも覚えなくちゃいけないから、かえってめんどうじゃない?
A: だから、よく知っている道をえらぶことが大切。目印そのものを思い出そうとしなくてもいいぐらいよく知っている場所を選ぶ。

Q: 勇気がライオンとか、すぐに考えられない・・
A: それは確かに『想像する』練習が必要。そこが一番訓練を必要とするところかも。でもちょっと練習すると、すぐ慣れてくる。

Q: 私は『白鳥が勇気があって、目でねずみをにらんで・・』みたいにお話にして覚えるんだけど、それじゃだめなの?

A: それも記憶のすごくいい方法のひとつ。でも、たくさんのことを一度に覚えなければいけない時、お話だと途中を忘れると先が思い出せなくなってしまう。道だったら、どこかを忘れても、次の目印を思い出せば続けられるし、覚えたいものがたくさんある時はもっと道を伸ばしていけばいい。ちょっと難しそうに見えるかもしれないけど、ためしてみて!

海馬ってしっています?

さて、こんなふうに記憶するのは頭の「脳」だよね。実は長い間、人間の脳がどうやって記憶するのか、その仕組みはよくわかっていませんでした。記憶しやすいものと覚えられないものがあるのはなぜなのか、などということも最近の研究でようやくわかってきました。脳を見るのには「MRI」という機械を使います。この機械は強い磁石の力を利用して身体の中の様子を見ることができます。

MRIを使うと、記憶したり思い出したりしているときに、脳のどの部分が動いているかを観察することができます。こうした技術で脳の働きが少しずつわかってきたのです。短い時間だけ覚えているときに使われるのは、「前頭葉」といって、脳の前の部分でした。例えば、電話番号をその場でだけ覚えるときなどです。

それ以上、長く覚えている記憶は、脳の中の「海馬」(かいば)という部分が関係しています。目や耳から入った情報は、脳の「海馬」というところにいったん蓄えられます。海馬はどの情報を長く覚えているかを選ぶ役割をしています。

海馬は面白いと思ったことを記憶しやすいのです。だから、おおげさなイメージや、好きなものは覚えやすいのです。また、回数多くはいってくる情報は、重要と判断して覚えようとします。

脳の働きからみた記憶のコツをまとめると

1 覚えるものを好きになる
2 イメージや音も一緒に覚える
例えば、覚えるときに声にだして読みながら書く。ノートをとるとき色やマークを自分で工夫してつけてみる。五感をなるべくたくさん使ったほうがいい。

3 覚えるものを小さくわける
あまりたくさんのものを一度に覚えようとすると、脳は「無理!」って思ってしまう。だから、地理なども覚えることが多いものは、小さくわけて、覚えるようにするといい。

楽しい、面白いと感じる方が、海馬はうまく働いてくれる。だから、勉強も・・楽しんだほうが頭に残るということです。

もっと、海馬に働いてもらう!

私たちが日常生活で体験したことは、脳の「海馬」を通じて脳に貯えられます。そして、貴重な記憶や知恵へと変わってゆくのです。しかし、ここで忘れてならないことは、経験がパターン化されて繰り返されると、海馬にまで情報が届かなくなるということです。

脳研究者によっては「海馬は脳の最高幹部だ」という人もいます。たとえば、脳を「大会社」にたとえてみましょう。会社には、バートさんや平社員、部長、重役など、たくさんの人が働いています。そんなメンバーで、もっとも重要な指令を下すのが社長(海馬)だというわけです。ということは、よほど重要なことでない限り「海馬」まで情報が届かないということになります。ちょっとくらいの事態では海馬は関与しません。

たとえば、子会社のビルの3階のトイレの紙がなくなったからといって、社員たちは社長にいちいち報告しないでしょう。 会社の存続に関わるような事件が生じたときにだけ、社長にまで情報が上げられます。

日常生活において、今経験していることが初めてのことだったら、それは脳にとって一大事です。重要事項として「海馬」に知らされます。このとき海馬は、さまざまな脳部位を使って、うまく事態に対応することになります。しかし同じ経験を何度も繰り返すと、わざわざ海馬が顔を出さなくても、部下たちがいつもどおりの処理を代行してくれるようになります。これがいわゆる脳のマンネリ化なのです。こうなると海馬は、暇しています。

逆にいえば、海馬を活動させるためには、いつもとちょっと違う要素を取り入れてみるということになります。そうすれば、またその情報は新しい情報として海馬にまで届きます。脳の研究者たちは海馬を「差分検出器」という呼び方をします。その意味は、「通常」と比べてみて、何か差が見つかると、海馬に報告が行き、海馬が活性化されるということです。

だから、勉強するときも、ただ漫然とやるのではなく、やる場所を変えてみたり、時間設定を作って見たり、声を出してやって見たり、逆の順番でやって見たり、いつも何かをちょっと変えてやることが、以外に効果的なのです。

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